県競馬組合(管理者・達増知事)は、2012年度の岩手競馬の売り上げ見通しを11年度実績より約23億円、16%増の170億円とする方針を固めた。震災の影響で縮小した前年度より開催日数が21日増えることや、10月から始まる日本中央競馬会(JRA)を通じたインターネット販売の増加などを見込んだ。14日の競馬組合議会に収支計画を盛り込んだ12年度一般会計当初予算案を提案する。
12年度は4月7日に開幕し、年間125日(前年度実績104日)、1360レース(同1138レース)を開催する予定。売り上げは前年度の146億4800万円から23億5600万円増の170億円を見込んでいる。
内訳は盛岡、水沢両競馬場での自場発売が86億円、広域委託販売が46億円、インターネット販売が36億円となる見通し。特に10月からJRAの電話・インターネット投票サービス「PAT」で岩手競馬の発売が開始されることから、ネット販売は前年度より55%増の見込み。これに合わせて重賞レースの拡充なども計画している。
ただ、釜石場外馬券場が被災し閉鎖していることなどから、売り上げ合計は震災前に計画した11年度当初(179億円)より5%ほど低くなる見通しだ。(岩手日報)