2012年1月31日火曜日

年内にも活用法提言 荒尾競馬跡地

廃止された荒尾競馬の跡地をどう活用するかを話し合う検討委員会の初会合が30日、荒尾市役所であった。夏ごろまでに意見をまとめて市長に中間報告し、年内にも提言書として提出する方針を確認した。
  委員会は、学識経験者や経済団体、市民団体などの9人で構成し、会長は熊本学園大学の荒井勝彦教授(経済学)に決まった。
  市側は跡地の概要や地域特性について説明後、「長期的な経済効果につながるよう知恵を拝借したい」と話した。一方の委員からは「どんな街づくりを目指すのかをまず考えるべきでは」などの意見も。ほかにも「市民の声を聴きたい」「市が持つ課題を、もっと教えてほしい」など事務局への注文も出ていた。
  閉会後、競馬場の施設などを視察した荒井会長は「こんないい環境にある土地をいかに有効に使えるかを考え、次の世代につなげられるような活用を目指したい」と意気込んだ。
  荒尾競馬場跡地は約26ヘクタールで、約3分の1は97の地権者が持つ民有地。西は有明海、東は国道389号に接し、都市計画法上は住宅や事務所など様々な用途の建物が建設できる「準工業地域」となる。 (朝日新聞)