2010年11月5日金曜日

金沢競馬の収入、今後も落ち込み続く 経営評価委が予測

 金沢競馬の経営状況を検証する経営評価委員会が4日、県庁で開かれた。大規模な施設改修費として2017年までに計9億円が必要な一方、今後も収入の落ち込みが続く見込みが示された。

 委員会では収入減少が現状のまま推移した場合や、下落幅が小さくなる場合など3パターンの収支予測を作成。単年度収支の赤字は、今年度の約6千万円から11年度で最大約3億2千万円、13年度には約6億1千万円まで膨らむ可能性もあるとした。一方、収益の減少幅が少なく、約2億5500万円の経費削減を見込めば、13年度には200万円の黒字に転換できると予測したが、具体的な節減項目は示さなかった。

 委員会は今後、調教師など競馬関係者を招いて意見聴取し、金沢競馬の存廃の議論を進める予定。(朝日新聞)