福山市は、福山競馬について、2009年度当初予算で基金から取り崩した1億6千万円を施設整備費として全額活用することで、単年度収支の均衡を図る方針を固めた。基金の取り崩しは2年連続になる。
市によると、施設整備費は、維持・修繕費が1億2千万円、出走手当など馬資源対策費が4千万円。これらを08年度末現在で7億1869万円ある「施設整備等基金」を取り崩し、充当する。
09年度の福山競馬の収支は第3四半期(昨年4~12月)までで3187万円の赤字。第4四半期の売り上げは前年同期比7%増とやや上向き、競馬場関係者への賞典奨励費を圧縮したことなどから、市競馬事務局は「何とか黒字を確保できる見通し」と説明する。(中国新聞)