岩手競馬の宮古、釜石の両場外発売所の業務を受託している広告代理店オフィストライ(盛岡市、佐々木伸郎社長)が、県競馬組合との受託契約を年度途中で解約していたことが5日、分かった。競馬の売り上げ低迷に伴い委託料が減少、同社は「採算が取れなくなった」と説明する。組合は2月から直営で両発売所を運営しているが、売り上げ減に歯止めがかからない中、委託業者への影響が浮き彫りになった。
県競馬組合などによると、1月にオフィストライ側から解約の申し出があり、今月1日から両発売所を組合直営に切り替えた。同社は両発売所で約60人(正社員、パート)を雇用していたが、組合が全員雇用し、サービスに影響はないという。
同社は2005年6月から勝馬投票券の発売や払い戻しなどの業務を受託。組合からの委託料は発売額の10―15%で売り上げに応じて支払われており、07年度の委託料は約3億円だった。(岩手日報)