2009年2月2日月曜日

岩手競馬、来季に懸念 全国他場売り上げ減

 急速な景気後退を受け、岩手競馬への今後の影響が懸念されている。売り上げに目立った影響はまだ出ていないが、全国では首都圏を中心に昨年11月後半から売り上げが軒並み減少。関係者は「景気が悪くなってまず削るのが遊興費」と危機感を募らせる。
 インターネット発売など購買層の広域化が進む中、景気悪化のあおりは避けられず、来季も厳しい経営を迫られそうだ。
 今季の通常開催(4月5日-1月12日)を終えた岩手競馬の売り上げは計212億円(前年比6・4%減)。昨年末にかけて県内の雇用情勢が急速に悪化したが、昨年11月の売り上げは前年同期を5%、12月は同15・9%それぞれ上回った。今季は3月の特別開催を残すが、単年度黒字は確実な見通し。
 全国の競馬場には景気後退の波が押し寄せる。地方競馬全国協会によると、全16主催者の昨年12月の売り上げは356億円、前年同期比5・8%減。11月後半から売り上げが伸び悩み、4-12月実績も前年を0・3%下回った。(岩手日報)