2009年2月27日金曜日

女性最多勝ジョッキー、宮下瞳騎手が600勝達成

 26日、笠松競馬場で行われた1R・サラ系3歳11組(ダート1400m)で、ローレルスキー(牡3、愛知・栗田和昌厩舎)が優勝。騎乗していた宮下瞳騎手(31、愛知・竹口勝利厩舎)は、地方通算600勝を達成した。

 宮下瞳(みやした ひとみ)騎手は、77年5月31日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身。95年10月22日にデビューし、同年10月24日に初勝利。05年7月18日には351勝目を挙げ、それまで吉岡牧子元騎手(益田)の持っていた女性騎手歴代最多勝記録を更新し、以降も勝ち星を伸ばし続けている。26日1R終了現在の通算成績は地方7384戦600勝、JRA2戦0勝。

 なお、名古屋競馬場では3月1日(日)の9R終了後、ウィナーズサークルにて宮下騎手の通算600勝達成記念セレモニーが開催される。

【宮下騎手のコメント】
「600勝を達成することが出来て、とてもうれしく思います。関係者の方々にいい馬に騎乗させて頂き、1鞍1鞍大切に騎乗してきた結果だと思っています。これからも人馬一体となった騎乗を心がけ、1つ1つ勝ち星を積み重ねていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

2009年2月22日日曜日

賞典費1億2000万円削減 岩手競馬09年度予算案

 県競馬組合議会(伊藤勢至議長)の定例会は21日、盛岡市新庄の盛岡競馬場で開かれ、賞典費約1億2000万円の削減を盛り込んだ2009年度一般会計予算案など4議案を全会一致で可決した。経済情勢の悪化で来季も厳しい経営が予想される中、組合議会は民間委託拡大など「改革に向けた取り組みを継続して進めるべき」とする要請文を競馬組合に提出した。 

 09年度の収入総額は235億円。発売額は盛岡、水沢両競馬場と12場外発売所で153億円(前年度比0・7%減)、広域委託発売を46億円(同3・4%減)、インターネット発売を19億円(同2・6%増)と見込んだ。

 賞金や出走手当などの賞典費は、08年度最終見込み額より約1億2000万円削減するなどして2500万円の黒字確保を目指す。

 発売額を08年度の最終見込み額より2億2000万円、1・0%低く見積もった計画に対し、議員から「経済情勢が悪化する中で、対応できるのか」との疑問の声が上がった。

 競馬組合の宮一夫事務局長は「発売額が見込みを下回った場合は、年間を通じた収支均衡ができるように支出を調整する」と説明した。

 競馬組合議会は要請文で▽330億円融資の償還が可能な経営基盤の確立▽民間委託拡大など組合運営の改革に向けた取り組みの推進▽随意契約や賃借料の必要な見直し-を競馬組合に求めた。

 組合管理者の達増知事は「09年度は岩手競馬再生の3年目として重要な年。地に足のついた着実な改革を進めていく」と語った。(岩手日報)

馬券の発売スタイル見直し ニュートラックかみのやま

 勝馬投票券(馬券)の場外発売を上山市や酒田市などで行う「ニュートラックかみのやま」(阿部佐一社長)は、3月17日から馬券の発売スタイルをリニューアルする。1-3着を着順通りに当てる3連勝単式(3連単)や2つの競馬の馬券を同時発売する2場併売方式を導入。近年の馬券の売り上げは低迷しており、新システムの稼働による売り上げの持ち直しが期待される。

 同社は各地方競馬主催者の委託を受け、両市のほか、福島県飯館村の計3カ所で場外発売所を運営する。特別区競馬組合による大井競馬など、主に南関東の4競馬と岩手競馬を中心に、馬券を取り扱っている。ただ、売り上げは下降線をたどっており、第26期(2007.4.1-08.3.31)の売上高は7億8070万円で、前期比8.1%減だった。

 同社で放映するレース映像やオッズ画面などは日本レーシングサービスからの配信。ただ、その受信システムは旧かみのやま競馬時代からの設備を活用しており、老朽化に伴うシステムの更新に合わせ、売り上げ増に向けた対策として新たな発売スタイルの導入に踏み切った。総事業費は約3億円。

 3連単に加え、枠番で1、2着を的中させる枠番連勝単式(枠単)も導入するため、発売する馬券は9種類に増える。特に3連単は難易度が高まる分、高配当が期待でき「馬券の購買意欲につながってほしい」と阿部社長。各種のオッズを表示するため室内モニターの台数を増やす予定だ。

 また、2場併売方式を導入することで、主体となる大井、川崎、船橋、浦和の4競馬と同日開催の競馬の馬券も終日購入できるようになる。同社は金沢や北海道などの地方競馬で、ダートグレード競走がある日に同時発売を行う方針。

 新システムの導入工事のため、3月12-16日の馬券発売を休止する。問い合わせは同社023(672)0373。(山形放送)

岩手競馬、賞金や出走手当て大幅削減

 岩手競馬を運営する岩手県競馬組合議会は21日、定例会を開き、不景気による売り上げ減少に対応するため、馬主や騎手に対する賞金や出走手当など賞典費約1億2000万円の削減を盛り込んだ2009年度一般会計予算案を全会一致で可決した。総額は約566億円。

 岩手競馬は存続のため単年度ごとの収支均衡が条件。同組合によると、09年度は馬券発売だけで約2億円の減収が見込まれるため、賞典費のほか人件費など経費を減らすことで約2500万円の黒字確保を目指す。08年度は4500万円の黒字の見通し。

 09年度の賞典費は2-5着の賞金配分を見直し、出走手当も5000-2000円減額するなどして、08年度の最終見込み額より約1億2000万円少ない19億6000万円に圧縮。レースのレベル向上のため2-3歳馬の1着の賞金は10-5万円増やす。

 また08年度に好評だった薄暮レースの開催期間を拡大するなどサービス向上も図る予定。(サンスポ)

馬券21億円減収見込む 岩手競馬組合議会 新年度予算案可決

 県競馬組合議会は21日、約566億円の2009年度一般会計予算案を可決した。低迷が続く馬券の発売収入は前年比で21億円少ない218億円を見込んだ。08年度に続いて、職員の期末手当を役職に応じて3~6割カットする。組合議会は同日、約18億円を減額する08年度補正予算案も可決した。

 組合は、宮古、釜石場外馬券発売所の運営を委託していた広告代理店「オフィストライ」(盛岡市)に1月、発売不振を理由に委託契約を解約されたが、解約前の両発売所の使用料約1800万円が回収できていないことも明らかにした。

 増収策として、夏場、夕方にレースを開催する「トワイライトレース」を増やす。出走馬の実力に応じて重量負担をさせる「ハンディキャップ競走」も導入する。(読売新聞)

福山競馬魅力アップ図れ 「福山競馬再生会議」


■ 1等賞金上げ 基金条例改正 対策次々、再生会議も初開催

 約20億2000万円の累積赤字を抱えるなど厳しい経営環境が続く福山市営競馬で、市は2009年度、レースの1等賞金引き上げや、施設整備にかかわる基金を馬確保に使えるようにするなど、在籍馬を確保するための対策を次々と打ち出し、魅力的なレースの増加に力を入れる。県馬主会(八木徹会長)も21日、同市霞町のまなびの館ローズコムで、専門家やファンも交えたシンポジウム「福山競馬再生会議」を初めて開くなど、関係者一丸となった活性化への動きが広がっている。

 同市営競馬は、2004年度に600頭前後だった在籍馬が、08年度には400頭前後にまで減少。そのため、出走馬が10頭そろったフルゲートでのレースも減っており、魅力あるレースの実施が年々、難しくなっている。

 こうした状況を少しでも打開しようと、市は09年度に馬主に支払われる重賞レースの1着賞金を、08年度から50~190万円引き上げるほか、09年度が競馬開設60周年になるため、同市営競馬で最高額となる1着600万円の「瀬戸内賞」などの記念レースを開催し、馬主が馬を出場させやすい環境を整える。

 また、競馬場の改修などに充てる施設整備基金の使用目的に、馬の確保に必要な経費を加える条例改正案を3月議会に提案。馬確保のための財源とする。

     ◇

 同日開かれた再生会議には、競馬ファンら約200人が出席。競馬に詳しい札幌国際大の大月隆寛教授が司会を務め、パネリストの小嶺英喜・県調騎会長や八木会長らから「競馬にかかわっていない人に親近感を抱かれるようなPRが必要」「今は厳しい状況だが、ここで踏ん張らないといけない。競馬が多くの人の楽しめる場にしたい」などの意見が出された。(読売新聞)

2009年2月21日土曜日

上山市:新年度一般会計予算案 2年連続増の124億円

◇競馬場跡地購入は完了
 上山市は20日、一般会計総額124億8000万円(前年度当初比18・5%増)の新年度当初予算案を発表した。2年連続の増。従来、特別会計で扱っていた上山競馬場跡地購入費(12億1500万円)を跡地利用が決まったとして一般会計で工業団地整備事業費として計上したため大幅増となった。05年度から始まった市土地開発公社からの跡地購入は09年度に完了する。

 歳入は、市税が法人市民税の落ち込みなどから4・0%減の36億2800万円。地方交付税は、国の緊急経済対策で6・1%増の34億7000万円を見込んだ。

 歳出は、人件費を4・3%減の29億3600万円と抑えた。09年度末の市債発行残高見込みは約12億円増の167億8100万円。(毎日新聞)

2009年2月20日金曜日

福山競馬が重賞の1着賞金引き上げ、重賞新設へ

 福山競馬では競走馬を確保することを目的に、一部の重賞競走の賞金を引き上げると共に、新たな重賞を創設する。また、2歳新馬の初出走時の出走奨励金を加算するなど、新たな取り組みを始める。ただし、これらは新年度予算の成立が前提で、予算の状況等により変更する場合がある。変更点は以下の通り。

★重賞の1着賞金引き上げ
・重賞名・・・21年度の賞金(前年比)
 福山桜花賞・・・200万円(+50万円)
 福山ダービー・・・200万円(+100万円)
 鞆の浦賞・・・200万円(+100万円)
 福山菊花賞・・・200万円(+50万円)
 福山2歳優駿・・・250万円(+190万円)
 ヤングチャンピオン・・・150万円(+50万円)
 福山王冠・・・200万円(+100万円)
 福山大賞典・・・500万円(+100万円)

★重賞競走の新設
・重賞名(開催日)・・・1着賞金
 瀬戸内賞(9月7日)・・・600万円
 アラブ特別(9月27日)・・・100万円
 マイル争覇(1月31日)・・・250万円

★その他の施策
・2歳新馬の初出走時の出走奨励金の加算
・新規馬主所有馬の初出走時の出走奨励金の加算
・福山けいば所属競走馬が全国交流競走へ出走した場合の奨励金

(ラジオNIKKEI)

最高齢の誘導馬が人気上昇 笠松競馬の集客に一役

 「馬齢を重ねる」(無駄に年を取るとの例え)なんて言わせない? 経営難が続く地方競馬の笠松競馬場(岐阜県笠松町)で、人間なら100歳近い現役最高齢の誘導馬が集客に一役買っている。世話係の男性が日々の様子をネットなどで紹介し人気が急上昇。目当ての来場者が増えている。

 誘導馬は出走前の競走馬を待機場所まで誘導し、落ち着かせる役割がある。全国に100頭以上いる中で、最高齢が「パクじぃ」の愛称で親しまれる元競走馬ハクリュウボーイ号。笠松競馬場で活躍し、名馬オグリキャップと対戦したこともあったが、8歳で足にけがをして誘導馬に。現在25歳でレース日には炎天下や寒さの中を1日約10キロ歩く。

 当初は「わんぱくで、使いものにならなかった」と騎乗し日々の世話もする塚本幸典さん(52)。1年ほど前にパクじぃが現役最高齢と知り、同競馬場のマスコットにすることを思い付いた。(47NEWS)

龍馬ゆかり 観光キャンペーン 来年のNHK大河ドラマ連動

 福山市は新年度、同市を代表する景勝地、鞆の浦が、幕末の志士・坂本龍馬のゆかりの地であることを生かした観光キャンペーンを始める。2010年放映予定のNHK大河ドラマ「龍馬伝」とのタイアップや、龍馬にちなんだ競馬レースの開催などを計画。最近は、埋め立て・架橋事業を巡る景観論争が注目されている鞆の浦だが、羽田皓市長は「龍馬ゆかりの地としての歴史も全国の人に知ってほしい」と期待している。

 鞆の浦は、1867年に龍馬率いる海援隊の「いろは丸」と紀州藩の軍艦が衝突した「いろは丸事件」の舞台とされ、龍馬が泊まったとされる廻船(かいせん)問屋「桝(ます)屋」などが今も残されている。ただ、従来の龍馬を扱ったドラマなどにはあまり登場してこなかった。

 このため、市は龍馬伝をPRの好機ととらえ、大河ドラマと連携したパネル展や、鞆へのロケ誘致をNHKに打診。龍馬と鞆の関係を紹介するホームページも10月頃に開設する。市営競馬場では、龍馬の故郷、高知市にある高知競馬と連携し、「龍馬」を冠に据えた交流レースも行う。

 また、鞆の本土側と仙酔島を結ぶ市営渡船の客船更新に合わせ、「いろは丸」に似せたデザインの船を新造する。船の事業費は8000万円で、関連の補正予算案を3月議会に提案する。(読売新聞)

2009年2月18日水曜日

若草開設にいぜん溝深く─道営競馬ミニ場外問題

 北海道競馬事務所が、登別市若草町4の旧パチンコ店に開設を目指しているミニ場外勝馬投票券発売所「Aiba登別室蘭(仮称)」。地元への説明会では、オープンを期待する声に対し、住民への説明手順を疑問視し、道側の姿勢に反対する意見が出されるなど、施設設置に対する議論は深まっていない。課題と解決策を整理した上で、方向性を見いだすことが必要だ。
 Aiba登別室蘭は、日本中央競馬会(JRA)のウインズ室蘭を貸借して道営競馬を発売していた室蘭場外発売所に代わる施設。運営は北海道競馬株式会社(本社札幌)で、道営と帯広市の「ばんえい」、南関東(大井、川崎、船橋、浦和)などの地方競馬を発売する。有馬記念や日本ダービーといったJRAの中央競馬は、従来通りウインズ室蘭での発売で、Aibaでは扱わない。
 同事務所が住民説明会で示した資料によると、室蘭場外の発売額は1日あたり542万円(平成19年、道営競馬のみ)。道営競馬のほか、ばんえいなどを通年発売しているAiba小樽と比較すると、1日あたりの発売金額は270万円ほど上回っている。

 ◇ 努力求められる道側

 しかし、室蘭場外は割高なJRAの施設を賃貸していたため、経費を差し引くと19年の黒字は355万円。年間で1億円超の黒字をはじき出すAiba小樽に比べると収益性が劣る。Aiba登別室蘭は、経費を抑え収益を確保できる施設と位置づけている。
 周辺の住民に多大な犠牲を強いて、大多数の道民にとって必要ない―との立場から反対している市民は署名活動を展開。「大きな財政赤字を抱える道が、住民生活に有害無益な施設を強引に造ろうとしている」とする。
 また、「住民に知られないように話を進めているのではないか」と、連合町内会の役員から始まった情報提供の手順そのものを批判。道側の「段階を踏んで話をしている」との説明と隔たりがある。22年度に単年度収支の均衡を図るとした説明資料も「競馬事務所が発表している数字をそのまま信用するのは到底できない」と疑問を抱く。
 場外の開設には(1)関係町内会の同意が得られ地域の協力が得られる(2)管轄する警察の同意、協力が得られる(3)学校その他の文教施設、病院から適当な距離を有しており著しい支障をきたす恐れがない―の3要件を満たすことが必要となっている。
 反対派はこの要件を「場外発売所は子供や高齢者、病人にとって望ましくない、警察が常に目を光らせる必要がある嫌悪施設であることを明確に示している」ととらえ「公園がすぐそばにあり、平穏な住宅地に施設が計画されていることに憤りを感じる」との姿勢だ。
 一方、賛成派からは「建物が空いたままになっているよりはよい」「パチンコ店など娯楽施設がなくなった。将来的にはあってもいいのでは」など、まちづくりの観点から開設を望む声があり、水面下では誘致期成会の設立に向けた動きもある。
 開設に賛否両論ある中、現時点で欠けているのは、場外発売所の必要性に関する議論といえる。道営競馬は、開催競馬場の赤字を場外発売で埋める構造で、経費を抑えたミニ場外での発売は収益の大きな柱となっている。
 反対派が掲げている違法駐車などの懸念に対して、道が示す「警察の指導をもらいながら対応する」といった解決策や、地域交流室の開設などの地域貢献策は理解されているとは言い難く、溝は埋まっていない。
 場外発売所の利用者は市外からもある。Aiba登別室蘭の開設は、若草地区だけの問題ととらえず、市内経済への影響やまちづくりのあり方など、大局的な見地から設置を判断する必要があるだろう。いずれにしても、道側には住民との話し合う場を何度となく持ち、一定程度の理解を得る努力が求められている。(室蘭民法)

2009年2月17日火曜日

門別競馬場の改修工事着々、来月末の竣工目指す

平成21年度に道営ホッカイドウ競馬を委託される社団法人北海道軽種馬振興公社(理事長・三輪茂日高町長)が行っている日高管内日高町の門別競馬場本場化改修工事が、現在着々と進んでいる。
 3月下旬に予定する能力検定に向け、明けの2歳馬約530頭、3歳以上約220頭が調教をするため、工事時間は午後からなどと制限されている。
 3月末の竣工(しゅんこう)に向けた工事の進ちょく状況は、ナイターレースのための照明設備工事が約75%。地上19メートルの走路用照明42基、地上14メートルのスタート補助照明4基の建柱工事がほぼ終わり、一部照明器具の取り付けが残る。ほかに厩舎(きゅうしゃ)馬道照明設備工事の外灯約200基は90%。
 スタンド施設工事は、約500人の既設のスタンド横に新たに夏スタンド1階建て約542平方メートルを建設中。基礎工事が終わり、テント構造の屋根を載せる支柱を施工中で、約30%の進ちょく率となっている。
 このほど同工事現場を視察した三輪町長は「工事は時間の経過とともに進むと思うが、やはり期待したいのは(新年度開催で)馬券が多く売れること」と話していた。(室蘭新報)

ラジオの2番組の廃止検討/福山競馬

 景気悪化などの影響で経営不振に陥っている福山市営競馬は新年度から、「RCCラジオ」と「エフエムふくやま(レディオBINGO)」のラジオ局2社で放送してきた競馬番組の廃止を検討している。経営改善策の一環で2番組の廃止で計2千数百万円の宣伝費を削減できるという。


 番組は、RCCラジオが日曜日の昼に「Enjoy!福山けいば」を、「エフエムふくやま」がレース開催日に「うまうまサウンドステーション」をそれぞれ放送。実況中継や出演者によるレース予想のほか、出走する競走馬や騎手の紹介など福山競馬の魅力をファンに伝えてきた。


 市営競馬は景気悪化で売り上げや入場者数の減少に歯止めがかからず今年度の決算も赤字寸前。市は黒字確保に向けた大幅な経費節減策として、広告宣伝費の削減や出走奨励金の引き下げなどを掲げ、ラジオ番組の廃止も避けられなくなったとみられる。


 一方で関係者からは、競馬ファンに人気のラジオ番組の廃止で「さらに売り上げが減少するのでは」と懸念する声も出ている。(朝日新聞)

2009年2月13日金曜日

岩城師、調教助手に転身「馬が好き」

 今回の免許更新で、岩城、大和田、沢、田子、中野隆の5調教師が勇退を表明した。健康上の問題などが主な理由だが、このうち岩城博俊調教師(56)は、3月から和田正道厩舎の調教助手に転身することが明らかになった。

 「初めてのケースで戸惑っていますが、馬が好きなのでこの世界に残りたいと思いました。経営には失敗しましたが、引き受けてくださった和田先生に感謝しています」

 開業2年目の97年にはアロハドリームで重賞を2勝したものの、その後は成績不振。廃業という選択肢もあったが「調教師のプライドよりも、馬が好きという気持ちが強い」ため転身への道を模索した。「道しるべと言っては変ですが、こういう選択肢も方法の一つ。調教はずっと乗ってきたので、まだ自信はあります。和田先生に少しでもいい形でお応えしたい」と再スタートへの意気込みを語った。調教に乗り続けてきた岩城師ならではの選択が注目される。(サンスポ)

2009年2月12日木曜日

地方でも「一口馬主」…シルクHC所有馬今春に道営デビュー

 クラブ法人のシルクホースクラブが、09年度のホッカイドウ競馬で“一口馬主”の馬をデビューさせることが11日、スポーツ報知の取材で分かった。

 会員制で一般から出資を募集した馬が、地方競馬で走るのは初めて。07年9月の法改正により、中央だけでなく、地方でもクラブ法人の馬主資格が認められ、売り上げが低迷する地方競馬の復興に協力したいと、同クラブが参入に踏み切った。

 近く募集される2歳馬は、父フサイチソニック、母オペラアイの牡馬。1口6000円(計200口=総額120万円)と手軽な価格だ。月々の管理費も、道営競馬の場合、中央の3分の1以下なので、少ない金額で楽しむことができる。

 同クラブは、南関東で2頭、岩手で1頭と、計4頭のデビューを予定。このほかに、3つの法人が資格を取得しており、追随する動きを見せている。JRAでは、入厩頭数の3割程度がクラブ法人の所有馬で、地方競馬でも拡大していくことが予想される。(スポーツ報知)

佐賀競馬10R発売金 JRAと地方の交流戦 武豊騎手などが出場 過去最高の332,686,600円 1レースの記録 7年ぶりに更新

 鳥栖市の佐賀競馬場で11日に開かれた佐賀競馬第10競走「第36回佐賀記念」で、同競馬の1レースの馬券発売金としては過去最高額となる3億3268万6600円を記録した。これまで最高だった2002年2月の佐賀記念を約3200万円上回り、7年ぶりの記録更新となる。

 同競走は中央競馬(JRA)と地方競馬の交流戦で、JRA5頭、地方7頭の計12頭が出走。1‐4着までをJRA勢が占め、岩田康誠騎手騎乗のスマートファルコンが優勝、武豊騎手のクリーンは3着だった。

 同競馬を運営する県競馬組合は「武騎手をはじめ、JRA所属の超豪華メンバーがそろったのが大きな要因」と話している。同日の総発売金は約5億6300万円で、1日の発売金の記録更新はならなかった。(西日本新聞)

2009年2月11日水曜日

13年ぶり双子騎手誕生へ…JRA騎手課程卒業式

 JRA騎手課程25期生の卒業式が10日、千葉・白井の競馬学校で行われ、双子の国分優作君(18)、恭介君(18)ら5人が、巣立ちの時を迎えた。卒業生は、12日に発表される2次試験の合格を待って、早ければ3月1日にも競馬場でデビューする。

 96年に卒業した柴田大知、未崎以来となる双子ジョッキー。国分優作君と恭平君が、“NO1騎手”という同じ夢に向かって、大きな一歩を踏み出した。

 小学生の時に新聞記事を見て競馬学校の存在を知り、ほぼ同時に騎手を目指した。中学生になってからは、同時に乗馬クラブへ。ほとんど離れることなく育ってきた2人だが、騎手としては、優作君が美浦・国枝厩舎、恭介君が栗東・五十嵐厩舎(ともに予定)と、東西に別れる道を選んだ。

 「僕たちは、それほど気にしていなかったのですが、教官に『離れないと目立たないぞ』と言われて決めました」と兄の優作君。一方、弟の恭平君は「2人でいると、すぐにケンカしますから。それに、何かあったら電話で相談できますし」。勝負の世界を目指す若者らしい独立心をのぞかせた。

 ◆双子ジョッキー ○…96年デビューの柴田大知、未崎(ともに31歳、美浦・フリー)が初めて。初年度は、それぞれ27勝、12勝をマークして活躍。兄・大知は、関東新人騎手賞を受賞した。10日現在の通算成績は、大知が2697戦122勝。未崎は2353戦80勝。

 ◆模擬競走松山V ○…今年卒業する25期生から、競馬学校内外で行う模擬レースに「スチューデント・ジョッキーズ・シリーズ」のタイトルが付き、ポイント制で争われるようになった。この日までの8戦で2位につけていた松山弘平君(18)が、卒業式前に行われた最終戦を制し、逆転優勝。「勝負根性は、同期では誰にも負けません」と力強くアピールしていた。

 ◆父は元高崎騎手 ○…丸山元気君(18)は「名前の通り、元気なところがセールスポイントです」と笑顔。父は、04年に廃止された高崎競馬の元騎手・丸山侯彦さんだ。当初は騎手になることを反対したそうだが、息子の晴れ姿に「今はホッとしています。いきなり活躍しなくてもいいので、早くに免許を返上することなく、頑張ってほしいですね」。自身は志半ばにして騎手を辞めざるを得なかっただけに、末永く騎乗することを願っていた。

 ◆武22年ぶり出席 ○…卒業式には、第3期卒業生の武豊が、日本騎手クラブ副会長として来場。「つらいこともあるけれど、騎手は素晴らしい仕事。競馬場で待っています」と祝辞を述べた。自身の卒業式以来、22年ぶりの出席。「彼らを見ていると、感慨深いものがあるね。でも、僕自身は、今も当時と同じ気持ちで乗っている。3月からは仲間だし、全力で頑張ってほしいね」と話していた。(スポーツ報知)

2009年2月7日土曜日

岩手競馬が世界初の騎手対象ハンデ戦

 岩手競馬を運営する岩手県競馬組合は6日、騎手の実力に応じて馬の負担重量を決めるハンデ戦を実施すると発表した。馬の実力に合わせたハンデ戦はあるが、騎手を対象とするのは世界初という。
 岩手競馬のトップ騎手は、2着以内に入る「連対率」が4割を超え、日本中央競馬会の武豊騎手よりも高い。ファンから「騎手にもハンデを」との声もあり、今年5月末から約20レースに導入する予定。
 弱い馬が軽い負担で走り、強い馬に勝つことがあるのがハンデ戦。単年度で赤字となれば、即廃止との条件で運営を続けている岩手競馬は、騎手のハンデ戦で再建に向けて一発逆転できるか。(毎日新聞)

2009年2月6日金曜日

川島師&新人賞の正太郎、親子受賞に笑顔


 地方競馬で活躍した馬と関係者を表彰する「NARグランプリ2008」が5日、東京・目黒区の目黒雅叙園「舞扇」に、抽選で選ばれたファン60人を含む関係者約300人が出席して行われた。
 親子での受賞となった川島正行師&川島正太郎騎手。父はフリオーソなどの活躍で83勝を上げ、7年連続9回目の最優秀調教師賞に輝いた。「何度もらってもいいなあ」と感慨深そうに笑顔を見せた。「10度目の受賞を、そして来年のJBC船橋開催へ向けて頑張りたい」と目標を掲げた。
 息子の川島正はクラスターCで重賞初騎乗初Vの偉業を達成するなど、32勝で優秀新人賞となった。「まさか自分がこの舞台に立てるなんて…夢のようです。今年は50勝ぐらい…」と言えば、師匠から「じゃあ、60だな」とプレッシャーをかけられていた。(デイリースポーツ)
<写真> 笑顔で記念撮影する(左から)戸崎圭太、川島正行調教師、川島正太郎=都内のホテル

岩手競馬と契約解除 宮古、釜石の発売受託業者

 岩手競馬の宮古、釜石の両場外発売所の業務を受託している広告代理店オフィストライ(盛岡市、佐々木伸郎社長)が、県競馬組合との受託契約を年度途中で解約していたことが5日、分かった。競馬の売り上げ低迷に伴い委託料が減少、同社は「採算が取れなくなった」と説明する。組合は2月から直営で両発売所を運営しているが、売り上げ減に歯止めがかからない中、委託業者への影響が浮き彫りになった。
 県競馬組合などによると、1月にオフィストライ側から解約の申し出があり、今月1日から両発売所を組合直営に切り替えた。同社は両発売所で約60人(正社員、パート)を雇用していたが、組合が全員雇用し、サービスに影響はないという。
 同社は2005年6月から勝馬投票券の発売や払い戻しなどの業務を受託。組合からの委託料は発売額の10―15%で売り上げに応じて支払われており、07年度の委託料は約3億円だった。(岩手日報)

笠松競馬場・土地明け渡し訴訟:賃料負担など経営圧迫、運営一層苦しく

◇和解すすむ
 県地方競馬組合が運営する「笠松競馬場」(笠松町)の一部地主が競馬用地の明け渡しを求めた訴訟が和解へと進み始めたが、双方が合意した賃料は年間約3670万円の負担増を招き、同競馬場の経営を圧迫しそうだ。ほかにも借金返済などが加わり、年2億円以上の支出増が見込まれる。07年度は黒字が約1億5800万円しかなく、このままでは一気に赤字転落。県は公費は投入しないとしており、和解が経営悪化を招いて競馬場廃止につながりかねないという苦しい状態が続く。
 名古屋高裁での控訴審の和解協議で、組合側が示している賃料は、1坪当たり年1200円だ。県笠松競馬場支援室は、約3670万円多い約9800万円の賃料になると試算している。
 一方で、経営悪化を理由に5年間払っていなかった地方競馬全国協会(東京都)への納付金支払いが10年度に始まる。納付金は年約7000万円で、さらに滞納分(約3億2000万円)を10年間で分割払いしなければならない。場外施設建設による借金約4億3000万円の返済も今年度から始まった。
 こうしたことから、10年度から10年間は、年2億円以上の支出増になる見通しだ。競馬場の経営が黒字化した05年度以降は赤字を免れてきたが、昨秋以降は入場者数や1人当たりの購入額が減少、収入が減る見込みだ。
 基金が約5億2000万円あるが、赤字が続けば長くはもたない。県は「当面は余裕のないぎりぎりの経営を迫られる。大きな新規投資ができない中で、いかに経営改善を図っていくかが課題だ」と話している。(毎日新聞)

2009年2月3日火曜日

福山競馬、10―12月赤字


福山市は2日、福山競馬の本年度第3四半期(10―12月)決算が約3900万円の赤字になったことを市議会競馬事業特別委で明らかにした。年度累計でも赤字に転落。事業存続の条件である通年の黒字確保は一層厳しい状況になった。
 市によると、第3四半期の収入は、馬券発売が約17億2100万円、入場料約900万円など計19億6175万5000円。支出は払戻金約12億7500万円、章典奨励費約2億6500万円など計20億71万1000円で、3895万6000円の赤字になった。累計でも1405万円の赤字となった。
 急激な景気悪化で、1日当たりの馬券発売収入が8591万円と前年平均(1億173万円)を大幅に下回るまで悪化した。入場者数も1日当たり2132人と前年の2415人から大きく減少した。(中国新聞)
【写真】第3四半期の決算が赤字になることが報告された市議会競馬事業特別委

2009年2月2日月曜日

岩手競馬、来季に懸念 全国他場売り上げ減

 急速な景気後退を受け、岩手競馬への今後の影響が懸念されている。売り上げに目立った影響はまだ出ていないが、全国では首都圏を中心に昨年11月後半から売り上げが軒並み減少。関係者は「景気が悪くなってまず削るのが遊興費」と危機感を募らせる。
 インターネット発売など購買層の広域化が進む中、景気悪化のあおりは避けられず、来季も厳しい経営を迫られそうだ。
 今季の通常開催(4月5日-1月12日)を終えた岩手競馬の売り上げは計212億円(前年比6・4%減)。昨年末にかけて県内の雇用情勢が急速に悪化したが、昨年11月の売り上げは前年同期を5%、12月は同15・9%それぞれ上回った。今季は3月の特別開催を残すが、単年度黒字は確実な見通し。
 全国の競馬場には景気後退の波が押し寄せる。地方競馬全国協会によると、全16主催者の昨年12月の売り上げは356億円、前年同期比5・8%減。11月後半から売り上げが伸び悩み、4-12月実績も前年を0・3%下回った。(岩手日報)

2009年2月1日日曜日

笠松競馬地主、土地訴訟和解協議に参加申し出

 羽島郡笠松町の笠松競馬場の土地明け渡し訴訟(控訴審)で、訴訟に参加していない地主の1人が31日までに、和解協議への参加を求める申し出書を名古屋高裁に提出した。
 申し出書は、原告と同じ地主組合に所属する会社役員の男性(73)=岐阜市=が、代理人の弁護士を通じて提出した。同書では「競馬場の地主のうち訴えている人は全体の2割にすぎず、大半の地主は不安な思いで経過を見守っている」と指摘し「万一明け渡しの判決が出た場合、競馬場廃止に口実を与え、他の地主にも大問題。ぜひ、和解協議に参加させて」と結んでいる。
 男性は「一部の地主の独断による訴訟で結果は全地主に降りかかる。判決となる前に競馬場存続を求める切実な声を届け、和解を後押ししたい」と話している。
 次回の和解協議は4日に行われる予定。(岐阜新聞)