県競馬組合が尼崎市の園田競馬場の周辺地域に「迷惑料」などとして支払う「競馬開催報償金」を巡り、尼崎市選出の丸尾牧県議が、「一部が不当に支払われている」として住民監査請求をしていた問題で、同組合監査委員は23日付で請求を棄却した。
丸尾県議は影響が考えにくい競馬場から約3キロ離れた地域や、現在は農地がなくなった「農会」などに報償金が支払われている、と指摘していた。
これに対し競馬組合監査委員は「報償金は騒音、交通渋滞の迷惑料だけでなく、競馬事業の運営のための協力金や、周辺の地域振興金(の意味)も併せ持つから、支出に合理性がないと一概に言えない」と判断した。(毎日新聞)