2009年11月25日水曜日

佐賀競馬6年ぶり黒字 08年度決算 売得金は3.6%減

 佐賀競馬組合議会の定例会が25日、鳥栖市で開かれ、2008年度決算を承認した。勝ち馬投票券(馬券)の売上金から返還金を引いた売得金は前年度より3・6%減ったが、人件費や賞金などを削減した結果、単年度事業収支は約3500万円のプラスを計上、6年ぶりの黒字となった。
 歳入は約128億6000万円で、歳出は約128億8000万円。形式収支額は約2000万円の赤字だが、07年度の赤字分(約5500万円)を今年度予算から繰上充用しており、その分を除いた単年度の事業収支は黒字になった。
 売得金は、約117億8600万円。佐賀競馬場と県内外5か所の場外発売所での売得金は12・5%減ったが、他の競馬場が主催するレースを扱う日数を2倍以上に増やしたことや、インターネットによる在宅投票が好調だったことなどが全体の落ち込み幅を小さくした。
 ただ、宮崎市にある田野場外発売所は06年の開設以来、業績が不振で、来年2月には同市内に中央競馬の場外発売所ができることから、監査委員は「廃止を含め対応策を検討する必要がある」と指摘した。(読売新聞)