福山競馬の存廃を議論する福山市営競馬検討委(吉原龍介委員長)の最終会合が21日、市役所である。8月下旬の答申案策定部会で決めた4案を一本化する方向で協議し、今月末までに羽田皓市長に答申する。
4案は、(1)2010年度末に廃止(2)競馬関係者への賞金や手当(賞典奨励費)を削減し、11年度に限り継続(3)賞典奨励費をいったん削減し、黒字確保のためにさらなる削減が必要となったら廃止(4)賞典奨励費の削減により赤字を相殺し続けられる限り継続—との内容。
最終会合では、競馬事業の業績見通しや競馬関係者からの聞き取り結果などを踏まえて議論する。吉原委員長は答申について「存廃の両論併記はしない」と明言しており、最終会合では1案に絞り込むとみられる。(中国新聞)