景気悪化などの影響で経営不振に陥っている福山市営競馬は新年度から、「RCCラジオ」と「エフエムふくやま(レディオBINGO)」のラジオ局2社で放送してきた競馬番組の廃止を検討している。経営改善策の一環で2番組の廃止で計2千数百万円の宣伝費を削減できるという。
番組は、RCCラジオが日曜日の昼に「Enjoy!福山けいば」を、「エフエムふくやま」がレース開催日に「うまうまサウンドステーション」をそれぞれ放送。実況中継や出演者によるレース予想のほか、出走する競走馬や騎手の紹介など福山競馬の魅力をファンに伝えてきた。
市営競馬は景気悪化で売り上げや入場者数の減少に歯止めがかからず今年度の決算も赤字寸前。市は黒字確保に向けた大幅な経費節減策として、広告宣伝費の削減や出走奨励金の引き下げなどを掲げ、ラジオ番組の廃止も避けられなくなったとみられる。
一方で関係者からは、競馬ファンに人気のラジオ番組の廃止で「さらに売り上げが減少するのでは」と懸念する声も出ている。(朝日新聞)