2010年2月28日日曜日

JRA、宮崎育成牧場で発売開始

 宮崎市の宮崎育成牧場内に設けられた日本中央競馬会(JRA)の場外勝馬投票券発売所が27日、オープンした。事前に利用者登録が必要な発売所で、JRAによると1321人が利用し、発売金は464万6400円だった。(サンスポ)

2010年2月24日水曜日

福山競馬場視察 存廃議論へ


 福山競馬の存廃を考える「福山市営競馬検討委員会」の委員6人が23日、福山市千代田町の福山競馬場を視察した。老朽化が進み、更新費用の工面が課題となっている施設の現状を把握するために実施した。

 委員は市競馬事務局職員と完成後約40年が経過したスタンドや、1997年に導入した大型スクリーン(縦7・7メートル、横13・8メートル)などを約1時間かけて視察した。

 大型スクリーンはすでに耐用年数の10年を3年超過しており、故障には中古の部品を探しながら対応しているという。スクリーンを更新すれば数億円の支出は避けられず、現在の競馬事業の収支で捻出するのは不可能とみられている。

 委員の坂本朋顕弁護士は「どこも古くなっているという印象。難しいかもしれないが、更新費用を作るためにさらに議論する必要がある」と話した。(中国新聞)

【写真説明】市競馬事務局の職員(左端)から施設の説明を受ける委員

2010年2月23日火曜日

南関東4競馬場、他地区よりの期間限定騎乗制度が改正

 大井・船橋・川崎・浦和の南関東4競馬場は、今年の4月から他地区地方競馬所属騎手の期間限定騎乗の制度を一部改正することを22日に発表した。

 これまで各場1人だった受け入れが、各場4人に。4場で最大16人まで期間限定騎乗が可能となった。
 対象騎手は、通算勝利数が2000勝以上、北海道所属騎手1000勝以上だったのが、通算勝利数1000勝以上、冬季休催競馬場(北海道、岩手、金沢)所属騎手は、通算800勝以上に変更された。また当地のリーディング5位以内で、満25歳以下の若手騎手、そして技術研鑽騎手として、騎乗経験8年以下で、通算200勝以下の騎手(騎乗経験3年未満、通算50勝未満は除く)も可能となった。
 受け入れ人数は、勝利度数実績騎手は各場2人以下(1人2カ月以内)、リーディング5位以内の若手騎手は各場1人で2カ月以内、技術研鑽騎手は各場1人で3カ月以内に変更された。(UMA-JIN)

2010年2月22日月曜日

馬場確かめ軽快に 盛岡、水沢で岩手競馬が調教開始


 岩手競馬の調教始め式は22日午前、盛岡、水沢両競馬場で行われた。人馬の安全を祈願し、春競馬に向けた競走馬の調教が本格的にスタートした。

 盛岡市新庄の盛岡競馬場では、関係者ら約100人が人馬の安全を祈願。1カ月半ぶりの馬場に競走馬が次々と飛び出し、春のレースに向けて体をならした。

 県調騎会の熊谷昇会長は「世の中の状況は厳しいが、競馬場に来て生の迫力を楽しんでほしい」と春競馬への来場を呼び掛ける。

 岩手競馬は、水沢競馬場で3月20日から6日間の特別開催を行い、10年度は4月3日に開幕する。(岩手日報)

【写真=調教始め式の後、春競馬に向けて体を慣らす競走馬=22日午前9時45分、盛岡市新庄・盛岡競馬場】

2010年2月19日金曜日

岩手競馬、存廃基準見直しも 知事「民意踏まえ運営」

 達増知事は18日の定例記者会見で、岩手競馬の存廃基準について「競馬組合も民意を踏まえて運営されるべきだ。広くどんどん伺っていきたいと思うので、具体的な基準があれば寄せてほしい」と述べ、民意によっては現行の基準を見直す可能性を示唆した。厳しい経営が続く岩手競馬の根幹にかかわる問題だけに、県議会2月定例会でも論議を呼びそうだ。

 岩手競馬は2006年度末に構成団体(県、盛岡市、奥州市)から330億円の融資を受けて多額の負債を整理。07年度以降は単年度の収支均衡を存続条件としている。

 達増知事は現行の存廃基準について「赤字を出さない、借金をしないということを強く期待する民意を踏まえて作られたルールだと思う」と説明。その上で、民意によっては現行基準の見直しの可能性も選択肢から除外せず、柔軟に対応する姿勢を示した。(岩手日報)

2010年2月18日木曜日

道営競馬4月28日開幕 目標額119億5000万円

 道営ホッカイドウ競馬は今季、日高町の門別競馬場で4月28日に開幕する。道が17日に発表した。

 巨額な累積赤字を抱える道営競馬は、今シーズンが「北海道競馬改革ビジョン」の目標年。収支均衡を図る正念場のシーズンとなる。

 昨季までの札幌、門別2会場での開催から、今季は門別に集中させる。期間は4月28日~11月18日(15回、80日)。昨シーズンより1回4日増える。

 発売目標額119億5000万円。昨シーズンより4億円増を見込んだ。

 道外発売やインターネット発売の拡大とファンサービスの充実、地域観光資源と連携した馬産地ならではの競馬場づくりで集客と収入確保を目指す。一方で、札幌開催休止による経費節減、施設使用料や委託料の低減、業務の効率化で「さらなる経費の節減に努める」とした。(苫小牧民報社)

2010年2月17日水曜日

10年度、209億円見込む 岩手競馬売り上げ


 県競馬組合(管理者・達増知事)は、2010年度事業計画案で今季より約3億円多い209億円の売り上げを見込んでいることが16日、分かった。インターネット発売や他主催者との連携強化で全国のファンを呼び込みたい考えだが、売り上げは8年連続で減少しており、計画通り実行できるかは不透明だ。事業計画案を盛り込んだ10年度予算案は、17日の競馬組合議会でも論議を呼びそうだ。

 盛岡、水沢両競馬場などの10年度の自場発売は130億円と今季より約4億円低く見積もった。一方、岩手競馬のレースを他県で販売する広域委託発売は、金沢、名古屋、笠松の3競馬で販売レース数の増加が見込まれるため50億円、複数レースの勝ち馬を予想する重勝式勝馬投票券を新たに導入するネット発売は29億円と、今季より計7億円程度多く見込んだ。

 提携事業者に手数料を支払うネット発売と広域委託発売は、自場発売に比べ収益率が低く、計画通り売り上げが伸びても競馬組合の総利益は今季を下回る見通しだ。(岩手日報)

2010年2月15日月曜日

競馬存続 ファンも熱く

 約20億円の累積赤字を抱え、2009年度の単年度収支での黒字確保が厳しい見通しとなっている福山市営競馬場(福山市千代田町)で14日、関係8団体でつくる「福山競馬関係団体連合会」(会長=渡辺貞夫・県調騎会会長)が、競馬場の存続に向け、市民らに署名やメッセージなどを求めるキャンペーンを行った。

 午前10時の開門時に、入場門の前で、騎手や調教師、馬主ら約40人が、「福山競馬存続にご協力下さい」などと声を上げ、署名やファンの声を集約する「福山競馬応援隊」への入隊などを呼び掛けた。訪れたファンは署名したり、「頑張れ!福山競馬」などと書かれた横断幕に「競馬をなくさないで」や「いつまでも応援しています」などのメッセージを書き込んだりしていた。

 ■畑(さこはた)雄一郎騎手(28)は、「積極的に出て、気持ちを多くの人に伝えたい」と語り、署名し、福山競馬応援隊にも入隊した福山市西桜町、主婦小白良子さん(46)は、「地方競馬は地域の文化なので残してほしい」と話していた。

 競馬事業の存廃などを議論する「福山市営競馬検討委員会」は9月末にも、今後のあり方について、羽田皓市長に答申する。

 厳しい状況の中、渡辺会長は「目先の赤字にとらわれず、長期計画を立てて福山競馬をどう盛り上げるかを考えるべき。これからも、一生懸命やっていることをPRしたい」と述べ、定期的にファンの意見を聞く会合を開くなどして、存続を求める声を盛り上げていきたいとしている。(読売新聞)

2010年2月13日土曜日

福山競馬、647万円の黒字


 福山市は12日、福山競馬の2009年度第3四半期(昨年10~12月)収支が647万円の黒字だったことを明らかにした。賞典奨励費の大幅な削減が要因。一方で、3千万円を超す09年度の赤字を残り3カ月分で埋め合わせるのは困難とし、基金を取り崩すことで収支均衡を図る方針。

 市によると、昨年10月4日~12月27日の21日間の開催で、20億3640万円の収入に対し、費用は20億2993万円かかった。馬券の売り上げは17億7794万円と前年同時期の98・54%にとどまったが、賞典奨励費を約3500万円削減したことで四半期ごとの収支は09年度初の黒字となった。

 09年度の赤字は3187万円に圧縮されたが、第4四半期に入っても1月の売り上げは前年同期をわずかに上回る程度という。市は12日の市議会競馬事業特別委員会で、通年での黒字確保は「極めて厳しい」との見通しを示した。(中国新聞)

【写真説明】福山競馬の第3四半期収支が報告された市議会競馬事業特別委員会

2010年2月6日土曜日

ハクリュウボーイに感謝状 全国最高齢の誘導馬


 羽島郡笠松町の笠松競馬場でレース前の競走馬を先導する全国最高齢27歳の誘導馬「ハクリュウボーイ」が、地方競馬全国協会(NAR)に長年の働きと競馬振興への貢献が評価され、同協会から感謝状を贈られた。

 4日夜、年ごとの成績優秀馬を表彰するNARグランプリ会場(東京)で授与された。同じ会場で笠松所属のラブミーチャンが2歳馬初の年度代表馬に輝き、地元関係者らは二重の喜びに沸いている。

 ハクリュウボーイは2歳で笠松へ。対戦した馬の中には名馬オグリキャップもおり、50戦12勝、2着8回の成績で競走馬を引退。1990年から誘導馬を務めている。「パクじぃ」の愛称で親しまれ、サラブレッドの平均寿命がおよそ20歳といわれる中、本場開催日は誘導業務だけでなく、入場門での出迎えやレース終了後のファンとの交流など大車輪の活躍だ。

 NARは「人との触れ合いに貢献をしている業務馬に感謝状を贈るのは初」という。

 「家族」として20年間世話してきた乗り手の塚本幸典さん(53)は「ファンのおかげ。パク自身、人との交流が生きがいになっているのかも。これを機に、さらに一日一日の触れ合いを大切にしたい」と喜びもひとしおだ。(岐阜新聞)
【写真】ハクリュウボーイと感謝状を手にする塚本幸典さん=羽島郡笠松町、笠松競馬場

2010年2月2日火曜日

福山競馬 存廃など議論 検討委初会合 あり方、9月末にも答申


 約20億円の累積赤字を抱える福山市営競馬場(福山市千代田町)の事業存廃などを議論する、羽田皓市長の諮問機関「福山市営競馬検討委員会」の初会合が1日、同市役所で開かれた。市営競馬事業を巡っては、2009年度決算で単年度収支の黒字確保が困難な見通しが明らかにされるなど、厳しい状況が続いている。検討委は、現状や課題を様々な角度から分析し、今後のあり方について9月末にも羽田市長に答申する。

 羽田市長は、競馬事業を継続する条件として「単年度収支の黒字確保」を掲げているが、09年度上半期の収支が約3800万円の赤字に転落。市は存廃を含めて検討するため、専門家らによる委員会設置を12月市議会に提案し、可決された。

 検討委は、弁護士や大学教授、競馬関係者など14人で構成。初会合では冒頭、羽田市長が「60周年を迎えた市営競馬は、市の戦後復興や都市化の発展に貢献があったが、この10年は大変厳しい状況にある。雇用の場であることなども踏まえ、存廃を含めて議論していただきたい」とあいさつ。福山大の吉原龍介副学長を委員長に選出した後、委員会の運営方法などを確認した。

 続いて、市財政政策課が、景気低迷などのため、全国の地方競馬場が厳しい経営状況にあることを報告。福山市営競馬場でも、売り上げが1991年度の約345億円をピークに減少に転じ、08年度には4分の1以下の約80億円に下落。実質収支も悪化し、99年度以降、累積赤字は約20億円に膨らんだことなどを説明した。

 開原算彦副市長は1日の定例記者会見で、同競馬場の09年度の決算見込みについて、「正月競馬以降に持ち直し、上半期の赤字はやや圧縮できそうだが、(単年度の)収支の均衡は厳しい」との見通しを示した。(読売新聞)

2010年2月1日月曜日

福山競馬の存廃で初会合


 福山市は1日、福山競馬の存廃を考える「福山市営競馬検討委員会」の初会合を市役所で開いた。羽田皓市長の諮問機関。公開を原則とする会合を月1回のペースで重ね、9月をめどに答申する。

 会合には公認会計士や弁護士たち委員14人が出席。傍聴席には競馬関係者を含め市民約20人が詰め掛けた。委員長に就任した吉原龍介福山大副学長は、あいさつで「存廃だけでなく、関係者の将来を含めて多方面にわたる協議が必要。忌憚(きたん)のない意見を戦わせたい」と求めた。

 市側はこの10年間で益田、中津競馬など約10カ所の地方競馬が財政難を理由に廃止されたことを説明。福山競馬については本年度上半期(4~9月)で4千万円近い赤字を計上し、第3四半期までの売得金が520億4637万円(前年度比4・9%減)、入場者数が12万6827人(同4・2%減)にとどまる実態を報告した。

 委員からは、競馬事業特別会計の仕組みや経営難に陥った原因など根本的な説明や議論を求める声が相次ぎ、次回以降の検討課題となった。

 一方、羽田市長は同日の記者会見で「答申を踏まえ(2011年度の)予算編成に差し掛かる9月末までに一定の結論を出したい」との考えを示した。(中国新聞)

【写真説明】初会合で、福山競馬の行く末について協議する委員(撮影・増田智彦)