2011年3月26日土曜日

佐賀競馬、10年度は大幅赤字 売り上げ4・8%減

佐賀競馬、10年度は大幅赤字 売り上げ4・8%減

 佐賀競馬の2010年度の勝馬投票券(通称馬券)売り上げは、約104億2200万円で前年度を4・8%下回り、収支は大幅赤字になることが25日分かった。ここ数年間、インターネット発売導入などで単年度の収支均衡を目指してきたものの、2年連続で赤字決算になりそうだ。
 同日開かれた佐賀競馬組合定例議会で、管理者の坂井浩毅副知事が「景気後退の影響で本場での売り上げが落ち込んでいる。相当の赤字が見込まれる状況になっている」と報告した。
 本年度は101日の開催で、ほかの競馬場の委託販売やインターネット販売を合わせた売り上げ総額は約104億2200万円。100億円の大台は確保したものの、前年度と比較して4・8%落ち込んだ。
 特に自場の売り上げは約51億6800万円で、前年度比11・5%の2けた減。佐賀競馬場と場外発売所4カ所を含めた入場者も48万9987人で9・4%減少した。
 委託販売などの精算を終えていないため、赤字額は確定していない。08年度は6年ぶり単年度黒字を計上したが、09年度は6795万円の赤字に転落、10年度歳入からの繰り上げ充当で補った。
 新年度はインターネット発売を増やすため、JRAと競合しない平日開催を4日間実施。1等賞金1千万円のオッズパークグランプリを誘致し全国発売するなど、魅力あるレースによる増収に取り組む。
 また、職員の給料や管理職手当カットを実施、賞金と出走手当も見直し支出を切り詰める。新年度の売り上げは0・5%減の100億6200万円を見込み、入場料や使用料などを含めた歳入総額は約111億3100万円(8・8%減)とした。 (佐賀新聞)