2009年11月13日金曜日

来年G2以下の賞金ダウン 格差明確、2歳G1はアップ

 2010年の競走事業費に関するJRAと馬主側の協議がこのほど決着、本紙の取材で概要が明らかになった。売り上げの長期低落傾向が続いている(11月8日現在で昨年比94・8%)ことを反映し、予算規模も縮小を余儀なくされた。09年度比では97・7%だ。

 競走事業費の中核である本賞金が、レースのメンバーに見合う格、重要性によって格差が広がる。3歳以上G1は現状維持だが、G2、G3重賞の一部は1着本賞金が100万円から200万円のダウン。障害の1着本賞金はG1、G2が500万円、G3は300万円の大幅減だ。

 一方、クラシックに直結する2歳のG1は増額される。朝日杯FSの1着本賞金は6300万円から7000万円に、阪神JFは6000万円から6500万円にアップ。また、JCダートのステップ戦として京都にG3の都S(現オープン特別のトパーズSを昇格)を新設する。

 除外馬が多いダート競馬の距離増し手当や、他の各種手当ても削減。本賞金全体の減額は約4億円にとどまった。10年度の開催日程、番組、予算や事業計画については、18日に開催される経営委員会にはかられた上で承認される。(中日新聞)