2011年12月17日土曜日

騎手との別れ惜しむファン 荒尾競馬でサイン会


 23日がラストレースとなる荒尾市の荒尾競馬場で16日、所属騎手のサイン会が開かれた。競馬ファン約120人の長い列ができ、新天地へと向かう騎手たちと別れを惜しんだ。

 渡韓中の西村栄喜騎手(36)を除く12人が色紙にサインを寄せ書き。村島俊策騎手(29)が「ありがとうございました。23日も必ず来てください」と手渡した。

 岩永千明騎手(29)のファンという合志市の飯島博さん(76)は「今度は佐賀競馬に応援に行きたい。廃止に負けず活躍してほしい」とエールを送る。一方で「荒尾競馬場は娘を連れて遊びに来ていた思い出の場所。寂しくなりますね」と名残惜しげだった。

 ずっと通っていたという福岡県筑紫野市の河室美帆さん(38)は「騎手には新しい道でも頑張ってほしい。今までありがとうございました」。

 16日は荒尾競馬の情景を見たいと、通常の1・5倍、1400人が来場。名馬の写真を使ったカレンダーや競馬場の砂を詰めた小瓶も配布された。(熊本日日新聞)
【写真】サインを寄せ書きした色紙を手渡す荒尾競馬所属騎手。別れを惜しむファンの長い列ができた=荒尾市の荒尾競馬場