2009年11月12日木曜日

今季2度目コスト削減 県競馬組合

 岩手競馬の売り上げ低迷を受け、県競馬組合(管理者・達増知事)が今季2回目となるコスト削減を検討していることが11日分かった。削減額は1億円程度と見込まれ、関係業者と協議した上で、24日に開く競馬組合運営協議会に提案する。今季は「ハンデ戦」の導入など新たな増収策を展開しているが、地域経済の冷え込みなどで売り上げの減少に歯止めがかからず、安定経営に向けた道筋は依然として見えない。
 岩手競馬の開幕から第3期まで(4月4日~10月26日)の発売額は約151億円(前年比4・7%減)。計画値を2億6700万円、1・7%下回った。
 競馬組合は売り上げが低迷する中、存続条件の収支均衡を図るために開催経費の削減が必要と判断。ただ、出走手当や賞金、ファンサービスに要する経費の削減は、売り上げの減少や競走馬の流出につながる恐れがあるため、最小限に抑えたい考えだ。(岩手日報)