2008年8月31日日曜日

坂路馬場が完成 地方競馬教養センター

 栃木・那須塩原市  那須塩原市の地方競馬教養センターに新しい調教施設「坂路馬場」が完成し30日、式典などが行われた。 坂路馬場は競馬の活性化に欠かせない強い馬作りに向け、同センターが整備した。全長755メートルで、幅員5メートル。助走路、登り坂路などがあり、調教施設として全国の厩舎(きゅうしゃ)関係者も利用することができる。 この日は神事やテープカットなどの後、ポニーを先導に関係者がウッドチップが敷きつめられた新しい馬場を歩き、完成を祝った。 地方競馬全国協会の仲田和雄理事長は「この坂路で鍛えられた馬が全国に羽ばたいていってほしい」と話していた。(産経ニュース)

2008年8月30日土曜日

笠松競馬の厩舎が冠水 排水路の水が流れ込む


 28日夜から29日未明の大雨で、笠松競馬の所属馬を飼う羽島郡笠松町の円城寺厩(きゅう)舎の一部では、排水路の水が流れ込み、馬房や住居の床下が浸水した。
 現場は約20棟が建ち並ぶ東側の一画。境川支川への薬師寺排水路があふれ出し、道路の水深は3、40センチに達し、8棟が床下浸水した。水は一部の馬房にも流れ込み、馬は肩身が狭そうに水を避けていた。
 厩務員の高田久司さん(41)は「水が引いたら、わらや土の交換をしてやらねば」と話していた。
 この日は競馬開催日だが、この地区の馬10頭は予定通り出走するという。

<写真>冠水した円城寺厩舎の一角=29日午前9時25分、羽島郡笠松町円城寺

2008年8月29日金曜日

自治労:伝統の名が消える 組織統合で名称変更へ

 自治労(全日本自治団体労組・岡部謙治委員長、94万6000人)は29日に千葉市で開いた定期大会で、全水道(全日本水道労組・佐藤幸雄委員長、2万8000人)、都市交(日本都市交通労組・武田茂委員長、3万1000人)との組織統合にあたり、新組織に「自治労」の名前を使わないことを決めた。1954年に結成され、戦後労働運動を担ってきた伝統労組の名が消える。
 大会では「自治労以外の新たな産別名称を選択する」とした議案が出され、採決の結果、代議員892人中579人が賛成した。新たな名称は来年中にも決め、10年秋の組織統合を目指す。
 自治労は、公共サービスを担うすべての労働者が参加する組織を目指し、自治体の水道や交通部門を組織する両労組との組織統合を協議してきた。07年9月に3労組で地域公共サービス労連を結成し、連合への加盟も一本化している。

2008年8月27日水曜日

福山競馬、2472万円余の黒字

 福山競馬の2008年度4―6月期の決算は、収入21億8928万4000円に対し、支出が21億6455万6000円となり、2472万8000円の黒字を確保した。市が25日、市議会競馬事業特別委員会で報告した。
 市によると、開催日数は21日間で前年と同じだったが、馬券売り上げを中心にした収入は前年の23億1343万円から大幅減。特に福山競馬場本場の売り上げが約13億2000万円と1億5000万円近く落ち込み、前年比で11.4%のマイナスになった。この売り上げ減をカバーするため、無料シャトルバスの減便などをしてコストを圧縮。在籍頭数の落ち込みから章典奨励費も目減りしたために、黒字をかろうじて維持した。
 福山競馬の在籍馬は現在385頭。章典奨励費の大幅減から過去最少レベルに減り、レース編成にも支障をきたしている。市は8月から出走奨励金を6万5000円から7万5000円に増額したが抜本的な解決策にはなっていない。

「勝訴は自分に不利」 笠松競馬地主2人取り下げ

 笠松競馬場(岐阜県笠松町)を主催する同県地方競馬組合に、競馬場の一部地主が土地の明け渡しなどを求めた訴訟で、1審で勝訴した原告地主86人のうち2人が訴えを取り下げていたことが分かった。「勝訴すると自分で自分の首を絞める結果になる」のが理由という。勝訴した原告が訴えを取り下げるのは異例。取り下げは名古屋高裁に13日付で受理された。
 訴えを取り下げた地主の1人は、馬場に約360平方メートルの土地を所有。2006年の提訴時、「地代が上がるなら」と訴訟に参加した。
 しかし今年5月の岐阜地裁での勝訴後、勝訴が確定すると競馬場を廃止に追い込み、地主には固定資産税の支払い義務だけが残ることに気付いたという。
 競馬場の敷地は開発が大幅に制限された市街化調整区域にあり、住宅を含め新たな建物は建てられない。
 このため、競馬場の跡地利用の見通しが全く立たず、事実上、競馬場以外では地主に財産収入を生み出さない。
 訴訟では、ほかにも2人の地主が控訴審の代理人を選任していない。
 原告側代理人の異相武憲弁護士は「提訴時には説明不足や理解不足があったかもしれない」と釈明。「勝訴すれば、増額された賃料が明け渡しまでの期間支払われるし、跡地利用についても夢を持っている」とし、今回の取り下げは訴訟に影響ないとしている。
 <笠松競馬場訴訟> 原告は地主253人のうち86人。1審岐阜地裁判決は、組合と原告地主側が結んでいた土地賃貸借契約は05年度で終了したとして、組合側に土地の明け渡しと賃料の増額を命じ、6月に組合側が控訴。控訴審第1回口頭弁論が来月3日、名古屋高裁で開かれる。競馬場は敷地28・9ヘクタールで、訴訟の対象は走路などを含む約30%。

2008年8月24日日曜日

地方競馬応援Nが岩手県庁で義援金受け渡し


 競馬好きな学生の為の会として今年4月に設立された「全国学生愛馬会」と、各地で地方競馬の楽しさを伝えている競馬ブロガーがコラボレーションして誕生した「地方競馬応援ネットワーク」。 「岩手・宮城内陸地震」で被災した東北地区への災害復興支援として、7月21日に行った岩手競馬を通じた馬券購入による義援金の受け渡しが、21日に岩手県庁にて行われた。 受け渡しの際、知事は「普段から応援して頂いて今回は二重にお礼申し上げます。しっかり利用させて頂きます」、「岩手競馬を盛り上げる新しい世代が現れ期待しています」とコメントした。【地元岩手代表・斉藤氏のコメント】「まずは今回の義援金贈呈式を無事に終えることが出来てとてもホッとしております。多くの報道陣の方々もいらっしゃり、注目度の高さを肌で感じました。今後、競馬ファンが出来ることとして、自分たちで楽しむだけではなく、競馬の魅力を他の皆さんにも伝えていきたいと考えています。また、これをきっかけに、ともに岩手競馬を盛り上げてくれる仲間が増えていくことを願っています。本日はありがとうございました」 なお、地方競馬応援ネットワークでは、10月13日に行われる岩手競馬最大のGIレースである南部杯で、今回と同じように義援金企画を行う予定となっている。※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。<写真>岩手県庁での義援金受け渡しの模様(netkeiba.com )

2008年8月23日土曜日

トヨタ製造系労組、ベア千円以上が6割 販売系は1割

 トヨタ自動車グループの労組でつくる全トヨタ労働組合連合会は22日、08年春闘の最終的な回答状況を明らかにした。製造系労組の約6割がトヨタ本体の回答額(千円)以上の実質的なベースアップ(ベア)を確保した一方、販売系労組は約1割にとどまり、国内販売の低迷を背景に「製高販低」の傾向が続いている。(木村裕明)
 販売系労組(179組合)は7月末までにすべての交渉が決着した。実質ベアにあたる「賃金是正分」を獲得したのは、全体の45%にあたる81組合。有額回答が全体の約3割だった前年実績を上回った。実質ベアを獲得した組合の平均獲得額も723円と前年より126円増えた。
 販売系労組の実質ベアの要求額は平均1297円。前年の872円から大幅に上積みする強気の要求をしたが、要求と回答との開きは前年より広がった。
 トヨタ本体の08年春闘の実質ベアの回答額は3年連続の千円。製造系労組(107組合)では、前年より19組合多い65組合が千円以上の実質ベアを獲得し、うち36組合が千円を超えた。これに対し、販売系労組で千円以上を獲得したのは全体の1割強の22組合。前年の12組合より増えたものの、製造系労組との開きは依然として大きい。
 製造系労組のうち実質ベアを獲得したのは103組合。その平均獲得額は992円で、前年を100円上回った。獲得額でも販売系労組を上回っている。(朝日新聞)

地方競馬トップ騎手レース、笠松競馬で初開催

 羽島郡笠松町の笠松競馬で9月26日、全国14の地方競馬のトップ騎手が競う「スーパージョッキーズトライアル(SJT)2008」が行われる。日本中央競馬会が12月に阪神競馬で開く国際騎手招待競走「ワールド・スーパー・ジョッキーズ」に出場する地方競馬代表の騎手1人を選ぶレースで、笠松での開催は初めて。
 県地方競馬組合が、魅力ある番組を編成しようと誘致した。笠松は1987(昭和62)年まで、北海道や南関東などブロック代表の騎手の招待競走は開いていたが、各場からの招待は初めて。SJTは第1ステージを笠松、第2ステージを10月に大井競馬(東京都)で開催。地方競馬全国協会が推薦する今年の勝利数トップの騎手計14人が、各ステージ2回ずつ騎乗、着順得点の合計を競う。
 「ワールド―」では97年、当時笠松に所属していた川原正一騎手(園田競馬に移籍)が優勝、県民栄誉賞を受けた。同組合は「笠松を全国にPRでき、地の利のある地元騎手の活躍も期待できる。本場で楽しんで」と話す。SJTは第9、10、11レースに行う予定。 (岐阜新聞)

2008年8月22日金曜日

笠松競馬、黒字見込み 本年度は4000万円

 「笠松競馬を検討する会」の第2回会合は21日、羽島郡笠松町役場で開かれ、県地方競馬組合が経営の見通しを説明。実質単年度収支は、土地借地料を昨年度並みと仮定した上で本年度は4000万円、来年度は2400万円の黒字が見込まれると報告した。
 競馬関係者と地元自治会、商工会の代表ら19人が出席、土地明け渡し訴訟の原告側の地主は前回に続き欠席した。
 3―5年間の継続開催について、組合管理者の広江正明町長は「税金で赤字補てんをしない大前提の中、2010(平成22)年度以降は返済や償還の問題が起きてくる。先行きに確固たる見通しが立たないと、現時点で明言するのは困難」と述べた。
 組合側は、昨年度の笠松競馬の地域経済波及効果は約101億円と試算。関係者の要望の高いナイター開催は、他場が設備投資に3億円から30億円を投じた例を挙げ「当初は馬券発売が増加するが、数年でダウンする傾向があり、抜本的な収支改善は望めない」と慎重姿勢を示した。
 意見交換では、騎手の代表が「笠松の騎手は8カ月乗って賞金の取り分は平均50万円ほど。3年のうちに辞める人が続出する」と切実な現状を訴えた。次回は9月1日に笠松中央公民館で開かれる。(岐阜新聞)

2008年8月20日水曜日

シンデレラ・白雪姫らに手錠、ディズニーに抗議した従業員32人逮捕 労使交渉のもつれで


 カリフォルニア州アナハイム(AP) カリフォルニア州のディズニーランド直営ホテルで働く従業員が14日、労使紛争のもつれからパーク前で座り込みを行い、警察に逮捕された。シンデレラ、白雪姫、ティンカーベルなどディズニーの人気キャラクターの格好をした女性も手錠をはめられ警察車両に乗せられた。 逮捕されたのはディズニー直営の3ホテルで働く従業員32人。「ディズニーは不誠実」「ミッキーの恥」などと書いたプラカードを持って抗議活動を行い、ホテルからディズニーランド前までデモ行進。人通りの多いゲート前で輪になって手をつなぎ座り込んだ。 アナハイム警察によると、逮捕容疑は公務執行妨害と交通違反の軽罪。事情聴取後に釈放された。 労使紛争の焦点になっているのはディズニー直営のパラダイスピア、グランドカリフォルニア、ディズニーランドホテルの3ホテルで働く部屋係、ベルボーイ、調理師など2300人。労働組合によると、2月に雇用契約が切れた後、ディズニー側が新たに提案してきた労働条件では、医療保険の保険料が払えない従業員が続出し、不公正な二段階の賃金制度が導入されるという。 組合側によれば、ディズニーはこれまでホテル従業員向けに医療保険を無料で提供してきたが、今後の新規雇用者には無料制度を廃止。また、福利厚生を大幅に減らし、有給休暇や病欠を認めないパートタイム契約の導入も提案してきたという。 ディズニーの広報は、労働組合とは交渉中でまだ決着していないと説明。組合側は14回も抗議活動を行ったが、交渉の席に就いたのは過去半年で11回のみだったとして、「(組合側が)抗議の方に時間をかけているのは残念だ。スタンドプレーは非生産的で、リゾートエリアでは極めて破壊的な行為だ」と話している。(AP通信)

サムソン仏へ出発 福島で2週間の出国検疫終了

 10月5日の「第87回凱旋門賞」(G1・仏ロンシャン競馬場・芝二千四百メートル)に日本から挑戦するメイショウサムソン(牡5歳、栗東・高橋成)が19日、福島競馬場での2週間の出国検疫を終えた。日付が変わった20日午前0時、成田へ向けて出発。同8時15分発JL6461便で、僚馬ファンドリコンドル(牡5歳)とともにフランスへ旅立つ。前哨戦のフォワ賞は使わず、本番に向かう公算が大きい。 2年越しの夢がかなう。メイショウサムソンは旅支度を整え、あとはフライトを待つばかりだ。昨年は出国検疫を受けるため美浦トレセンに入った。その直後、馬インフルエンザが大流行。サムソン自身も陽性が出て、断念を余儀なくされた経緯がある。 遠征スタッフは丸山雅夫助手、高橋義忠助手、中田征男きゅう務員。あの時の憔悴(しょうすい)しきった表情とは対照的に、誰もが明るい。福島で検疫を受けたのは正解だった。中京競馬場という選択肢もあったが、今年の名古屋の暑さは異常だからだ。 調教パートナーの丸山助手は「栗東を出る前は夏バテがきかけていた。福島は昼は暑くても朝晩が過ごしやすかった。ここ数日は秋のような気候。カイ食いも戻り、日一日良くなっている。この感じでいけば、向こうの環境に慣れるのも早いと思う」と話す。 シャンティー調教場ではミケル・デルザングきゅう舎に預託する。現在の管理頭数は28頭と少ないが、リーディング27位につけている。将来を嘱望される気鋭の調教師。この7月、日本人で初めて仏調教師試験に合格した小林智(さとし)さんも手伝ってくれる。サポート態勢は万全だ。 「天皇賞、宝塚記念とも2着だが内容はいい。海外で仕事するのは初めて。いろいろ不安はあるが、馬さえ元気でいてくれれば」と丸山助手。陣営は心一つになって世界最高峰の舞台に挑む。(中日新聞)

2008年8月19日火曜日

三浦には負けん!公営の大型新人が史上初快挙!

 交流重賞「第13回クラスターC」が18日、水沢競馬場で行われ、8番人気の船橋プライドキムがレコード勝ち。5月5日が初騎乗の川島正太郎(17)は父・正行師(60)の管理馬で重賞初騎乗(南関含む)初勝利を達成した。新人のダートグレード初騎乗Vは史上初だ。 道中3番手、3角で仕掛ける。「手応えが良く、内田さん(逃げたタイセイアトム)に並んだ時も十分。気を緩めず、とにかくガムシャラに追いました」と川島。直線で外から迫る岩田フェラーリピサを1馬身半封じた。デビューから106日目。通算78戦18勝目での快挙に「凄くうれしい。三浦皇成(JRAの新人)が重賞を勝った(10日の函館2歳S)ので意識はしていました」。“公営の大物ルーキー”は、さわやかな笑顔を見せた。 ▼プライドキム 父アフリート 母ステファーナ(母の父リアルシャダイ)牡6歳 船橋・川島正行厩舎所属 馬主・深見富朗氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績24戦7勝 総獲得賞金1億6334万円。重賞は兵庫ジュニアGP、全日本2歳優駿=04年、船橋記念、報知GC=07年に続き5勝目。 ▼川島 正太郎 (かわしま・しょうたろう)1990年10月26日、千葉県出身の17歳。厩舎で育ち、幼いころから身近に馬がいるのが当たり前。自然とジョッキーにあこがれる。目標の騎手はデットーリ。趣味は音楽鑑賞。1メートル61、46キロ(スポニチ)

有給の裁判員休暇、労働協約締結は6%

 連合まとめ  来年から始まる裁判員制度に向け、連合は有給の「裁判員休暇」に関する労働協約の締結を2008年春闘の方針に加えたものの、協約締結を妥結したのは傘下の単位組合約1万2000のうち、約6%に当たる741組合だけだったことが16日、連合の集計で分かった。 企業側に協約締結を要求した組合も10%未満にとどまり、連合は最高裁などに対し、裁判員休暇の創設を各企業に周知するよう要請している。 労働基準法は労働者が公務のために必要な時間を請求した場合、企業側は拒めないと規定。裁判員法も労働者が裁判員を務めるために休んだ場合などの不利益な扱いを禁じているが、休暇を有給とするのかどうかは法律に定められていない。 裁判員を務めた場合の日当は1万円以内、裁判員候補者として地裁に出向いた場合の日当は8000円以内とされる。1日当たりの賃金が各日当より高い人が無給で仕事を休めば収入減となる。(日経新聞)