JRAと埼玉県浦和競馬組合は24日、JRAの47カ所目の場外施設として、浦和競馬場(埼玉県さいたま市南区)で、2月19日からJRAの全場・全レース(100円単位)の発売・払い戻しをすることを発表した。呼称は「ウインズ浦和(浦和競馬場内)」で、埼玉県では初めてのJRAの馬券発売施設。当面は日曜・祝日のみの発売となる。
JRAの馬券発売施設としては、南関東の地方競馬場では昨年12月3日に川崎競馬場内にオープンした「ウインズ川崎」に続くもの。ウインズ川崎と同様に、JRAが発売・払い戻しを主催組合に委託する形となる。
発売・払い戻しが行われるのは日曜、祝日に行われるJRA全レース。土曜は当面発売、払い戻しは行わず、今後の推移を見ながら検討する。また、代替開催の発売・払い戻し、平日の払い戻しも行わない。発売した馬券は、全国のJRA発売施設で払い戻しできる。
時間は午前9時20分~午後5時。場所は2号スタンド1階、3号スタンド1~5階、第7投票所で、窓口総数は193(有人44、自動104、発売払い戻し兼用38、受付7)。JRA施設以外の場外発売施設は現在8カ所あるが、ウインズ浦和は、ウインズ川崎(発売137、払い戻し30)を超える最大規模の投票スペースとなる。浦和競馬開催時と同様に、JR南浦和駅東口から無料バスが往復運行される。
地方競馬の2010年度の売り上げは3332億円でピーク時の3分の1に減少。収益を改善するため、払戻率(現在は約75%)の引き下げを可能にする改正案が、24日から召集された通常国会で提出される。地方競馬の存続という点において、今後もJRAとの連携が強まっていく可能性が高い。(サンケイスポーツ)