2012年7月24日火曜日

福山競馬存続へ協議会発足

 福山競馬存続を目指す広島県福山競馬振興協議会が24日、発足した。馬主や調教師、騎手など競馬に携わる8団体約500人や周辺店舗などで構成。ファン拡大に向けた新たな催しを検討する。市民や企業に支援会員を募る。
 同日、福山市千代田町の県馬主会館で発会式があり、競馬関係者約50人が出席。協議会会長を務める県馬主会の岡田義見会長(64)は「若者も楽しめる催しの企画や人気馬の育成を関係者一丸で進めたい」とあいさつした。
 先進事例として、金沢競馬の映像を上映。子どもが乗ったポニーと陸上部の学生、競輪選手などが競う催しなどで集客を図る取り組みを紹介した。
 現在、広島東洋カープの選手を競馬場に招く催しを計画中。市内の大学生の音楽演奏なども検討するという。
 市は競馬事業存続の条件を実質単年度収支の黒字とするが、本年度の第1四半期の1日当たりの売り上げは当初予算見込みを0・2%下回っている。(中国新聞)
【写真説明】福山競馬振興協議会の発会式であいさつする岡田会長(奥中央)

園田競馬、9月から関西初のナイター競馬実施へ

 園田競馬を主催する兵庫県競馬組合はきょう、関西では初となるナイター競馬を実施すると発表した。
 愛称は「そのだ金曜ナイター」で、今後園田の第8回から第12回開催まで、通常火・水・木曜日の開催を「水・木・金曜日」に変更し、金曜の開催をナイターで実施する。ナイターで行われるのは9月7・14・21・28日、10月5日・12日・19日・26日、11月2日・9日の金曜日計10日間。
 ナイター開催日には開場が14時、閉場が21時となる。第1レースの発走は15時00分で、最終レースの発走は20時30分頃を予定している。発売は園田競馬場、DASHよかわ、姫路競馬場(16時45分まで、以降のレースは前売発売)で行い、ウインズ難波とウインズ神戸B館での発売は行わない。(ラジオNIKKEI)

10.2 IPATで地方競馬の馬券購入が可能に


 JRAは24日、JRAインターネット投票(IPAT方式)での地方競馬の勝馬投票券の発売を10月2日(火)より開始することを発表した。

 発売は原則、火~日曜日(※特定の月曜日の発売あり)で、即PAT会員が対象(※A-PAT会員は土、日曜日と特定の月曜日で購入可)。枠単、重勝式をのぞくすべての勝馬投票法を発売する。
 JRAの土川健之理事長は「JRAインターネット投票での地方競馬発売の実現に向けて、必要なシステム開発等に取り組んで参りましたが、ようやく発売の日を迎える準備が整いました。従前より、お客様からは、地方競馬のダートグレード競走等の発売についてご要望をいただいているところであり、何卒ご利用いただければと存じます。また、地方競馬と中央競馬との新たな連携協調策の一つとして、地方競馬の売上に貢献できるよう期待しております」とコメントした。(サンスポ)

2012年7月18日水曜日

Team IWATEが優勝…盛岡競馬・ジョッキーズチームマッチ


 JRA、岩手競馬、その他の地方競馬騎手が、それぞれ4人でチームを組み、ポイント制で腕を競う「ジョッキーズチームマッチ」が16日、盛岡競馬場で行われた。計12人の騎手が、震災復興祈念の9R「絆」、11R「輝」の2鞍(ともにダート1600メートル)に騎乗した結果、団体戦は、岩手競馬選抜の「Team IWATE」が優勝。個人部門も、岩手の村上忍がトップとなり、地元ファンを喜ばせた。
 雨が降りしきる盛岡競馬場で、ミラクルが起きた。第2戦「輝」のラスト100メートル地点。後方4番手を進んでいた、しんがり12番人気のヤマニンエグザルトが、インを突いて一気に伸びてきた。
 地元の斎藤雄の激しいアクションに応え、さらに加速すると、前めから粘り込んだ村上忍のライジングヤマトを3/4馬身かわし、ゴールに飛び込んだ。「TeamIWATE」のワンツーフィニッシュ。メーン重賞のマーキュリーCにも劣らない大歓声がわき起こった。
 昨年8月に初めて実施して、好評を博した岩手とJRAの騎手による対抗戦。今年は、他の地方競馬の所属騎手による「Team JAPAN」が新規参戦し、パワーアップした。
 個人優勝も果たした、岩手チームの主将・村上は「雨の中、観戦してくれた、たくさんのファンに感謝します。今後ともよろしくお願いします」と岩手競馬をアピール。JRAチームで主将を務めた蛯名は「ファンの皆さんのためにも、今後も震災復興への協力を続けたい」と約束した。また、チームジャパンの主将・赤岡修も「私たちが手助けできることがあれば、何でもしていきたい」と熱い思いを口にした。
 日本各地から盛岡に集結した12人のジョッキーたち。東日本大震災からの早期復興を願う気持ちは、雨中の激闘を通じて、ひとつになった。(スポーツ報知)
 【出場騎手】
  ▼Team JRA(JRA選抜)=蛯名、内田、岩田、川須▼Team IWATE(岩手競馬選抜)=村上忍、斎藤雄、山本政、山本聡▼Team JAPAN(地方競馬選抜)=戸部尚(名古屋)、五十嵐冬(北海道)、赤岡修(高知)、坂井英(大井)
【写真】復興の願いを胸に集った12人のジョッキー

2012年7月16日月曜日

最年長、63歳の山中騎手 45年の現役生活に別れ


 国内最年長ジョッキーの金沢競馬の山中利夫騎手(63)が15日、金沢競馬場(金沢市八田町西)で行われた引退レースに出走し、45年に及ぶ現役生活に幕を下ろした。
山中騎手は大阪府岸和田市出身。1967年、17歳で同市の旧春木競馬場でデビューし、79年に金沢競馬に移籍、翌年から数々の名騎乗を見せた。通算成績は1万7116戦2812勝で、今年5月には、62歳9か月で国内最年長勝利記録を達成している。
この日は第1レースに出走し、4番人気のブライアンズメテオ(牡4歳)に騎乗した。序盤は先頭グループに位置していたが引き離され、最後のレースは10着だった。
引退セレモニーで、山中騎手は「金沢競馬場のファンの皆様、長い間、ありがとうございました」と、感極まったように、震える声であいさつ。深々と頭を下げると、集まったファンからは「ご苦労さん」「ありがとう」などと声をかけられ、盛大な拍手に包まれた。
その後、山中騎手は報道陣の取材に応じて、「3、4年前からもう体力の限界だった。思い残すことはない。この年までくれば、潮時」と振り返った。ブライアンズメテオは、5月に国内最年長勝利記録を達成した際にも騎乗しており、「いつもかわいがっていた。最後に思い出深い馬で出走できてよかった。なんにも悔いはないね」と爽やかに話した。今後は、一ファンとして、競馬を楽しむという。
引退セレモニーでファン代表として花束を手渡した、金沢市畝田東、会社員冨田千秋さん(48)は「歯を食いしばって、必死の表情で追い上げて行く姿が印象的だった」と話していた。(読売新聞)
【写真】長年の活躍をたたえて引退セレモニーで花を贈られた山中騎手(中央)

2012年7月15日日曜日

モナクカバキチ 地方競馬最多55勝


 福山競馬のモナクカバキチ(アラブ牡13=荻田恭正厩舎)が14日、福山1R(サラ系C2C3)で地方競馬平地最多勝記録となる55勝目を挙げた(215戦目)。記録はNAR設立で馬登録が統一化された62年以降のもの。道中は3番手のインを進み、直線で粘り込みを図る5歳馬アイディンミラクルを首差、差し切った。福山のトップジョッキー、岡崎準は「いいスタートが切れた。4コーナーを迎えても手応えが良かったし頑張ってくれた。このレースに騎乗できて良かった」と語った。

 カバキチは01年に福山でデビューし、佐賀→福山→金沢→福山→名古屋→荒尾と移籍。08年秋からは古巣の福山で走り続けてきた。昨年7月24日のサラ系C3でエスケープハッチ(高知、08年引退)に並ぶ54勝目。C2昇級後は同10月まで8連敗し3カ月半休養。今年13戦目で新記録を達成した。アラブ重賞は3勝(02、04、05年)。13歳は中央ではタニノギムレット、シンボリクリスエスと同期。人間で50代に当たる“中年ホース”の快挙だ。

 なお、ばんえい最多勝はトーオクオーの104勝。NARによれば参考記録としてフクパーク(アラブ)が地方52勝、中央10勝(中央名キノピヨ、うち5勝は障害)で計62勝を挙げている。

 ▽モナクカバキチ 父ホマレブルシヨワ 母フジミネエリカ(母の父アリラバツト)アラブ牡13歳 福山・荻田恭正厩舎所属 馬主・綾目康治氏 生産者・北海道浦河町の横山浩司氏 戦績215戦55勝 総獲得賞金5186万5000円。

 ▽福山競馬場 49年開設。67年以降はアングロアラブ(サラブレッドとの混血種でアラブ血量25%以上の馬)によるレースだけを開催してきたが、05年からサラブレッドのレースを併催。09年には全国で唯一続けてきたアラブ競走を廃止した。現在はサラブレッドとアングロアラブの混合競走が行われている。1周1000メートル、右回り。福山駅からバスで10分。(スポニチ)

2012年7月13日金曜日

名古屋競馬施設 耐震改修できず


●経営改革委 県競馬組合が報告

 累積赤字が約40億円に上る名古屋競馬(名古屋市港区)のあり方を話し合う経営改革委員会が12日、名古屋競馬場内の会館で第2回会合を開いた。名古屋競馬を運営する県競馬組合からは、財政難により、同競馬場内の施設の耐震改修ができない現状などが報告された。
 県競馬組合の報告によると、累積赤字のほか、銀行からの借入金の利息が年5500万円に上っている。このため、老朽化したスタンドなどの耐震改修に必要な約6億円が捻出できていないという。
 改革委の委員からは「県は税金投入できるのか」との質問が出たが、委員会に参加した県の担当者は「負担のゆとりはない」と否定した。
 改革委は、競馬組合を構成する県、名古屋市、豊明市が設置。次回は8月21日に開催、2~3カ月に1回のペースで会合を開き、2013年度前半までに提言をまとめる。(朝日新聞)

2012年7月1日日曜日

福山競馬売り上げ目標下回る


 福山市が運営する福山競馬は30日、本年度の第1四半期のレースを終えた。1日当たりの売り上げは7795万円で、当初予算で見込んだ7811万円を0.2%下回った。
 レースは4月14日から計23日あり、総売り上げは17億9290万円。22日開催した前年同期に比べ、総売り上げは14・3%減、1日当たりは18.1%の減少となった。
 市競馬事務局によると、例年の第1四半期は当初予算見込みを下回るケースが大半。だが「本年度は初めて見込み額を7千万円台に圧縮したのに、そこにも到達しなかった」と厳しい表情をみせる。
 前年同期は、東日本大震災に伴う東北、関東地方のレース中止の影響でインターネット販売が大幅に伸び、1日当たり9512万円を売り上げた。本年度はこの特殊要因がなくなり、ファン離れも進んだとみられる。入場者数は1日当たり1541人で、前年同期の1655人に比べ6.9%減った。(中国新聞)