2010年11月19日金曜日

道営競馬 今季のレース終了 売り上げ、計画の94% 収支均衡の見通し

 【日高】本年度の道営ホッカイドウ競馬141件が18日、門別競馬場(日高管内日高町)で全80日間の日程を終え、閉幕した。総売り上げは前年を2億5300万円下回る112億9200万円で、計画比94・4%にとどまった。

 道は2008年度から10年度まで3カ年で収支均衡の見通しが立たなければ道営競馬の廃止を基本とする方針を打ち出すとともに、今年は門別競馬場の単独開催とするなどコスト削減に努めてきた。

 最終的な収支は、南関東など他レースの馬券販売手数料などを加え確定。道は赤字は出ないと試算しており、高橋はるみ知事は存続を表明している。道は来年度以降に向け新ビジョンを策定中だ。

 道営競馬141件を運営する道軽種馬振興公社理事長の三輪茂日高町長は「景気低迷で地方競馬の売り上げが減少する中で頑張った。来年度も気を引き締めていきたい」と話し、道競馬事業室は「今後、中央競馬との馬券の相互販売などで売り上げ増を図る予定で、引き続き収支改善に努めたい」としている。 (北海道新聞)