2008年12月27日土曜日

福山競馬 振興策を 対策委意見、市長に提出

現時点での廃止は求めず
 約20億2000万円の累積赤字を抱える福山市営競馬の経営健全化策などを協議する「福山地方競馬健全化対策推進委員会」(早川佳行会長、13人)の3回目の会合が26日、市役所であり、振興策などの意見をまとめ、羽田皓市長に提出した。
 競馬事業の存廃に関しては、「景気が後退しているこの時期に廃止すれば、関係者の生活や地域経済への影響が甚大」として、現時点での廃止は求めなかったが、引き続き新たな振興策を考えるなど、事業の再生に取り組むことを要求した。
 振興策については、2008年度当初で384頭の在籍馬について「430~450頭が望ましい」として馬確保の対策を求めたほか、他の競馬場と開催日が重ならないよう日程調整したり、団体客を誘致したりして、新たなファンの掘り起こしなどを提言した。
 今後の事業のあり方に関して、08年度全体で赤字になった場合は「市民理解が得られない」との認識を示し、「事業を継続するには明確な基準の検討が必要」とした。
 羽田市長は取材に対し、今回の意見を新年度予算に反映させる考えを表明。08年度通年で赤字になった場合、事業廃止に踏み込むかどうかについては「市営競馬には1000人近い雇用がある」と慎重な姿勢を示した。(読売新聞)

笠松競馬場訴訟で地元2商工会が存続要望書

 笠松競馬場(羽島郡笠松町)の土地明け渡し訴訟(控訴審)で、地元の2商工会が26日、「競馬場の廃止は地域経済に深刻な影響を及ぼす」などとして、それぞれ名古屋高裁あてに同競馬場の存続要望書を提出した。
 提出したのは同郡の笠松町商工会(山下定良会長)と岐南町商工会(近藤政美会長)。
 両要望書は、名高裁の係争の結果次第では競馬場の廃止が決定することに触れ、「競馬場内外の飲食店や厩(きゅう)舎への納入業者などが廃業に追い込まれ、800人超の競馬関係者(家族を含め3000人)が職を失う。それに伴い、周辺地域で消費されていた経済効果(年109億円)もゼロとなりかねない」と懸念。「経済情勢の激変で商工業者の経営や雇用の安定が厳しい中、競馬場の廃止は、企業の倒産や従業員の解雇に拍車を掛ける。競馬場が存続できるよう英断を」と求めている。(岐阜新聞)

2008年12月26日金曜日

ばんえい競馬:営業損益、赤字に 運営会社、今後の受託「未確定」

 ばんえい競馬の運営を受託するソフトバンク系列会社「オッズパーク・ばんえい・マネジメント」は25日、09年3月期の営業損益が赤字となる見通しを明らかにした。馬券発売額(今月15日時点)が、前年同期比約9%減の約76億4700万円と落ち込んでいることなどが影響した。
 市は来年度もばんえい競馬を継続して開催することを決めているが、今後の運営受託について藤井宏明社長は「やりたい意思はあるがまだ確定しておらず、市と協議入りした段階」と慎重な姿勢。砂川敏文市長は「危機感を持っている。競馬場は地域資源というとらえ方をしっかりしたい」と話した。
 同社は07年度から運営を受託し、初年度の営業損益は100万円の赤字だった。(毎日新聞)

2008年12月24日水曜日

英国BBC、競馬中継の規模縮小か

 スポーツを興行として考えた場合、メディアにどれだけ取り上げてもらえるかが成否のカギを握る重要なファクターであることは言うまでもない。中でも、広くて強い訴求力がある「テレビ媒体」における露出は、インターネットを通じてやりとりされる情報量がこれだけ莫大なものとなっている今日においても、絶大な影響力を持っていると言わざるをえまい。
 同じテレビ媒体でも、CSではなく地上波での露出があればそれに越したことはなく、更に言えば、乗っかる電波が民放ではなく国営放送ならば、そのスポーツを見る人々の目も様々な意味で違ってこようと言うものである。
 競馬発祥の地イギリスで今、国営放送のBBCにおける競馬中継が、議論の的となっている。イギリスでは、BBCと民放の「チャンネル4」が開催競馬場を上手に分け合いながら、地上波における中継を長らく行ってきたのだが、このうちBBCにおける中継本数が2009年から2010年にかけて大幅な減少となることが、今後の放映権利を巡る交渉過程において、明らかになったのである。 具体的には、現段階でBBCが2010年に予定している生中継は、障害のグランドナショナル、平地のオークス、ダービー、ロイヤスアスコット、キングジョージなど、年間で14日となっている。2008年は年間で29日の中継があったから、このまま新たな契約が結ばれると、中継数は半減することになるのだ。時計の針をもう少し戻すと、西暦2000年の段階でBBCの中継数は年間で79日もあった。つまり、ここ10年の間で65日もの中継が失われ、比率としては5分の1以下になるという、競馬産業にとってはまさに由々しき事態が進行しているのである。 中継を減らす理由に関してBBCは、グランドナショナルとダービーを除けば視聴率が稼げないこと、2012年のロンドン五輪へ向けて五輪種目の放映に力を注ぎたいこと、などを挙げているが、これはこれでもっともな話である。 もう20年以上前のことになるが、私は競馬中継を行っている在京民放キー局に勤務していたことがあって、現場で主に競馬中継の制作に携わっていたのだが、一方で営業セクションにいた時期もあり、競馬中継の扱いについてはおおいなるジレンマに陥った経験をもっている。言うまでもなく私は競馬好きだから、自分の勤める局で競馬中継が行われることは大歓迎であった。その一方で、残念ながら競馬中継というのは視聴率の稼げる番組ではない。局の営業的見地から捉えると、週末の午後という競馬中継が組まれている時間帯は、ゴールデンやプライムと呼ばれる夜の時間帯の次に高く売れるゾーンで、そういう「売れ筋」の時間帯に視聴率のとれない番組があると、営業的にははっきり言って邪魔であった。 また、五輪放送というのは局にとって4年に一度のビッグイベントで、自局で放送できる種目については、できるだけ盛り上げておきたいというのも、局としては非常にまっとうな方針である。ただし、それはあくまでも局の立場に立った見方である。競馬産業の見地から捉えると、繰り返しになるが、BBCを巡る今回の騒動は実に由々しき事態である。 BBCというのは国営放送である。国営放送といえども収支バランスは考えねばならないし、視聴率はおおいに意識しなくてはならないのだが、民放とはおおいに事情が異なってしかるべきだ。国営放送ならば、国技とも言える競馬にもっと理解があってよいはずだと、競馬ファンとしては切に思う。 ということで英国では今、競馬日刊紙のレイシングポストが音頭をとって、BBCの競馬中継削減方針に異を唱えるキャンペーンが行われている。果たして、競馬サークルの声は国営放送上層部に届くのか。推移を注意深く見守りたいと思う。(Netkeiba.com)

2008年12月23日火曜日

笠松競馬:「存続を前提に予算編成着手」--知事ら 

 古田肇知事と笠松町の広江正明町長、岐南町の松原秀安町長が22日、笠松競馬についての会議を開き、閉会後の会見で県地方競馬組合管理者の広江町長が「存続を前提に、来年度の予算編成に着手する」と述べた。
 同競馬の入場・利用者数は11月から落ち込み始め、現段階で赤字は600万円にのぼる。収益率の高い競馬場本場の発売落ち込みが響いているという。ただ、昨年同期の赤字1020万円よりは改善した。
 県は、同競馬が赤字になった場合は廃止する方針を表明している。古田知事はこの日、「赤字で即廃止ではない。税金で補てんはしないとの方針だ」と説明した。広江町長は「年末、年始の売り上げが見込めるので、(収支は)とんとんになる」と語った。(毎日新聞)

2008年12月22日月曜日

ばん馬の蹄鉄を記念品に加工 浦河の障害者施設 収益金、協賛レースに


 【帯広】ばんえい競馬を開催中の帯広競馬場で二十一日、ばん馬の使用済み蹄鉄(ていてつ)を磨いて記念品に加工している日高管内浦河町の知的障害者支援施設「浦河向陽園」の入所者らが、作業の収益十五万円を協賛レースに充当し、調教師らに賞金を手渡した。
 同園では、ばんえい競馬が帯広市の単独開催となった昨年四月、「馬産地として、ばんえいを支援したい」と、従来手がけていたサラブレッドの蹄鉄に加え、ばん馬の蹄鉄の加工も始めた。製品は、帯広のNPO法人「とかち馬文化を支える会」が同競馬場などで一本二千百円で販売。五百個を売り上げた。
 同園や支援する有志らは、「収益の一部を調教師らの賞金に」と積み立てを続け、十五万円に達した。これを二十一日に行われた九レースの協賛金に充て、入所者三人と有志ら計十四人が帯広競馬場を訪れ観戦した。
 入所者らはレースが終わる度に表彰台に上がり、調教師や騎手に「頑張ってください」と感慨深げに賞金を渡した。蹄鉄加工の橋渡し役を務めた浦河町内の和食店経営梶田晴之さん(49)は「ばんえいも道営競馬も厳しい現状だが、思いを一つにして応援の輪を広げられれば」と話している。

<写真>協賛レースの勝利騎手や調教師と一緒に記念撮影する浦河向陽園の入所者ら

2008年12月21日日曜日

地方競馬最多勝、エスケープハッチ(高知)が引退

 地方競馬最多勝、高知のエスケープハッチが引退高知県競馬組合の発表によると、地方競馬(平地)最多勝記録を持つエスケープハッチ(牡8 高知・田中譲二厩舎)の引退が決まった。エスケープハッチは父ミスタージョージ、母ウインザオール。高知競馬で2002年12月にデビュー後は勝ち星を積み重ね、2006年10月1日の高知10R・尾花特別で47勝目を挙げ、ニホンカイキャロルの持つ記録を更新して歴代最多勝馬(記録の統一が図られた1962年以降)となった。通算成績は83戦54勝、重賞は7勝。今年1月1日の高知市長賞(1着)以降はサラブレッドのレースに出走し、勝ち星を積み重ねていたが、7月20日の勝利以降は2着、2着と続き、12月13日のE級選抜で3着となったのがラストランとなった。引退式は来年1月1日(祝・木)、高知競馬場のスタンド前センターステージにて行われる。なお、引退式の詳細や今後の繋養先は後日発表される。管理する田中譲二調教師は「元気なうちに余生をおくらせてあげたい。エスケープハッチは自分(田中調教師)のことが大好きで、甘えてくる。いなくなると自分が一番寂しい」とコメントしている。(ラジオNIKKEI)

2008年12月20日土曜日

骨折の誘導馬が復帰…兵庫・園田競馬場 「ホワイトラマン」、地道なリハビリ実る


 兵庫県尼崎市の園田競馬場で3月に骨折した誘導馬のホワイトラマン(牡18歳)が、約9か月ぶりに復帰を果たした。
 人間ならおよそ70歳だが、地道なリハビリに励み、単独誘導できるまでに回復。調教担当の山名弥玲(みれい)騎手(28)は「足の骨折は致命傷になりかねず、当初復帰は難しいと思っていただけに、本当にうれしい」と喜んでいる。
 園田競馬場の誘導馬はホワイトラマンのほか、マコーリー(牡23歳)とロングマリーン(牡18歳)がいる。レースごとにパドックから馬場まで約200メートルの間、競走馬を先導している。
 ホワイトラマンは北海道生まれ。1993年から15年間、栃木県の地方競馬教養センターで騎手候補生の訓練馬を務め、昨年、同競馬場へやって来た。おとなしく人なつっこい性格で、白い馬体に淡いピンクの鼻先がチャームポイントだ。
 昨年12月からマコーリーの姿をまねて訓練を重ね、2月下旬にデビューしたが約1週間後、右後ろ脚の骨に亀裂が見つかった。3か月間、馬房から出られず、けがをかばうために左脚が腫れたことも。高齢のため回復が遅れたが、少しずつ歩く距離を延ばすよう練習して、足元を気にせず走れるようになった。山名さんは「動けない時もイライラせず、じっと回復を待ってくれた」と振り返る。
 11月25日の第8レースで復帰。雰囲気に慣れるまでロングマリーンと2頭で誘導していたが、今月3日に単独誘導を始めた。早朝に50分間走って体をほぐし、1日4レースで山名さんとともに堂々とした姿を見せている。
 県競馬組合の林三四和・企画広報課長は「年末年始はお客さんがたくさん集まる。3頭そろってレースを盛り上げてほしい」と期待している。(読売新聞)

良い年願い各地で迎春準備



 今年も残すところ10日余り。各地の神社などでは初詣での参拝客に備え、迎春準備が進められている。笠松競馬場にも門松が立てられ、正月ムードを漂わせている。 
◆門松を手作り、笠松競馬場
 笠松競馬場(笠松町若葉町)の職員や厩舎(きゅうしゃ)関係者ら20人が19日、競馬場の正門、東門にそれぞれ高さ約2メートルの門松を立てた。
 2004年秋に存廃問題が持ち上がってからは、主催者が予算を削減したため、毎年関係者が手弁当で用意している。
 馬の餌を入れる金属製の飼い葉おけにダートコースの砂を詰めて土台にした競馬場らしい門松。松竹梅に場内に生えるナンテンをあしらった。
 競馬場の市原修企画広報課長は「年始の馬券勝負はファンの皆さんも気合が入るはず。気分よく勝負できるよう、縁起物で迎えたい」と話した。年末年始の開催日は26日のほか、29-1日。(中日新聞)

<写真>飼い葉おけにダートコースの砂を詰めた土台。競馬場らしい手作りの門松を組み立てる厩舎関係者ら=笠松競馬場で

2008年12月19日金曜日

角田調教師(名古屋)、年間最多勝更新(18日)

 18日(木)に名古屋競馬場で行われた第7レースで角田輝也(つのだてるや)調教師の管理するスーパーガブリンが勝利した。角田調教師はこれで、年間205勝に達し、一昨年に自ら達成した日本記録(年間204勝)を更新した。
★角田調教師のコメント「日本記録を達成できてうれしい。良い馬主、良い馬、良いスタッフに恵まれて、一つ一つ積み重ねた結果だと思っています。これからも厩舎一丸となって馬を仕上げ、頑張っていきますので、応援してください。」(ラジオNIKKEI)

第3回地方競馬新規調教師・騎手免許試験合格者発表

●●今年度第3回地方競馬新規調教師・騎手免許試験合格者発表●●
 NAR地方競馬全国協会からきょう、平成20年度の第3回調教師・騎手免許試験の合格者が発表された。今回の合格者は調教師2名、騎手4名で、いずれも平成21年1月1日付の免許。
【調教師】
杉山結姿(すぎやま・ゆうし 35歳・現厩務員、北海道)
後藤正義(ごとう・まさよし 29歳・現厩務員、岐阜)
【騎手】
貝羽智生(かいわ・ともき 19歳・現厩務員、ばんえい)
菊地一樹(きくち・かずき 22歳・現厩務員、ばんえい)
長澤幸太(ながさわ・こうた 27歳・現厩務員、ばんえい)
林義直(はやし・よしなお 21歳・現厩務員、ばんえい)・・・・(ラジオNIKKEI)

2008年12月17日水曜日

労働組合員数1万4千人減、再びマイナスに転じる

 今年6月末時点の労働組合の組合員数は、前年比1万4791人減の1006万4823人だったことが16日、厚生労働省の調査で分かった。
 昨年は13年ぶりに組合員数が増加したが、今年は再び減少に転じた。雇用者数に占める組合員の割合を示す組織率は18・1%で、昨年と同じだった。
 連合などが組織化に力を入れているパート労働者の組合員数は約61万6000人で、同2万8000人増。産業別の増減では、「卸売業・小売業」が前年比約3万1000人増で最も増加幅が大きく、逆に最も減少したのは官公庁職員などの「公務」で同約4万4000人減だった。(読売新聞)

競馬場、女性の4割強が「行ってみたい」


 師走の一大レース、有馬記念の開催を目前とし、今から楽しみにしているファンも多いことだろう。この時期に合わせて「競馬に関する意識調査」を実施した。
 調査対象は20代から40代を中心とするネットユーザー男女456名。今年の馬券購入について聞いたところ、「購入した」と答えたのは全体の8.4%。男性12.3%に対し、女性は4.1%と3分の1程度だった。年代別では40代が最も多く、12.5%の回答があった。
 馬券を購入した人に、購入方法を複数回答で聞くと「競馬場」が41.0%で最も多かったが、「即PAT(インターネット投票サービス)」が35.9%でそれに続いた。
 女性では競馬場と同率の44.4%、20代では競馬場、WINS(場外勝馬投票券発売所)とならぶ50.0%がインターネットを利用して馬券を購入していた。
 さらに、出走馬や開催レース等の情報は何を参考にしているか(複数回答)との問いでは「インターネット」が66.7%でトップ。女性では88.9%にのぼり、男性(60.0%)を30ポイント近く上回った。
 以下、2位「競馬新聞(46.2%)」、3位「テレビ(28.2%)」と続き、情報収集、馬券購入ともにインターネットを利用する人が多いことがわかった。
 競馬場に行ったことがあると回答した36.8%に行った目的を聞いたところ、トップは「レース観戦」の63.2%、次いで「馬券購入」の55.6%となった。
 性別では「レース観戦」が目的の男性は66.3%、女性は少し低めの58.9%。「馬券購入」を目的としているのは男性65.3%に対し女性42.5%と差が見られた。また、女性では「付き添い(42.5%)」との回答が馬券購入目的と同率で2位となった。
 「競馬場に行ったことはない」と回答した63.2%に行ってみたいと思うかと聞いたところ、4.4%が「行ってみたい」、34.4%が「ちょっと行ってみたい」と回答。女性では、4.7%が「行ってみたい」、38.3%が「ちょっと行ってみたい」と回答し、合わせて43.0%が競馬場への興味を示した。
 JRA(日本中央競馬会)のデータによると、2007年度の開催競馬場の入場人員は753万2111名で、そのうちの13.0%、98万2415名が女性。競馬場に行ってみたいという女性の潜在ニーズが4割あることからすると、今後、女性来場者は増加していくのかもしれない。
 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。(CNET JAPAN)

2008年12月16日火曜日

岩美に場外馬券場 「バオー鳥取」来夏開設へ建設計画

 地方競馬の場外馬券売り場の管理・運営などを行う「日本レーシングサービス」(東京都江東区)が鳥取県岩美町大谷で、場外馬券売り場「BAOO(バオー)鳥取」の建設を計画していることが十五日、分かった。約一万平方メートルに約四百人が収容できる鉄骨平屋建て約五百八十平方メートルの建物を建設。地元で八人程度の雇用を見込んでおり、売り上げの0・5~1%が町の収入になる。来年八月の開設を目指している。
 関係者によると、地域振興のため同町商工会が誘致した。地元自治会はすでに同意しており、今月上旬、同社と商工会が合同で町に建設への同意を求める文書を提出した。
 これを受け、榎本武利町長と町議会の代表が島根県雲南市の「BAOO三刀屋」を視察。十八日の町議会全員協議会で議会としての意見を集約し、その意見を基に榎本町長が建設に同意するかどうかを最終的に判断するという。
 榎本町長は「公営ギャンブル施設が住民にどのような影響を与えるのか、しっかり勉強してから慎重に判断したい」と話している。
 同社は現在、群馬、広島、山口、島根の四県で場外馬券売り場を展開。岩美町での計画が実現すれば、五カ所目となる。
 計画地はJR大岩駅前の国道9号に面した民有地。建設には、地元自治会や町の同意が必要。(日本海新聞)

西条に場外馬券場構想 教育団体が反対署名

 西条市周布の今治小松自動車道東予丹原インターチェンジ(IC)近くに、高知競馬など地方競馬の場外馬券売り場を設置する構想が浮上している。開発業者は近隣住民ら関係者に説明会を開くなど意見集約を進めているが、一部住民は反対署名活動を始めた。  対象地は同IC北東で、同市三津屋東、イースト開発(森川勝利社長)が開発を予定。同社によると、約3万平方メートルに馬券売り場と小売店舗を構想しており、現在農地の地権者15人は計画に同意しているという。南には、同社が用地開発し2005年にオープンした大手スーパーや家電量販店などの大型商業施設(約5万4千平方メートル)が隣接する。  イースト開発は11月、近隣住民や自治会、PTA関係者らを招き徳島県藍住町の馬券売り場「パルス藍住」などへの見学会を実施。同月下旬の説明会で約40人の関係者から意見を聴いた。(愛媛新聞)

2008年12月14日日曜日

「大企業の非正規大量解雇、許されない」高木・連合会長


 世界的な不況を背景に、非正社員らを解雇する動きが止まらない。近年にない厳しい状況のなかで、働く人の雇用や暮らしを守るため、連合(組合員数675万人)は来春闘をどう戦うのか。高木剛会長に聞いた。
――非正規労働者の大量解雇に歯止めがかかりません。
 あってはならんことだ。一番頭に来ているのは、トヨタ自動車やキヤノンなど、中小に比べて体力のある大企業が、次々と非正規の人たちを大量に減らしていることだ。満期を待たずに中途解約する例も多い。数カ月の雇用すら継続できないほど、切迫しているのか。御手洗冨士夫・日本経団連会長は会見で「苦渋の選択」と言ったが、「苦渋」の中身が全く伝わってこない。
 仕事がないのに雇い続けろとまでは言わないが、在庫を持たないのと同じ感覚で人を安易に解雇していいのか。雇用全体の議論をしようと、2カ月以上前から経団連に申し入れている。「アメリカのせい」「あとは政府よろしく」じゃ許されない。
――非正規労働者はどう身を守ればいいのでしょうか?
 非正規の人に対しても、経営者が解雇回避の努力を尽くしたかどうかなど、正社員と同様な整理解雇の原則が適用されるべきだ。ただ、非正規の人たちに自分でそれを交渉せよというのは酷だ。企業の労働組合がそれは言っていかねばならない。自分たちが切られる立場になった時にも同じ武器で闘うのだから。
――派遣法などの規制緩和を許し、不安定雇用を増やした責任は連合にもあるのでは?
 規制緩和を止められなかったという批判は受けざるを得ない。不安定雇用の人を最小限に抑えねばならないという雇用の原則を、強く主張し続けられなかったことについては、ざんげしたい。ただ、製造業派遣を認めて派遣労働が急激に広がったころから、派遣法は「希代の悪法」になりかねないと、法改正を主張してきた。ようやくそれが実を結ぼうという矢先に、雇用危機が来てしまった。
――政府の雇用対策をどう評価しますか。
 雇用促進住宅の利用や、生活資金貸し付けなど、連合として要求したことはほぼ実現にこぎつけた。迅速に対応してもらいたい。ただ、今回の対策は、すりむいた後のばんそうこう。政府が企業に雇用調整を慎重にするよう申し入れても、残念ながら経営側に対して大きな影響力は発揮出来ていない。
――09年春闘方針で8年ぶりにベースアップ要求を盛り込みました。
 ベア要求の理由は、物価が上がったから。給料の目減り分を補うのは当然だ。今はベアを求める必然性の高い社会状況、経済状況ということだ。
 経営側は「賃上げよりも雇用安定を」と主張しているが、賃上げしないと需要は戻らず、操業率も上がらないし、雇用は減る。それに対するきちんとした反論は聞いたことがない。「賃上げも雇用も」が当然で、優先順位はつかない。
――各単組や産別労組には「ベア要求は厳しい」という声もあります。
 だから一生懸命に旗を振る。色々なところで経営側と接しているから冷まされている部分はある。ベアの必要性は我々が言い、産別が言い、単組がみんなに言わないといけない。回れというなら、全単組を回ってもいい。
――産別がまとまり闘争態勢をつくる五つの「共闘連絡会議」を立ち上げました。
 お互いを支え合うような関係になるには時間がかかるだろう。ただ、経営者は同じ業界内のことはとても気にしている。だから、お互いに「こっちは10という回答が出てくるまで頑張るから、そっちもそこまで頑張ってくれ」と下相談して交渉すると、だいぶ違う。
――労使協調路線の浸透で本当の意味で闘えるのでしょうか。
 今は経営側に「色々言っているが、突っぱねていれば息切れして妥結する」と高をくくられている。正社員がそこまで追い込まれていないのか、論理的にも経営側に飼いならされたのか。嫌がることもやらないのに組合の主張をのませることはできない。
――経営側への「拮抗(きっこう)力」を取り戻すには。
 要は会社が嫌がることをできるかどうかということ。例えば忙しい時、納期が迫っている時に残業を拒否したら会社には効く。(朝日新聞)

<写真>インタビューに答える連合の高木剛会長=11日、東京都千代田区、林正樹撮影

大きな満月、馬照らす 1年で地球に最も接近 帯広


 ばんえい競馬開催中の帯広競馬場で十三日、「一年で最も近い満月」が寒空に浮かび、疾走するばん馬たちを明るく照らした。
 十勝管内陸別町の銀河の森天文台などによると、月は楕円(だえん)軌道で周回するため、地球との距離が周期的に三十五万六千五百-四十万六千六百キロと変化する。この日は満月が今年最も接近し、大きく、明るく見える時期という。同競馬場では十二レースが行われ、夕方にはぽっかりと月が出現。会場のクリスマスイルミネーションと相まって幻想的な雰囲気をかもし出し、観衆は歓声を上げながらレースを楽しんでいた。
 ばんえい競馬は十四日に重賞レースのオークスを予定。三十日まで年内九日間開かれ、年の瀬を迎える。 (北海道新聞)

<写真>大きな満月を背に白い息を吐きながら走るばん馬=13日午後4時30分、帯広競馬場(金田淳撮影)

2008年12月13日土曜日

高知競馬の12歳ダイナブロス、最多出走更新中

 連戦連敗ながら懸命に走り続ける姿が話題となった牝馬「ハルウララ」を生んだ高知競馬(高知市)に、平地での最多出走記録を更新中の馬がいる。12歳の牡馬「ダイナブロス」(田中守厩舎)。デビューからの出走回数は268を数え、毎週のようにターフに姿を見せる。「無事これ名馬を体現するような馬」。関係者は口をそろえる。今のところ、ハルウララのようなブームとまではいかないが、ハルウララ同様にダイナブロスの毛が入ったお守りの配布も検討中。売り上げが低迷する同競馬のファン拡大につながるだろうか。

◆ひっそりと表彰式
 東京競馬場で国内外のトップホースが集ったJRAのG1レース「ジャパンカップ」が華々しく開催された11月30日、高知競馬場の正面スタンド前でひっそりと表彰式が行われた。ダイナブロスの最多出走記録樹立を祝うセレモニーだ。
 この日は出走しなかったダイナブロスが登場し、表彰台では馬主ら関係者に表彰状や花束を贈呈。数十人のファンが表彰台前に集まり拍手を送り、ダイナブロスには「これからもがんばれよ」といった声援が飛んだ。馬主が花束をファンにプレゼントするなどレースの合間にファンと関係者がふれあうイベントとなった。
 ある男性競馬ファンは「あれだけ走るとは立派。まだまだ走ってほしいね」と話した。

◆1着12回 勝率4.4%
 ダイナブロスは平成8年5月28日に北海道浦河町の牧場で誕生。父はフランス、米国で5勝をあげるなど短距離で活躍したエブロス。母は産駒が主に地方競馬で活躍しているユウワニート。平成10年に公営新潟競馬でデビューした。
 その後、岩手県内の盛岡、水沢競馬、上山競馬(山形県上山市)と地方競馬を転々とし、15年12月に上山競馬の廃止に伴い高知競馬の所属となった。
 高知競馬に移った時点ですでに出走回数は100を超えていたが、高知転入後も1カ月に2~4レースは出走するという元気のよさをみせている。ただ、戦績は出走268回中1着は12回。勝率は4.4%程度、獲得賞金は約860万円と強い馬とはいいがたい。11月24日に成績の芳しくない馬を集めた名物レース「一発逆転ファイナルレース」で12頭立の8番人気で1着となったが、実に2年3カ月ぶりの勝利。3連単の払戻金は60万680円という高配当を演出した。
 管理する田中守調教師(40)は「とにかく丈夫で元気がよい。年齢のわりには馬体が若々しい。性格も素直でおとなしいので騎手も乗りやすい」と評する。
 主戦の森井美香騎手(24)は「ゲートから出るときもお利口にしている。騎手4年目ですが、この馬に育ててもらった面もあります」という。

◆ハルウララに続け
 レジャーが多様化する中、地方競馬を含めた公営ギャンブルは「冬の時代」ともいわれる。高知競馬を運営する高知県競馬組合によると、年間売り上げも3年度の約220億円をピークに減少。19年度の本場開催の売り上げは約39億円にとどまった。
 売り上げ増に向けて、同組合は仕事帰りに競馬場に行ける薄暮開催や高配当が期待できるダイナブロスが勝った名物レース導入など多様な取り組みに力を入れている。
 一方で、話題づくりという点ではハルウララがブームとなった15、16年ごろから数年間、ハルウララの毛が入ったお守りを来場者に配ったことがある。「丈夫で長持ち」という意味を込めて、ダイナブロスの毛が入ったお守りの配布も検討している。
 同組合の担当者は「本当はもっと強い馬で話題が提供できたら」と苦笑する。
 地方競馬ではハルウララをはじめ、長らく平地の最多出走記録を持っていた益田競馬(島根県益田市、休止)のアイドルホース「ウズシオタロー」のような話題を呼ぶ馬が生まれることがある。ダイナブロスがこうした存在になれるかは分からないが、田中調教師は「(高知競馬の経営は厳しいという)こんな状況だが、とにかくいつまでも元気に走らせてやりたい」と話している。(msnニュース)

笠松競馬場廃止ならレースなし 古田知事見通し

 笠松競馬場(羽島郡笠松町)の一部地主が県地方競馬組合に土地の明け渡しを求めた訴訟をめぐり、古田肇知事は12日の県議会定例会で、原告の主張通り判決が確定した場合の対応について「組合構成団体が競馬の廃止を決め、その後は一定期間たりとも開催することにはならない」との見通しを示した。
 一般質問で田中勝士議員に答えた。
 借地については「原状回復して返すまでが組合の義務。その後は関知するところではなく、土地の権利関係の整理、確定などは地主の費用と責任で対応することになる」と説明。
 競馬廃止後の土地利用にも「県がかかわる考えは全くない」とした上で、大部分が市街化調整区域で原則、建物は建てられないことなどを挙げ、「そもそもどのような利用計画があり得るのか」と疑問を呈した。
 訴訟の控訴審は今月5日、和解協議の続行が決まった。古田知事は「引き続き競馬が持続可能な範囲内での和解に向けて、最大限の努力をしていきたい」と述べた。(岐阜新聞)

2008年12月4日木曜日

阪神・藤川、“高知競馬”今年も救援せよ

 阪神・藤川球児投手(28)が12月31日に高知競馬の冠レースに協賛する。残留明言から一夜明けた3日、明らかになったもので、2005年から4年連続の開催で、存亡危機に立たされる地元競馬場の危機を救う。
 『12・31』のレーシングプログラムに、ことしも「藤川球児」の4文字が刻まれる。
 「すでに快諾を頂いています。赤字を出した段階で廃止が決まる。予断を許さない状況は続いている。藤川投手には何とか盛り上げてほしい」
 高知競馬対策委員会の関係者が願いを込めた。すでに経営状態は底をついている。平日で観客数は約700人。土日祝日でも、1000人に満たないときもある。県議会は年度の累積赤字が発生した段階で廃止することを決めているが、これまでは連戦連敗で人気を集めたハルウララの効果で、何とか黒字を計上してきた。だが08年1月の段階でそれがゼロになり、振り出しに戻った。
 ことしは6月の時点で約2500万円の黒字だったが「景気に左右されやすい。寒い季節で、観客数も軒並み下がる。不安でいっぱいです」。幹部が頭を抱えない日はない。
 藤川が初めて冠レースを実施したとき、「高知は景気も良くないし、明るい話題になればいい」と誓った。今回予定しているレースは計2R。1R=1万円で自腹で2万円を払う。トラを救う前に地元を救済。そこから守護神球児の2009年が始まる。(SANSUPO.COM)

2008年12月3日水曜日

名古屋競馬調教師ら「笠松競馬の借地継続を」 

 笠松競馬場(羽島郡笠松町)の土地明け渡し訴訟(控訴審)で、交流提携している名古屋競馬場の調教師、騎手、厩務(きゅうむ)員、獣医師、装蹄(そうてい)師の団体と関連業者でつくる名古屋競馬振興協議会が2日までに、名古屋高裁に笠松競馬の借地継続への配慮を求める要望書を提出した。
 要望書は昨年、笠松開催の全出走頭数のうち名古屋所属馬が22・7%、名古屋開催の全出走頭数のうち笠松所属馬が8・7%に及んだこと。馬券も笠松開催の全売り上げのうち名古屋関連の場外発売が約30%、名古屋開催の全売り上げのうち笠松関連の場外発売が13%を占めたことを例に、「経営の依存度が非常に高く、利用者も一体のものとして利用している。笠松で開催できなくなった場合、名古屋の経営への影響は甚大で、協議会所属団体の構成員の生計が破たんする」と危ぐを表明。
 その上で「岐阜県地方競馬組合が借地を継続できれば名古屋への深刻な影響を回避できる。借地権を認め、原告側に借地料の譲歩で解決するよう強く促すべき」とし、「東海地区の公営競馬の全滅に直結する判決がなされぬよう」求めている。(岐阜新聞)

LJS荒尾R前夜祭、女性ジョッキー健闘を誓い合う


 2日(火)夜、熊本県荒尾市内のホテルにて、「レディースジョッキーズシリーズ2008(LJS2008)荒尾ラウンド前夜祭・ファンとの集い」が行われた。参加した女性ジョッキーは、3日(水)に荒尾競馬場で開催されるLJS2008第3ラウンド(最終ラウンド)に向けた意気込みを語り、健闘を誓い合った。各騎手のコメントは以下の通り(敬称略)。1位 岩永千明(26、荒尾)…54P「今回は荒尾が最終ラウンドということで、例年以上に張り切ってシリーズに臨みましたが、まさか1位で荒尾に帰ってくることができるとは思いませんでした。明日は地元での戦いということで、ファンのみなさんの声がいっぱい聴こえると思うので、ご期待に沿えるよう、総合優勝を目指して頑張ります!」2位 別府真衣(20、高知)…48P「女性だけのレースなのでいつも以上に燃えるし、勝ちたい気持ちがすごく強いです。去年も一昨年も総合2位で、悔しい想いをしました。出るからには優勝したいし、今年こそは頑張って優勝したいと思います!」3位 平山真希(28、浦和)…42P「LJSのレースではまだ勝ったことがないので、馬の力を信じて1勝を目指したいです。上位を目指して、精一杯頑張ります!」4位 皆川麻由美(26、岩手)…40P「競馬ファンのみなさんに『岩手競馬には、こういう女の騎手がいるんだぞ』とアピールできるような、見せ場のあるレースをしたいです。頑張ります!」5位 西原玲奈(27、JRA)…40P「全国各地で頑張っている女性ジョッキーと戦うことで刺激を受けますし、6戦することがきるこのシリーズは、自分のなかですごく大きいです。とにかく1勝できるように頑張りたいと思います!」6位 増沢由貴子(30、JRA)…40P「抽選で有力馬が当たっていますし、勝利を目指してがんばります。まだまだ逆転優勝のチャンスがあると思いますので、応援よろしくお願いします!」8位 笹木美典(26、北海道)…25P「去年は怪我で丸1年リハビリをしていたので、今年はLJSに出場することができて嬉しいです。現在のポイントは少ないんですけど、競馬はなにが起こるかわからないので、全力で頑張りたいと思います!」10位 森井美香(24、高知)…22P「最近はスタートに安定感が出てきたので、そのへんを武器にしていいレースができるように心がけています。荒尾ラウンドは最下位脱出を目指して、頑張って騎乗します!」※順位とポイントは第2ラウンド終了時のもの。7位の池本徳子(34、福山)と9位の宮下瞳(31、愛知)は、前夜祭のみ欠席。(Net.keiba.com)

景気に不安も 連合、ベア要求決定

 連合は2日、都内で中央委員会を開き、2009年春闘の闘争方針を正式に決定した。デフレから脱したとの認識のもと、物価上昇率に見合う1%台半ばのベースアップ(ベア)を8年ぶりに要求するほか、定期昇給の維持や業績に応じた成果配分の実現などを求める。 高木剛会長は冒頭のあいさつで、1997年からの10年間のうち9年間は賃金が減少しており、07年度水準は97年比で6.4%も低下したと述べ、賃上げの必要性を強調。「09年春闘に労働者の生活と権利、日本の景気回復がかかっている」と、傘下労組に強い姿勢で交渉に臨むよう訴えた。闘争方針では、格差是正に向け、非正規労働者などの賃金水準引き上げや処遇改善に向けた取り組みを強化する方針も明記した。 だが、景気後退により賃上げ余力は乏しい。トヨタ自動車が通期業績予想で営業利益を約1兆円下方修正し、期間従業員を3000人に半減させるほか、日産自動車も派遣社員を4分の1に削減。電機メーカーでもシャープや東芝が非正規従業員の削減を打ち出すなど、有力企業でも業績悪化や雇用調整が進んでおり、産業界からは「賃上げはおろか、雇用維持すらままならない」との声が強い。 こうした状況に対し、同日の会合では労組側からも「経験したことのない非常に厳しい交渉になる」(電機連合)、「月例賃金の引き上げは困難を極めると思う」(私鉄総連)との声もあがった。 09年春闘の賃上げについては麻生太郎首相が1日、日本経団連の御手洗冨士夫会長、日本商工会議所の岡村正会頭ら財界首脳に対し、「雇用と賃金は生活に直結している」と異例の賃上げ要請を行っている。(Fuji-sannkei )

2008年12月2日火曜日

道競馬事務所1137万円不正経理

 北海道の出先機関の道競馬事務所が2007年度に総額1137万円の不正経理を行っていたとして、道監査委員が是正を勧告していたことがわかった。業者に架空発注して裏金をプールする「預け」も行われていた。
 同事務所の不正経理は、道監査委員の07年度定期監査で判明した。「預け」は計63万円で、前年度に余った予算を、実際より過大に物品を発注した形にして業者に支払い、裏金としてプールしていた。預け金は騎手用の洗濯機などの購入代に充てられたという。
 888万円については、物品購入の際、事前に作成する購入決定書を納品後に作成する道の内規違反だった。また、職員による横領も見つかり、道はすでに担当職員について懲戒免職などの処分を行っている。
 共産党道議団は、開会中の定例道議会で全庁的な監査を求める方針。これに対し同事務所では、「緊急に予算が必要になったときに備えるため、『預け』をしていた」としている。(読売新聞)