2010年3月26日金曜日

2010年度から競走番組の呼称を統一

 地方競馬全国協会(NAR)は25日、来年度(2010年度)より競走番組の呼称等の統一を行うと発表した。

 これまで競馬場によって「普通競走」、「一般競走」と異なる呼称が使われてきたいわゆる“平場”競走は「普通競走」に統一される。競走種別としては「重賞」、「準重賞」、「特別」、「普通」の4種類に区分される。

 また、今後「一般競走」とは、年齢によって区分される競走のうち『3歳(4歳)以上の古馬による競走』を指すことに統一される。これにより2010年4月からは「2歳」、「3歳」、「一般(3歳以上)」が年齢の表記として使用されることになる。なお、その他に1月~3月の南関東地区では「4歳」が実施されている。

 さらに、3歳(4歳)以上で実施される「一般競走」が全国どこでもA・B・Cの3つの大区分となる。ただし、このA・B・Cの区分は、全国同じ基準で格付けされるものではなく、それぞれ競馬場によって異なることに変わりはない。また、3つの大区分以下の区分(A1・A2・A3…など)についても競馬場によって取扱いは異なる。

 この理由は、地方競馬は競走馬の在籍状況がそれぞれ地区によって異なり、限られた在籍状況のなかで魅力あるレースを提供するため、それぞれ独自のルールにより競走番組が組まれているからとしている。どの地区においても大区分の基準については、上位からA:約10%、B:約20%、C:約70%に近づけることを目指すとされている。

 今回の呼称の統一に加え、地方競馬の平地競走における、牡馬・セン馬に対する牝馬の負担重量の減量(アローワンス)についての見直しも行われる。牝馬の斤量は地区により取扱いが異なっていたが、2010年4月からは、ハンデ戦や別定戦など負担重量を別途定める競走を除き、3歳以上なら全国どの競馬場でも牝馬は2kg減に統一される。2歳戦を含め、負担重量の取扱いは下記の通り。

【2歳(~9月)】
同斤量(北海道・南関東)、牝馬1kg減(その他の地区)

【2歳(10月~)】
牝馬1kg減

【3歳以上】
牝馬2kg減

※負担重量の切替日については、開催単位が優先される。
※移行期間の2010年6月までに限り、南関東地区3歳戦は牝馬1kg減の取扱いを継続する。(Net-keiba,com)