2010年4月29日木曜日

大井の達城龍次騎手が慶應義塾大学入学式に出席


 先日、慶應義塾大学の法学部に合格した地方競馬・大井所属の達城龍次騎手(31、村上頼章厩舎)が、きょう(29日)入学式(東京都港区)に出席した。

 今朝も大井競馬場で調教に跨ってから、慶應のキャンパスへと駆けつけた。晴れわたる空の下、達城さんは「入学式に向かうときの緊張感とかはなかったです。卒業となると、レースに騎乗する日程との兼ね合いもあり少し厳しいかもしれないですね。これから先生と相談していきたいです」と語った。(ウマジン)
【写真】晴れわたる空の下、入学式に向かう達城騎手

雨でも盛況、出だし上々 道営競馬が開幕 日高


道営ホッカイドウ競馬が28日、門別競馬場(日高管内日高町)で開幕した。あいにくの雨模様にもかかわらず、約900人の観客が来場。馬券の売上額は計画を上回り、幸先の良いスタートを切った。

 11月18日まで昨年より2日間少ない計80日間の開催で、全日程ナイターレース。厳しい財政状況の中、札幌競馬場開催は休止し、門別単独開催となる。

 道営競馬は再建に向けて正念場を迎えているが、この日の売り上げは前年度比4・8%増の1億3991万円。計画比でも1・6%上回った。

 競馬を運営する道軽種馬振興公社は「大勢のファンの支援のおかげ」と話す。

 本年度の売り上げ目標は前年度比4億円増の119億5千万円。道は、本年度に収支均衡を達成できなければ競馬を廃止する方針を打ち出している。(北海道新聞)
【写真】開幕した道営ホッカイドウ競馬。多くのファンが詰めかけ幸先の良いスタートを切った=28日午後8時半過ぎ、門別競馬場

2010年4月28日水曜日

佐賀競馬 ネット発売拡充など増収策 09年度は赤字、収支改善へ基本方針

 佐賀競馬を運営する県競馬組合(管理者・坂井浩毅副知事)は収支改善に向け、2010年度から3年間の新たな基本方針をまとめた。売り上げが伸び悩む中、インターネット発売の拡充など増収策と人件費抑制など経費削減の取り組みを進め、単年度の収支均衡を目指す。

 09年度の売り上げは前年度比7・1%減の約109億5千万円で、収支は5千万円前後の赤字となる見通し。08年度の決算では6年ぶりに約3500万円の単年度黒字を計上したが、再び赤字に転落する。

 佐賀競馬は景気低迷やレジャーの多様化などの影響を受け、販売収入が減少。05年度に5年計画の「収支改善に向けての基本方針」を策定し、黒字化を目指してきた。一定の取り組み効果は表れているが、約1900万円の累積赤字(08年度)を抱えており、安定した経営基盤を確立するため新たな基本方針をまとめた。

 増収策では重賞競走の全国発売や新設される企画競走への参加、スターホース・スタージョッキーの育成など競馬の魅力アップに取り組むほか、ファン参加型のイベント開催やインターネット発売の拡充を図る。

 経費削減策では管理職5%、一般職4%の給与カットを継続し、管理職手当は現行10%カットから20%に率を上げる。このほか、賞金・諸手当の見直し、退職不補充による職員数の削減、業務の外部委託などを進める。

 同組合は「まずは単年度の収支均衡を達成し、安定経営につなげたい。そのために経費削減とあわせ、ファンが競馬場に足を運んでくれるような取り組みを強化したい」と話す。(佐賀新聞)

福永洋一氏が高知に来場、公の場で親子初2ショット

 「伝説の天才騎手」が競馬場に帰ってくる。高知県競馬組合は27日、「第1回・福永洋一記念」競走を開設すると正式発表。5月10日のレース当日には主役の福永洋一(61)、祐一(33)の親子がプレゼンターとして来場することも決まった。父・洋一が、公の場に親子そろって姿を現すのは初めてのこととなる。

 このメモリアルレース開設のきっかけとなったのは昨年8月の高知競馬「夜さ恋ナイター」応援イベントだった。地元騎手の赤岡修次と親交がある武豊がトークショーの依頼を受け、福永祐一を連れて同競馬場に来場した際、祐一本人から「父親の名を冠したレースを…」と提案があり、同競馬組合が実現させた。

 父・洋一はオールドファンなら誰もが知っているスーパー騎手。現在のG1級にあたる主要競走で9勝。“洋一マジック”と呼ばれた騎乗でファンのハートをガッチリつかんだ。だが、79年3月4日、毎日杯でマリージョーイに騎乗した際、直線で落馬。馬場に叩きつけられ頭を強打、意識不明に陥った。一命を取り留めたものの、再びターフに戻ることはできなかった。

 その後、規則正しいリハビリ、家族の協力で相手の言葉に反応するまで回復。あの落馬事故から31年、高知競馬のプレゼンターとして、初めてファンの前に立つことが決まった。(スポニチ)

2010年4月24日土曜日

「ハート王子」福山競馬イメキャラに…愛称募集


 額の白いハート模様から「ハート王子」の愛称で人気の競走馬・ハマノバレンタインをモデルにした、福山市営競馬場(広島県福山市千代田町)のイメージキャラクターを、市競馬事務局が考案した。

 約20億円の累積赤字を抱え、存廃が議論されている競馬場のPRポスターに使用する。グッズ化も検討中で、24日から愛称を募集する。

 キャラクターは愛らしい顔をした2歳の牡(ぼ)馬で、ニンジンとイチゴが大好物という設定。命名者(1人)には、オリジナルグッズが贈られるほか、5月16日の愛称決定記念レースで表彰式のプレゼンターを務めることが出来る。

 応募は、郵送などで〒720―0823 福山市千代田町1の1の1市競馬事務局「イメージキャラクター愛称募集係」に申し込む。5月6日必着。問い合わせは、同事務局(084・953・0828)。(読売新聞)
【写真】愛称募集中…福山競馬イメージキャラクター

2010年4月23日金曜日

両親から騎手魂!新人・横川が奮闘中


4月、クラシックシーズンであると同時にルーキーの季節でもある。今春は10人がプロとなり9人が既にデビュー。兵庫の杉浦健太(17)、田野豊三(17)、佐賀の石川慎将(25)が初勝利を挙げた。南関東の新人は20日大井で初騎乗の横川怜央(17)と千田洋(20)。父子ジョッキーは多い世界だが、横川は両親が元騎手だ。62年設立のNARは「繋駕(けいが)競走(騎手が馬車に騎乗)でいたのではという話はあるが定かではない。それ以外では初でしょう」としている。

 名古屋で同じ日(4月17日)にデビューした父・健二さん(43)は85~03年に通算460勝。母・治美さん(45、旧姓神野)は85~89年に同47勝。怜央の初戦(20日1R)は所属する鷹見厩舎のタカナリで後方から追い上げ8番人気2着。母と同じ初騎乗初勝利とはいかなかったが大健闘。「多少緊張しましたが冷静に乗れた方だと思います。でも悔しかった…」。怜央は勝負師の顔を見せた。

 候補生時代初期には、以前やっていた乗馬との技術的な違いに戸惑ったが悔しさをバネに克服。一方、デビュー前から「1勝して、周りの人を安心させたい」という気遣いも。22日までに4戦し2、13、7、11着。まずは騎手人生最初の目標に向かって全力を尽くす。(スポニチ)

【写真】今週の大井開催でデビューした新人騎手・横川

場外馬券売り場の誘致計画 鍛冶町自治会が了承 

 浜松市中区の商業ビル「かじ町プラザ」への誘致計画が浮上したJRA(日本中央競馬会)の場外馬券売り場について、地元の鍛冶町自治会(千田純一会長)は22日、役員による評議員会を同区内で開き、自治会として了承することを決めた。近く、住民説明会を開き、評議員会の決定を説明する。ビルの最大地権者で開発業者のアサヒコーポレーション(同区)は「地元の理解を得るのが大前提。これで計画は一歩前進する」と話している。
 評議員会は非公開だった。千田会長と複数の出席者によると、22人の評議員から意見を聞いた上で多数決を行った。19人が容認、3人が賛否を明らかにしなかった。参加者の中には風紀上の不安を指摘する声があったものの、「中心街の衰退に歯止めをかけたい。とにかく人を呼び込む施設を受け入れるべき」などと地元商店街の集客力が落ち込む中、厳しい現状の打開を願い、容認との意見が多かったという。
 今月17日、自治会評議員と地元の商店街関係者ら5人が横浜市のJRAの場外馬券売り場を視察した。参加した千田会長は悪影響を懸念する声も聞くとした上で、「大勢の男たちが地べたに座り、酒を飲みながら競馬に興じるという昔のイメージはなかった」と話す。
 ただ、地権者の一部には「近隣住民の住環境を悪化させる恐れがある。商業施設の誘致を目指すべき」との強い反対意見もある。
 自治会によると、JRAの計画は地上6階・地下1階の4階部分に819席などを備える「エクセルフロア」を開設する。有料定員制で、座りながらレースの様子をモニターで見る。
 かじ町プラザは2007年、大手スーパーのイトーヨーカドーが撤退。09年5月、総合食品ストア「パレマルシェ」が出店したが、同年12月に閉店した。(静岡新聞)

2010年4月21日水曜日

収支見通しを説明 福山競馬


 福山市は20日夜、市営競馬検討委員会の部会(山下清部会長、5人)を開き、福山競馬の向こう5年間の収支見通しを説明した。施設整備の基金がこの間に底をつき、老朽化したスタンドや大型ビジョンなどの改修・更新は「資金がついていかず、とてもできない」との見方を示した。

 会議は非公開。市によると、2009年度決算見通しを基に試算した、10~14年度の収支見通しを提示。減収がこのまま続けば08年度末に7億1869万円あった施設整備等基金がなくなり、耐震基準を満たしていないスタンドや大型ビジョン(1997年3月設置)などの更新は難しいとの見方を伝えたという。(中国新聞)

【写真説明】福山競馬の収支見通しを基に意見を交わす部会メンバー

2010年4月18日日曜日

外国人、競走馬に感動 笠松でふれあい

 笠松競馬場を引退した競走馬が放牧され、市民らが乗馬なども楽しめる「乗馬倶楽部ホースランド」(笠松町円城寺)で17日、県内に滞在する外国人が競走馬とふれ合うイベントが開催された。今月1日にオープンした同施設で初の特別企画で、中国やタイから来日している16人が乗馬やエサやりなどを楽しんだ。

 イベントは、外国人研修生の国際交流や日本語教室の開催などボランティア活動を続ける岐南町の「一般社団法人みらい」(石原哲男理事長)が企画した。

 当初、引退したメジロトリム(雄5歳)に乗る予定だったが、前日に雨で放牧できなかったことからか、気性が荒くなっていたために断念。ニンジンを与えるだけにし、乗馬はミニチュアホースなどに変更された。それでも参加者たちは、日本での休日の1日を楽しそうに過ごした。

 今年2月に来日し、笠松町の企業で梱包(こんぽう)技術などを学んでいる、中国江西省出身の鄭凱凱さん(23)は、「競馬はテレビでしか見たことがなく、馬に触れたのも初めてで感動した。想像していたよりとても優しい動物だった」とうれしそうに話していた。(読売新聞)

2010年4月17日土曜日

岩手競馬 3年ぶり新人騎手 菅原さんきょうデビュー

 岩手競馬で17日、3年ぶりとなる新人ジョッキーが誕生する。デビューするのは、瀬戸幸一厩舎(きゅうしゃ)に所属する菅原辰徳騎手(17)で平成生まれの騎手は初めて。水沢競馬場は幼い頃からの夢を育んだ場所といい、そこが初レースの舞台になった。「緊張もあるが、お客さんを楽しませられるように頑張りたい」と意気込んでいる。

 菅原騎手は、宮城県栗原市出身。競馬好きの父親に連れられ、よく水沢競馬場に通ったという。馬にまたがった騎手が猛スピードで駆け抜けていく姿にあこがれ、小学3年の時には「将来は騎手になりたい」と父親に話すまでになっていた。

 中学卒業後、栃木県の地方競馬教養センターで2年間訓練を積んだ。今年3月、地方競馬の騎手免許試験に合格し、数ある地方競馬の中で岩手競馬を選んだ。岩手でデビューする新人騎手は07年の菅原俊吏騎手以来。

 身長165センチ、体重46キロという体は、騎手では大柄。身長はまだ伸びているため、体重維持のために食事制限や毎日10キロの走り込みが欠かせないが、「好きな仕事ができるのだから、つらいとは思わない」と話す。

 17日は、第1レースを含め計3つのレースに出場。宮城から両親と妹も応援にに訪れる予定だという。菅原騎手は「子どもの頃遊びに来た競馬場は、もっとお客さんが多く、にぎわっていた。良いレースをして苦境に立つ岩手競馬を盛り上げたい」と話している。(読売新聞)
【写真】「お客さんに喜んでもらえるレースをしたい」と語る菅原騎手(16日、奥州市水沢区の水沢競馬場で)

2010年4月9日金曜日

あこがれの騎手デビュー、厩務員から転身も 佐賀競馬


 鳥栖市の佐賀競馬で10日、新人騎手3人がデビューする。うち2人は厩務(きゅうむ)員として働きながら3度目の挑戦で試験に合格、競馬の花形の騎手になる夢をかなえた。初レースを前に3人は「競馬を盛り上げるような騎手になりたい」と意気込んでいる。

 デビューするのは石川慎将(しんすけ)さん(25)=大分県出身=と山下裕貴(ひろき)さん(25)=鳥栖市出身、村松翔太さん(17)=山梨県出身。3人を加え、佐賀競馬の所属騎手は18人になる。

 石川さんと山下さんの父親はともに騎手を務め、現在は調教師。2人とも生まれた時から競馬界で生活し、競走馬の世話をする厩務員になったが、花形の騎手への転身を決意。独学で騎手試験を受けて3度目で合格した。

 村松さんは、子どものころにテレビで見た競馬で馬が好きになり、騎手にあこがれて騎手学校へ入り2年間学んだ。3人は「ずっと夢だった騎手になれた。しっかり頑張りたい」と決意を語った。10日のレースに騎乗する予定で、午後4時ごろファンへの紹介式がある。(佐賀新聞)

【写真】10日のレースでデビューする新人騎手の石川さん、山下さん、村松さん(右から)

2010年4月8日木曜日

地方競馬教養センターで入所式 那須塩原


 接骨木の地方競馬教養センターで6日、第90期騎手課程・第5期厩舎関係者養成課程の入所式が行われた。
 騎手課程は北海道、東京、熊本など全国各地の15~18歳の12人が入所。女性も2人おり、共同生活による2年間の訓練課程に臨む。厩務課程は19~26歳の6人。今期から訓練期間が従来の5カ月から10カ月に延長された。

 式は保護者や関係者など約60人が出席。岩崎幸治所長が「協力する姿勢と健康管理、緊張感ある行動を心掛け、立派なプロ騎手、ホースマンを目指してほしい」とあいさつ。地方競馬全国協会の仲田和雄理事長、栗川仁市長らが祝辞を述べた。

 また新入所生は第89期生による査閲騎乗を見学。騎手課程に入った山本聡紀さん(18)=岩手県葛巻町出身=は「兄が騎手で、かっこいいと思い自分も目指した。訓練課程では技術と礼儀をしっかり学びたい」と話していた。(下野新聞)

レース中、隣の騎手にかみつき…馬謹慎中 名古屋競馬


 人が犬にかみつけばそれはニュース、と言われるが、馬が人にかみついたら? 名古屋競馬のサラブレッドが、レース中に隣の馬の騎手にかみつき、ただいま謹慎中だ。

 3月23日の名古屋競馬第9レース。第4コーナー付近で、集団後方の馬に乗っていた岐阜・笠松所属の大原浩司騎手(30)がバランスを崩して落馬した。関係者の話や監視用の映像を分析したところ、追走していた名古屋所属のサーストンヘイロー(牡=おす=・6歳)が大原騎手の右足にかみついていたことが分かった。

 落馬の場合、原因をつくった馬の騎手に非があれば騎乗停止などの処分を受ける。ただ今回の場合、「たまたまレース中に馬の癖が出た」と判断され、尾崎章生騎手(35)はおとがめなし。サーストンヘイローは走行妨害で失格、30日間の出走停止処分が下された。馬は人にじゃれて軽くかむことはあるが、愛知県競馬組合の担当者は「レース中に人にかみついて、落馬させたなんて聞いたことがない」と半ばあきれながら話した。

 サーストンヘイローは東京・大井競馬所属で38戦2勝。今年1月に名古屋に移り、9戦して勝ちがない。管理する安部弘一調教師(67)は「普段は気性は多少きついが、愛敬がある馬。これまでレース中にかみにいったことなんてないから、今回はよっぽど気に入らんことでもあったのかな。これからもがんばってほしい」とかばった。

 サーストンヘイローは4月26日に笠松競馬場で開催されるレースから復帰できる。現在は口が開かないような装具をつけて調教中という。(朝日新聞)
【写真】謹慎中のサーストンヘイロー=愛知県弥富市の弥富トレーニングセンター

6年ぶり、笠松競馬に新人騎手誕生


 笠松競馬(羽島郡笠松町)に、6年ぶりとなる新人騎手が誕生した。今月下旬のオグリキャップ記念シリーズ(26日~30日)でデビューする森島貴之さん(21)。同競馬場が存廃問題に揺れ、近年は新人騎手を受け入れる厩舎(きゅうしゃ)もなかったが、スターホース「ラブミーチャン」の活躍に続き、未来を担うルーキーの誕生に、同競馬場関係者も活気づいている。

 森島さんは三重県津市出身。先月中旬、騎手免許試験に合格し、今月から同競馬の調教師伊藤強一さん(51)の厩舎の所属となった。

 騎手を目指したのは、中学卒業後に就職した鉄工所の先輩から「体格が向いている」と勧められたのがきっかけ。何も知らないまま飛び込んだ。騎手を養成する地方競馬教養センターでは同期の多くが競馬関係者で、「入学後に初めて生で競馬を見た」という森島さんは異色の存在だったという。しかし、厳しい寮生活や体重管理で半数が辞めていく中、「はじめは意地で、次第に馬が大好きになっていった」といい、2年間訓練を続けた。

 ラブミーチャンに続く明るい話題に、競馬場の関係者から「うれしいニュース」「早く勝って、笠松の名を上げてほしい」という声が上がり、師匠の伊藤さんは「プロの自覚を持って頑張り、笠松を盛り上げてくれれば」とエールを送る。

 森島さんは「オグリキャップや安藤勝己騎手など、名馬と名騎手を輩出してきた笠松競馬。笠松のファンに、早く顔と名前を覚えてもらえるよう頑張る」と初レースに向け、気を引き締める。

 29日には、同競馬場で森島さんの紹介セレモニーが行われる。(岐阜新聞)
【写真】笠松競馬では6年ぶりとなる新人騎手の森島貴之さん。「最後まであきらめないレースをしたい」と意気込む=羽島郡笠松町、同競馬場

岩手競馬 売上伸びず厳しいスタート

今年度のレースが始まった岩手競馬は、開幕3日間の売り上げが去年を8%近く下回り、厳しいスタートとなりました。
今年度の岩手競馬は今月3日水沢競馬場で開幕しました。県競馬組合によりますと、5日までの3日間の馬券の発売額は4億8672万円で、前年度比で92.1%、去年を4200万円あまり下回りました。岩手競馬は昨年度、コスト調整による3年連続の黒字を達成したものの依然厳しい経営が続いていて、今シーズンも売上の減少に歯止めがかかっていない実態が開幕3日間の数字にも現われました。岩手競馬は今シーズン、インターネットで5つのレースの1着を予想し、高額配当が期待できる「重賞式」馬券の発売を新たに始めるなどしていますが、実際に競馬場に足を運ぶファンの拡大も課題となっています。(岩手放送)

2010年4月6日火曜日

福山競馬の販売ワースト更新


 福山競馬の2009年度の売り上げは77億8400万円で、戦後の草創期を除いたワースト記録を更新した。前年度割れは18年連続となり、売り上げ減と入場者減にも歯止めはかからなかった。存廃議論が本格化する中、正念場とも言える今シーズンが10日、開幕する。

 主催者の市によると、3月28日まで開催85日間の売り上げは、前年度よりさらに2億円余り減った。経費削減の一環で開催日数を10日間圧縮した05年度以降では最も少なく、入場者数も1万1390人減の17万6907人とワーストを塗り替えた。

 第3四半期まで赤字3187万円となっていた通年の収支は5月末にまとまる予定。馬主や調教師への賞金、手当などの「賞典奨励費」約5500万円圧縮と、09年度当初に施設等整備基金から取り崩した1億6千万円の全額活用により辛うじて黒字が確保できる見通しという。

 今シーズンは10日から始まる。市は初めて上位3頭を着順に関係なく当てる3連勝複式を全レースに導入。額にハート模様がある競走馬「ハマノバレンタイン」などの話題づくりにも努める。(中国新聞)

地方競馬開催成績 総入場人員は13年連続の減少

 NARは09年度の地方競馬開催成績を発表した。開催日数は平地、ばんえい合わせて1461日(8日減)。総売り上げ3634億1062万6000円で前年度比96・7%、1日平均2億4874万1000円で同97・2%。2年連続の減少。また総入場人員は448万5554人で前年度比96・1%、1日平均3070人で同96・6%。13年連続の減少。(スポニチ)

2010年4月4日日曜日

川崎競馬売り上げ、09年度は1.7%減

 神奈川県川崎競馬組合は、川崎競馬の2009年度開催成績を公表し、年間(64日開催)の実質売り上げは483億9494万3700円で、同じ開催日数だった08年度に比べ1・7%減少。1日平均は7億5617万900円だった。

 年間の本場入場者数は同1・3%減の44万2516人で、1日平均では6914人。同組合企画振興課は「1人当たりの馬券購入額も下がっており、厳しい経済情勢による影響が大きい」と分析する。

 10年度は63日間の開催予定。11月に行われるロジータ記念が南関東最高格付けのSⅠに昇格し、桜花賞、東京プリンセス賞とともに南関東3歳牝馬クラシック三冠路線に位置づけられる。

 同課は「恒例の正月開催をはじめ、市内の商店街との相互誘客事業を充実させるなど、ファンサービスの向上に努めていきたい」と話している。(カナコロ)

浦和競馬、赤字解消へ 10年度16年ぶり配分金

 県とさいたま市で構成する一部事務組合「県浦和競馬組合」(管理者・上田清司知事)主催の浦和競馬の累積赤字が2009年度で解消され、県と同市への配分金が10年度に支払われる見通しとなった。配分は1994年度以来16年ぶり。広報活動や経費削減の積み重ねが改善につながったという。ただ、世界的な経済危機の影響などで一日の平均売り上げは前年度から減少、平均入場者数も減らした。同組合は、家族ぐるみで楽しめる場内の環境づくりや周知態勢を強化する方針だ。

 浦和競馬の累積赤字は01年度に最大の25億円を記録、同組合は経営立て直しを重要課題としてきた。経費削減に取り組む中で、翌02年度以降の単年度は、04年度を除いて黒字化。07年度末は約9億円の累積赤字だった一方、5億円の単年度黒字を記録した。

 08年度末の累積赤字は約3億7千万円だった。

 ここ数年はレース数や出走頭数を増やすなど、「魅力ある競走番組」(同組合)を導入。携帯電話やパソコンから馬券を購入できる「電話投票」の販売枠を拡大させるため、関東近県のスポーツ紙に、競走馬のデータを紹介する「馬柱」を掲載してきた。一方で、馬券売り場の従業員数の見直しなど「見えない部分の削減」(同組合)を進めた。

 レースが繰り広げられる浦和競馬場(さいたま市浦和区)内では、市町村との連携によるイベントの開催や大道芸人の公演などを実施、家族で来場しても楽しめる環境を築いた。

 累積赤字が09年度で解消されるのを受け、同組合は10年度予算に1億5千万円の配分金を計上した。規約に基づいて県に13分の10、さいたま市に13分の3が、それぞれ年度末に配分される見通しだ。前回(94年度)の分配金は1億円だった。

 一方、09年度に開催した49日間の総売り上げは326億5100万円。一日の平均売り上げは約6億6600万円で前年度比2・5%減だった。一日当たり平均入場者数も同比97・8%にとどまった。

 同競馬場では特別観覧席の内装修繕や場内トイレの全面改修が10年度に行われる。同組合は「広報体制の強化や競走番組の充実を進めたい」と話している。(Web埼玉)

存続の願い込めファンファーレ 奥州・岩手競馬開幕


 ファン拡大と売り上げアップを目指し、岩手競馬が開幕した
 今シーズンの岩手競馬が3日、岩手県奥州市の水沢競馬場で開幕した。昨季は3年連続黒字を達成したが、売り上げの減少に歯止めはかからず、経営再建を目指してファン拡大を図る。

 開幕式で、岩手県競馬組合管理者の達増拓也知事は「お客さんの視点に立ち、もっと面白い競馬を展開していく」と約束。菅原勲騎手は「岩手競馬の存廃を最後に決めるのはファンの皆さん。頑張りが分かってもらえるレースをする」と誓った。

 時折、日差しがのぞくまずまずの天候で、スタンドでは家族連れや熱心なファンがレースを観戦した。友人2人と訪れた岩手県金ケ崎町の会社員上松朋壱さん(33)は「馬券はインターネットでも買えるが、やはり馬が走る姿を見るのが好き。今年も岩手競馬を応援したい」と話した。

 初日の入場者は昨年より135人少ない2821人。売り上げも約1億3200万円で約700万円減だったが、計画を約1200万円上回った。今季は来年3月28日までの130日間、開催される。(河北新報)

2010年4月2日金曜日

岩手競馬、発売額207億円6.1%減 09年度、黒字は達成

 岩手競馬組合がまとめた2009年度発売状況によると、昨年4月の開幕から今年3月31日までの累計発売額は207億2300万円(前季比6.1%減)で当初計画を5.1%下回ったが、再三にわたるコスト削減で3年連続の黒字を達成した。

 累計発売額の内訳は盛岡、水沢(奥州市)両競馬場と場外馬券売り場が134億7400万円で前年比12.5%減。他の競馬場に売ってもらう広域委託は前季並みの48億200万円。インターネットは24億4700万円と前季比で31.1%増えた。ほかに受託は85億2700万円で前季比5%の落ち込みだった。

 両競馬場の入場客は計35万7345人。前季より2万3104人、6.1%減った。

 組合の大友宏司事務局長は「ネット販売の強化などで収入を確保する一方、支出は賞金減額などで抑えた」と振り返った。

 今季の岩手競馬は3日、水沢で開幕する。(河北新報)