笠松競馬を運営する県地方競馬組合は1日、総額128億8428万円(前年度比2・4%増)の10年度当初予算案を可決した。前年度当初は不況を見込んでマイナス予算としたが、オグリキャップの再来ともいわれるラブミーチャン(3歳牝馬)効果もあってプラス予算となった。
競馬事業収入のうち勝馬投票券発売額は、前年度比1億円減の119億円を見込む。歳出では、土地明け渡し訴訟が和解したことで、地主への借地料支払いに前年度比1700万円増の9733万円を計上。地方競馬全国協会への納付金は9363万円を計上。10年度から納付予定だった未払いの納付金3億2000万円は3年間の償還延長となった。
10年度の開催日数は前年度と同じ21開催101日。JRAの開催日と重なって赤字が見込まれる日曜開催を4日から1日に減らす。笠松でのレース後、他の競馬場のリレーナイターの馬券を発売する日を前年度より21日多い85日にして増収を図るほか、ラブミーチャンの広報強化で新規ファン層の拡大を図る。(毎日新聞)