尼崎市の園田競馬場で計画中のナイター営業について、県競馬組合は2日、地元自治会の代表者でつくる「周辺改善委員会」で、14日の県競馬組合議会にナイター開催に向けた予算案を提出する方針を明らかにした。ナイター営業には今も周辺12地区のうち、3地区が治安の悪化などを懸念し反対しているが、副知事の金沢和夫・組合管理者は、住宅地の警備強化などを説明。予算案が可決されれば、9月実施に向け工事を進めるという。
県競馬組合は昨秋、地域の合意が得られていないとして、予算案の提出をいったん見送っていた。14日の組合議会には、工事費など約6億円の予算案を上程する。
この日の改善委員会では、昨秋と同様に反対地区の代表から、「子育てに良くない」などの意見が出た。終了後に記者会見した金沢・組合管理者は「合意が得られたとは考えていない。住民とはこれからも話し合いを続けていくが、時間的な制約もある」と語った。(毎日新聞)