今回の免許更新で、岩城、大和田、沢、田子、中野隆の5調教師が勇退を表明した。健康上の問題などが主な理由だが、このうち岩城博俊調教師(56)は、3月から和田正道厩舎の調教助手に転身することが明らかになった。
「初めてのケースで戸惑っていますが、馬が好きなのでこの世界に残りたいと思いました。経営には失敗しましたが、引き受けてくださった和田先生に感謝しています」
開業2年目の97年にはアロハドリームで重賞を2勝したものの、その後は成績不振。廃業という選択肢もあったが「調教師のプライドよりも、馬が好きという気持ちが強い」ため転身への道を模索した。「道しるべと言っては変ですが、こういう選択肢も方法の一つ。調教はずっと乗ってきたので、まだ自信はあります。和田先生に少しでもいい形でお応えしたい」と再スタートへの意気込みを語った。調教に乗り続けてきた岩城師ならではの選択が注目される。(サンスポ)