2010年9月30日木曜日
「速やかな廃止を」/福山競馬
福山市営競馬の存廃を議論してきた市営競馬検討委員会(吉原龍介委員長)は29日、競馬事業の「速やかな廃止」を求める一方、実質単年度黒字が確保できる間は継続を認める答申を決め、市役所で羽田皓(あきら)市長に提出した。羽田市長は「答申を尊重し、今年度の収支状況も踏まえて総合判断する」と述べた。
答申では、市財政に寄与するだけの収益確保が1998年度以降困難になっている現状や、約20億円の累積赤字などを理由に「速やかな廃止」を主張。一方で競馬関係者の雇用に配慮し、条件つきで事業継続も容認した。継続の場合、来年度の賞典奨励費を削減し、売り上げ増加策にも取り組むよう提言している。
検討委終了後、羽田市長は報道陣に対し、存廃の判断時期について「来年度の予算編成などの時期も考え、検討する」と述べた。(朝日新聞)
【写真】羽田皓市長(左)に答申を渡す吉原龍介委員長=福山市役所