2010年9月27日月曜日
福山競馬継続に向け報告会
騎手や調教師、馬主などの8団体でつくる福山競馬関係団体連合会は26日、福山市千代田町の広島県馬主会館で、競馬事業の継続に向けた報告会を開いた。福山市営競馬検討委が事業の条件付きの継続を認める答申をまとめたことを受け、今後の振興策や経費節減について意見を交わした。
約50人が参加した。県馬主会の八木徹会長が、競馬関係者の事実上の給与に当たる賞典奨励費を削減して競馬事業を継続し、黒字確保が見通せなくなった時点で速やかに廃止する—との答申を説明した。
出席者からは「調教師が馬主に働きかけて魅力ある馬を招く努力が必要」と集客アップに向けた提案が出る一方、「主催者の市もコスト削減に取り組むべきだ」と答申にくぎを刺す意見も出た。
検討委は29日、羽田皓市長に答申する。連合会は、市が来年度の事業継続を決めた場合、コスト節減の方法や事業の振興策について、市に要望書を提出することを決めた。
渡辺貞夫会長は「来年度の存続の決定が第一。その後、各団体から黒字確保に向けた具体策を募り、市に提案したい」と話している。(中国新聞)
【写真説明】県馬主会の八木会長(右端)から答申の説明を聞く参加者