福山市は2012年度、福山競馬の従業員とアルバイトを現行より約40人減らすなど大幅な経費削減に踏み切る。馬券の売り上げが大幅に減る見込みの中、歳出を抑えて事業を継続する。
11年度の従業員とアルバイトは計約180人。12年度は約140人まで減らす。駐車場5カ所のうち、民間から借りている2カ所を廃止する。
12年度の競馬事業特別会計予算案の規模は、前年の4.3%減の85億600万円とした。市は、馬券の売り上げは11年度に比べ4億600万円のマイナスになると予測。日本中央競馬会(JRA)のインターネット会員への馬券販売を始めるが、収入は約1億2千万円の見込みで、売り上げ減少額の約3割しか賄えないという。
福山競馬は実質単年度収支の黒字確保が、事業継続の条件になっている。杉原郁充・市競馬事務局長は「ネット販売や他の競馬場との連携を通じてファンを拡大する」と話している。(中国新聞)