2014年12月31日水曜日

道営・干葉津代士厩舎の厩務員 黒川智責さんが調教師試験合格

調教師試験に合格した黒川智貴さん
 1216日、地方競馬全国協会より平成26年度第3回調教師・騎手免許試験の合格発表があり、ホツカイドウ競馬から黒川智貴さんが調教師試験に合格した。
 黒川智貴さんは1972年生まれの42歳で北海道旭川市出身。幼少期は騎手を目指していたが、身長が伸びすぎたことで断念し、大学卒業後、父である黒川武調教師のもとで厩務員となった。6年前からは同門の千葉津代士厩舎で汗を流し、北海道厩務員会の会長を約10年間務めている。試験にあたっては睡眠時問を削って勉強したといい、その結果が見事に実を結んだ。

 現在は開業に向けての準備にとりかかり入厩馬集めの営業とスタッフ募集に努めている。喜びに浸る間もなく奔走している黒川さんは、「試験結果が出るまで不安でしたが、合格できてうれしいです。『信頼問係を大事にした厩舎づくり』をテーマに、かつて父の厩舎に所属していたコトノアサブキのような、全国の重賞を狙える馬をつくっていきたい」と、意気込んでいる。(ギャロップ)

岩手競馬、売り上げ好走 3年連続で前年超す

 岩手競馬の今年の馬券売上額が250億円を突破し、震災翌年から3年連続で前年を上回った。30日に水沢競馬場であったレースの売り上げも、前年同日を14%上回る約1億6千万円。震災からの復興やインターネット販売の好調が押し上げた。
 「よしよし、そのまま、そのままっ」「差せ、差してくれっ」。12月下旬に訪れた水沢競馬場のスタンドからは、大きな声援が飛んだ。常連に帰省客が加わる年末は、家族連れや若者の姿が目についた。
 家族と親戚の5人で訪れた花巻市の藤村隼人さん(25)は、毎年この時期になると足を運ぶという。妻の穂奈美さん(25)は「生のレースを見られるし、子供が楽しんでくれるので家族でも来やすい」と話す。娘の実梨菜ちゃん(2)は「おうまさん、かわいかった」と話していた。
 友人と2人で来ていた奥州市の小野寺正弥さん(20)にとって、ここは小さい頃に父親と来たなじみの場所。「今では大きなレースがあれば、盛岡競馬場にも行きます。競馬は身近な娯楽ですね」
 2011年。人気低迷が続いていた岩手競馬の売り上げは、震災の影響でピーク時の3割に満たない約146億円まで落ち込んだ。
 被災した競馬場や場外発売所(テレトラック)は、地方競馬全国協会や日本中央競馬会(JRA)などの支援で復旧が進み、震災から2カ月後に盛岡競馬場で、年末には水沢競馬場でレースが再開した。
 翌12年は前年から開催日を15日増やし、売上額は約172億円まで回復。13年はさらに8日増やして、売上額は約216億円に達した。
 12年10月に地方競馬で利用が始まった「IPAT(アイパット)」も売り上げを押しあげた。JRAが02年に導入した携帯電話やパソコンから馬券が買えるシステムで、利用会員は全国で306万人(今年10月現在)に上る。13年度は売上額全体の約10%をIPATが占めた。
 今年10月には、津波で被災し再建されたテレトラック釜石が営業を再開。全施設が復旧を果たした。県競馬組合設立50周年を記念して12年ぶりに盛岡で開かれた、地方競馬の祭典「JBC」の開催日(11月3日)には約29億円を売り上げ、岩手競馬の最高記録を更新。うま年の今年は明るいニュースが続いた。
 県競馬組合の経営管理部・鈴木忠(まこと)参事は「存続するのも厳しいという状況から、安定的な運営になりつつある。これを継続していきたい」と話す。組合は、今年度利益を6億500万円と見込んでいる。
 水沢競馬場は大みそかもレースを開催し、新年は2日から始まる。(朝日新聞)
【写真】寒空の下、多くの来場者がスタンドで馬に声援を送った=水沢競馬場

2014年12月29日月曜日

JRA売り上げ、3年連続増 有馬記念勝利の戸崎騎手が初の年間最多勝 


有馬記念を制したジェンティルドンナを
祝福する戸崎圭太騎手(佐藤雄彦撮影)
 日本中央競馬会(JRA)の今年の全日程が28日に終了有馬記念に勝利した戸崎圭太騎手が146勝(重賞8勝)で初の年間最多勝に輝いた。調教師の年間リーディングは矢作芳人調教師が初受賞した。
 今年の業績(速報値)も発表され、開催288日の総売り上げは2013年比103・7%となる2兆4936億2772万9400円で3年連続の増収となった。総入場者数も昨年比100・8%の614万2471人。JRAの福井紳弥理事は「60周年記念事業を展開したほか、集中的なプロモーションで競馬に関心を持っていただく機会の創出に努めた」とコメントした。(サンスポ)

競馬法違反:禁止薬物、高知競馬厩舎を捜索

 高知競馬に出走した競走馬から筋肉増強効果がある禁止薬物「ボルデノン」が検出された問題で、高知県警は29日、競馬法違反の疑いで、競走馬が所属する厩舎(きゅうしゃ)など関係先を家宅捜索した。高知県競馬組合は厩舎の他の29頭を調べた結果、別の2頭からもボルデノンが検出されたと発表した。
 新たに検出されたのは国沢輝幸厩舎のアベニンレジーナ(牝3歳)と、ミドリノオトメ(牝15歳)で、ともに10月以降出走しておらず、当面は出走を認めない。

 高知競馬では今月13日に開催された第12回高知競馬に出走し、2着だったマドヲアケレバ(牝2歳)から禁止薬物が検出された。(共同通信)

2014年12月10日水曜日

JRA:ピンクブーケ号からカフェイン検出

 日本中央競馬会(JRA)は10日、今月7日の中山競馬場(千葉県船橋市)第6競走で1着になったピンクブーケ号(牝2歳・小西一男厩舎<きゅうしゃ>)の尿から同会競馬施行規程で定めた禁止薬物であるカフェインが検出されたと発表した。競走能力を一時的に高めたり減じたりする薬物の使用は競馬法で禁じられており、JRAは10日、県警船橋署に調査を依頼した。 ピンクブーケ号は同競走失格。8日から16日まで出走停止処分になった。これにより同競走の2着以降の着順は一つずつ繰り上がるが、払戻金の変更はない。JRAによると、競走後の尿検査で禁止薬物が検出されたのは1993年以来。(毎日新聞)