「馬齢を重ねる」(無駄に年を取るとの例え)なんて言わせない? 経営難が続く地方競馬の笠松競馬場(岐阜県笠松町)で、人間なら100歳近い現役最高齢の誘導馬が集客に一役買っている。世話係の男性が日々の様子をネットなどで紹介し人気が急上昇。目当ての来場者が増えている。
誘導馬は出走前の競走馬を待機場所まで誘導し、落ち着かせる役割がある。全国に100頭以上いる中で、最高齢が「パクじぃ」の愛称で親しまれる元競走馬ハクリュウボーイ号。笠松競馬場で活躍し、名馬オグリキャップと対戦したこともあったが、8歳で足にけがをして誘導馬に。現在25歳でレース日には炎天下や寒さの中を1日約10キロ歩く。
当初は「わんぱくで、使いものにならなかった」と騎乗し日々の世話もする塚本幸典さん(52)。1年ほど前にパクじぃが現役最高齢と知り、同競馬場のマスコットにすることを思い付いた。(47NEWS)