荒尾競馬組合(管理者=前畑淳治荒尾市長)は26日、競馬事業廃止に伴う協力見舞金の支給額で合意した騎手部会(13人)と確認書に調印した。妥結額は総額約3560万円(1人平均約274万円)。
調印式には騎手8人が出席し、前畑市長が「皆さんのご協力のお陰で、23日の最終レースが無事できました」とあいさつした。吉田隆二部会長(46)は「気が抜けた状態で23日以降、厩舎(きゅうしゃ)にも行っていない。(馬がいなくなった)がらがらの厩舎は見たくない」と話した。
他の競馬場に移籍が決まったのは4人で、騎手を断念する人も多いという。牧野孝光さん(47)ら6人は北海道の同じ牧場に就職が決定。牧野さんは家族3人を残し、単身赴任する。「馬に関わる仕事しかできないので熊本を離れることは仕方ない。中央競馬のG1レースに出られるような馬を育てたい。そういう夢もできた」と話した。(毎日新聞)