羽島郡笠松町の笠松競馬場の土地明け渡し訴訟(控訴審)で、訴訟に参加していない地主の1人が31日までに、和解協議への参加を求める申し出書を名古屋高裁に提出した。
申し出書は、原告と同じ地主組合に所属する会社役員の男性(73)=岐阜市=が、代理人の弁護士を通じて提出した。同書では「競馬場の地主のうち訴えている人は全体の2割にすぎず、大半の地主は不安な思いで経過を見守っている」と指摘し「万一明け渡しの判決が出た場合、競馬場廃止に口実を与え、他の地主にも大問題。ぜひ、和解協議に参加させて」と結んでいる。
男性は「一部の地主の独断による訴訟で結果は全地主に降りかかる。判決となる前に競馬場存続を求める切実な声を届け、和解を後押ししたい」と話している。
次回の和解協議は4日に行われる予定。(岐阜新聞)