日本中央競馬会(JRA)の人気騎手、武豊騎手(42)が1日、荒尾市の荒尾競馬に出場、騎乗後のトークショーでも会場を沸かせた。大勢のファンらが駆けつけ、来場者は2018人と通常の平日開催の約2倍だった。
荒尾競馬は今月23日の最終レースで競馬開催を終了する。武騎手はそれを知り、一肌脱ぎたいと廃止前の来場を希望したという。荒尾競馬での騎乗は今回が3回目。騎乗した第7レースで惜しくも2着に。トークショーでは「荒尾での最後のレースなので勝ちたかった」と残念がった。荒尾競馬について「中央の競馬場と比べ、ファンとの距離が近い。こんなに海が近い競馬場も他にない。コースも乗りやすい」と話し、廃止を惜しんだ。
最後に「こうやってたくさん来ていただいて、我々にとっては一番うれしい。僕自身も頑張っていこうと思っていますので、皆さんも競馬を応援してください」と呼びかけた。
◇23日お別れイベント--馬場開放、プレゼント用意
荒尾競馬組合は1日、最後の開催となる23日にファイナルイベントを開くと発表した。通常大人100円の入場料を無料にし、レース終了後は馬場を開放する。通常11レース行うところを全9レースとし、午後3時半ごろに終了。前畑淳治市長がファンにあいさつして、馬場への立ち入りを自由にする。(毎日新聞)
来場した先着4000人に2012年のオリジナルカレンダー、同5000人に馬場の砂を入れた小瓶をプレゼントする。カレンダー作製は今年が最後となるため、荒尾競馬に所属した往年の名馬が写真で紹介されるという。
この他、体験乗馬やくまもと赤牛焼き肉の試食会などがある。