2010年3月13日土曜日

高知競馬が黒字

 県は12日、高知競馬の2009年度の収支見通しをまとめた。昨年7月から通年のナイターレースを導入し、インターネットによる馬券購入を本格化した効果が表れ、単年度収支が2728万円の黒字になる見通しとなった。
 県競馬対策課によると、自場開催分の馬券売上額(自場売得金)は約51億1千万円となる見込み。前年度実績の約38億8千万円から31・7%増える。このうち、インターネットを含む「電話投票」は前年度実績の約7億2千万円(自場売得金の18・6%)から、3・3倍増の約24億1千万円(同47・1%)に伸びる見込みだ。
 10年度の収支は2663万円の支出超過を予想している。広告費を確保する一方、本場や場外の売り上げの落ち込みを厳しく予想した結果という。同課の担当者は「これまでの剰余金で対応できる範囲だが、まだ楽観できる状況ではない」と話している。
 地方競馬全国協会(地全協)によると、09年4月~10年2月の全国の地方競馬の電話投票の伸びは、前年同期比平均12・7%だった。これに対し、同期の高知競馬の電話投票は3・4倍の約21億9千万円となり、伸び率は全国で最高となった。(朝日新聞)