2010年11月3日水曜日

福山競馬 改善厳しく 上半期赤字6448万円 広島

 福山競馬の今年度上半期決算(4〜9月)は基金の繰り入れを除く実質的な収支が6448万円の赤字だったことが2日、同市会競馬事業特別委員会で明らかになった。前年同期比では大幅に改善されたものの依然、厳しい経営状況が続いている。

 市競馬事務局によると、第2四半期(7月3日〜9月26日の21日間開催)決算は収益20億1570万円、費用20億2942万円で、差し引き1372万円の赤字。基金からの繰り入れ1912万円を除いた実質赤字は3284万円だった。

 第1四半期(4〜6月)決算が実質3164万円の赤字だったため、上半期の実質的な赤字は6448万円に膨らんだ。ただ、前年度上半期(実質1億2683万円の赤字)に比べると大幅に改善されている。

 これは、騎手らの手当や賞金などの「賞典奨励費」の見直しが要因。10月からさらに5〜10%(総額約1100万円)削減しているが、下半期の見通しについて市は「状況は非常に厳しい」としている。(産経新聞)