2010年4月23日金曜日

両親から騎手魂!新人・横川が奮闘中


4月、クラシックシーズンであると同時にルーキーの季節でもある。今春は10人がプロとなり9人が既にデビュー。兵庫の杉浦健太(17)、田野豊三(17)、佐賀の石川慎将(25)が初勝利を挙げた。南関東の新人は20日大井で初騎乗の横川怜央(17)と千田洋(20)。父子ジョッキーは多い世界だが、横川は両親が元騎手だ。62年設立のNARは「繋駕(けいが)競走(騎手が馬車に騎乗)でいたのではという話はあるが定かではない。それ以外では初でしょう」としている。

 名古屋で同じ日(4月17日)にデビューした父・健二さん(43)は85~03年に通算460勝。母・治美さん(45、旧姓神野)は85~89年に同47勝。怜央の初戦(20日1R)は所属する鷹見厩舎のタカナリで後方から追い上げ8番人気2着。母と同じ初騎乗初勝利とはいかなかったが大健闘。「多少緊張しましたが冷静に乗れた方だと思います。でも悔しかった…」。怜央は勝負師の顔を見せた。

 候補生時代初期には、以前やっていた乗馬との技術的な違いに戸惑ったが悔しさをバネに克服。一方、デビュー前から「1勝して、周りの人を安心させたい」という気遣いも。22日までに4戦し2、13、7、11着。まずは騎手人生最初の目標に向かって全力を尽くす。(スポニチ)

【写真】今週の大井開催でデビューした新人騎手・横川