2010年2月6日土曜日

ハクリュウボーイに感謝状 全国最高齢の誘導馬


 羽島郡笠松町の笠松競馬場でレース前の競走馬を先導する全国最高齢27歳の誘導馬「ハクリュウボーイ」が、地方競馬全国協会(NAR)に長年の働きと競馬振興への貢献が評価され、同協会から感謝状を贈られた。

 4日夜、年ごとの成績優秀馬を表彰するNARグランプリ会場(東京)で授与された。同じ会場で笠松所属のラブミーチャンが2歳馬初の年度代表馬に輝き、地元関係者らは二重の喜びに沸いている。

 ハクリュウボーイは2歳で笠松へ。対戦した馬の中には名馬オグリキャップもおり、50戦12勝、2着8回の成績で競走馬を引退。1990年から誘導馬を務めている。「パクじぃ」の愛称で親しまれ、サラブレッドの平均寿命がおよそ20歳といわれる中、本場開催日は誘導業務だけでなく、入場門での出迎えやレース終了後のファンとの交流など大車輪の活躍だ。

 NARは「人との触れ合いに貢献をしている業務馬に感謝状を贈るのは初」という。

 「家族」として20年間世話してきた乗り手の塚本幸典さん(53)は「ファンのおかげ。パク自身、人との交流が生きがいになっているのかも。これを機に、さらに一日一日の触れ合いを大切にしたい」と喜びもひとしおだ。(岐阜新聞)
【写真】ハクリュウボーイと感謝状を手にする塚本幸典さん=羽島郡笠松町、笠松競馬場