2012年7月18日水曜日

Team IWATEが優勝…盛岡競馬・ジョッキーズチームマッチ


 JRA、岩手競馬、その他の地方競馬騎手が、それぞれ4人でチームを組み、ポイント制で腕を競う「ジョッキーズチームマッチ」が16日、盛岡競馬場で行われた。計12人の騎手が、震災復興祈念の9R「絆」、11R「輝」の2鞍(ともにダート1600メートル)に騎乗した結果、団体戦は、岩手競馬選抜の「Team IWATE」が優勝。個人部門も、岩手の村上忍がトップとなり、地元ファンを喜ばせた。
 雨が降りしきる盛岡競馬場で、ミラクルが起きた。第2戦「輝」のラスト100メートル地点。後方4番手を進んでいた、しんがり12番人気のヤマニンエグザルトが、インを突いて一気に伸びてきた。
 地元の斎藤雄の激しいアクションに応え、さらに加速すると、前めから粘り込んだ村上忍のライジングヤマトを3/4馬身かわし、ゴールに飛び込んだ。「TeamIWATE」のワンツーフィニッシュ。メーン重賞のマーキュリーCにも劣らない大歓声がわき起こった。
 昨年8月に初めて実施して、好評を博した岩手とJRAの騎手による対抗戦。今年は、他の地方競馬の所属騎手による「Team JAPAN」が新規参戦し、パワーアップした。
 個人優勝も果たした、岩手チームの主将・村上は「雨の中、観戦してくれた、たくさんのファンに感謝します。今後ともよろしくお願いします」と岩手競馬をアピール。JRAチームで主将を務めた蛯名は「ファンの皆さんのためにも、今後も震災復興への協力を続けたい」と約束した。また、チームジャパンの主将・赤岡修も「私たちが手助けできることがあれば、何でもしていきたい」と熱い思いを口にした。
 日本各地から盛岡に集結した12人のジョッキーたち。東日本大震災からの早期復興を願う気持ちは、雨中の激闘を通じて、ひとつになった。(スポーツ報知)
 【出場騎手】
  ▼Team JRA(JRA選抜)=蛯名、内田、岩田、川須▼Team IWATE(岩手競馬選抜)=村上忍、斎藤雄、山本政、山本聡▼Team JAPAN(地方競馬選抜)=戸部尚(名古屋)、五十嵐冬(北海道)、赤岡修(高知)、坂井英(大井)
【写真】復興の願いを胸に集った12人のジョッキー