2010年2月13日土曜日

福山競馬、647万円の黒字


 福山市は12日、福山競馬の2009年度第3四半期(昨年10~12月)収支が647万円の黒字だったことを明らかにした。賞典奨励費の大幅な削減が要因。一方で、3千万円を超す09年度の赤字を残り3カ月分で埋め合わせるのは困難とし、基金を取り崩すことで収支均衡を図る方針。

 市によると、昨年10月4日~12月27日の21日間の開催で、20億3640万円の収入に対し、費用は20億2993万円かかった。馬券の売り上げは17億7794万円と前年同時期の98・54%にとどまったが、賞典奨励費を約3500万円削減したことで四半期ごとの収支は09年度初の黒字となった。

 09年度の赤字は3187万円に圧縮されたが、第4四半期に入っても1月の売り上げは前年同期をわずかに上回る程度という。市は12日の市議会競馬事業特別委員会で、通年での黒字確保は「極めて厳しい」との見通しを示した。(中国新聞)

【写真説明】福山競馬の第3四半期収支が報告された市議会競馬事業特別委員会