ことし中国の富裕層が買い付けた日本の競争馬は96頭に上っていると、日本軽種馬登録協会(Japan Race Horse Registry)関係者が22日、語った。
中国人による買い付けがゼロ頭だった前年と比べると大きく伸びている。これらの競走馬は種馬飼育場から販売された。関係者によると、ある中国人は3月に 50頭、10月に28頭を購入した。また、別の中国人ビジネスマンも前月、18頭を合計4700万円で買い付けたという。
北海道の日高軽種馬農業協同組合の関係者によると、中国の富裕層の間でプライベート競馬がステータスシンボルになっており、友人に競走馬を見せて自慢し、私有地で競馬を楽しんでいるのだという。
同農協関係者は、馬を買ってくれる中国の顧客には感謝の気持ちがある一方、日本国内の競馬に出場して勝利し、血統の価値を上げる機会が無くなるのは残念だと、複雑な気持ちを語った。
中国では2008年から競馬が許可されたが、賭博として競馬を行うことは禁じられている。しかし、ドバイのメイダン(Meydan)と上海レースクラブ(Shanghai Race Club)が40億ドル(約3300億円)をかけて建設中の天津ホース・シティ(Tianjin Horse City)など、賭博解禁を期待するデベロッパーによって中国国内の複数の都市で競馬場の建設が着手されている。(AFPBBニュース)