2013年6月27日木曜日

大井競馬場を馬の代わりに人が走るマラソンイベント初開催

 大井競馬場を貸し切って普段競走馬が疾走するダートをランナーが走ることができるマラソンイベント馳せよランナー1競馬RUN in 大井競馬場1117日に開催され ファンファーレによるスタートゲートから発走大型スーパーカラービジョンによる案内乗馬体験などランナー体験が予定されているランニングコースはダートコースを走りやすいよに整備し応援者はスタンドから観戦できる当日はBグルメ出店やリレーチーム着順予による万馬券狙い景品も用意されているJTBコーポレートセールスが特別区競馬組合および東京都競馬と共催今後は大井競馬場に限らず各地でシリーズ化していく計画もある
 リレーマラソン500チーム、5キロラン(個人競技)500人、1.6キロファンラン(個人競技)300人を626日午前10時から募集する。参加資格や競技方法など、JTBスポーツステーションかランネットで参照し応募のこと。参加料は中学生以上が4000円、小学生が2000円。

2013年6月26日水曜日

村上忍騎手ら岩手競馬の騎手が保育園を訪問

 26日、岩手県調騎会騎手部会(会長村上忍騎手)が、地域や子どもたちとのふれあいを目的に、『岩手競馬ジョッキープレゼンツ ちびっこふれあいポニー乗馬』を実施した。

 今回は、村上忍騎手、坂口裕一騎手、高松亮騎手、山本聡哉騎手の4名が、奥州市内にある社会福祉法人駒形会・駒形保育園を訪問。ポニー乗馬などで、同園年長組の園児との時間を過ごした。

 なお、『岩手競馬ジョッキープレゼンツ ちびっこふれあいポニー乗馬』は、今後も、岩手県調騎会騎手部会が継続して行っていく予定。


村上忍騎手のコメントこの事業は昨年も行いましたが、子供の夢を応援したいという気持ち、子供たちに馬といっぱい触れ合って欲しいなという気持ちから行っています。今日は、子供たちにポニーに乗ってもらい、人参をポニーに食べさせてもらいました。みんな怖がらず馬に乗っていて、とても楽しんでもらえたようなのでやってよかったです。今後ともできる限り続けていきたいと思っています。(NET-KEIBA.COM)
【写真】左から高松騎手、坂口騎手、山本騎手(提供:岩手県競馬組合)

2013年6月11日火曜日

19歳女性騎手、地方競馬救うか デビュー後早くも6勝

 名古屋市港区の名古屋競馬場で、白のハートが輝いている。4月にデビューし、ハート柄の勝負服をまとった木之前葵騎手(19)は、愛と正義のために戦うアニメのヒロイン「キューティーハニー」さながらに実力を兼ね備え、早くも6勝。苦境が続く競馬場の救世主との期待もかかる。
最終目標は「626勝上回ること」
 ファンファーレが鳴った。5日の名古屋競馬場、9頭立ての第1レース。3歳牡馬(ぼば)ボールドタイドに騎乗した木之前騎手は、スタート直後に2番手につけ、最後の直線で鮮やかに差し切り、6勝目を挙げた。2着までに入る「連対率」は、1番人気のレースでは100%だ。
 新聞で木之前騎手を知り、初めて競馬場にやってきた愛知県小牧市の住友佳奈子さん(37)は、ゴール前で声援を送った。「男性と一緒に走るとは知らなかった。男性と対等に競う場があるというのはすごくいいですね」
 4月1日現在、17の競馬場で開かれている地方競馬の騎手305人のうち、女性は7人。中央競馬の1人を含めても8人だけだ。
 名古屋競馬では、一昨年に引退した宮下瞳さんが記録した通算626勝が歴代女性騎手の最多勝。273勝で歴代4位の山本茜騎手と木之前騎手の2人が、現在の名古屋競馬での女性騎手だ。
 身長149センチ、体重46キロ。小学6年生の時、生まれ育った宮崎県の牧場の少年団に入り、競馬に触れた。栃木県地方競馬教養センターの91期生として2年間の訓練を受け、3月に騎手免許を取得。4月に全国の地方競馬でデビューした9人のうち3位の成績を収める。
 「馬にやさしい騎乗」をめざすが、筋力の弱さを痛感する。「追い合いになると、先輩の男性騎手にはまだまだ追いつきません」
 毎日、まだ夜が明けぬ午前2時半ごろから9時ごろまで、どの騎手よりも多い20~25頭ほどの調教をする。「男社会なので優しくしてもらえる」と笑うが、所属厩舎(きゅうしゃ)以外の調教師にも「乗せてほしい」と、どんどん話しかけている。
 所属厩舎の錦見勇夫調教師(65)は「課題は、スタートとコース取り。勝負の世界は一瞬の判断だが、まだまだ出来ていない」と厳しい。それでも、有力馬に騎乗させるなど期待は高い。「明るさがあって、物おじしない。一つでも多く勝ち、周りから信用される騎手になってほしい」と話す。
 同じ厩舎で、今年54勝を挙げている大畑雅章騎手(29)も感心する。「強みは鞍上(あんじょう)であわてないこと。馬が疲れないように乗っている」
 レース前、きゃりーぱみゅぱみゅの音楽を聴き、気持ちを高める。「最終目標は、宮下さんの626勝を上回る記録を作ること」と、夢は大きい。次は12日の開催で計5レースに騎乗する予定だ。
 名古屋競馬を運営する愛知県競馬組合には、木之前騎手に関するファンからの問い合わせも増えていて、勝負服と同じ柄のTシャツを作ることも検討している。
 愛知県競馬組合副管理者の大野明彦さんは「木之前効果か、女性の来場者も増えている。6日には11レース中9レースで騎乗するなど、競馬関係者の期待も高い。宮下さんを超える大騎手になってほしい」と期待する。総務広報課専門員の遠山真吾さんは「名古屋競馬にとどまらず、活動の場を広げて、地方競馬の明るい話題を提供してほしい」と話した。
赤字続き、7月に存廃含め判断
 地方自治体などが運営する地方競馬は、レジャーの多様化などで1988年以降、16カ所で姿を消した。今年3月には、アラブ馬のレースで知られた福山競馬場(広島県福山市)が廃止。残る17の地方競馬も経営に苦しんでいる。
 名古屋競馬は48年度からの累計で618億円を愛知県名古屋市豊明市に拠出し、ピーク時の74年度には単年度で67億円を分配したこともあるが、09年度以降は4年連続の実質赤字。累積赤字は約40億円にのぼり、3日に公表された2012年度決算では、4700万円の赤字になった。
 愛知県によると、12年度の馬券売り上げは151億3200万円で、前年度比3%増。電話やインターネットでの売り上げが前年度より3割近く増えて57億5300万円にのぼったが、インターネット事業者へ支払う販売手数料が10~16%かかるため、全体の利益率は低下している。
 4月からは週末に名古屋競馬場で中央競馬の馬券を販売。5月の日本ダービー(G1)では約1億円を売り上げ、500万円ほどの手数料収入を得るなど、収入確保に知恵を絞る。
 一方、11年度には、賞金や出走手当などの諸手当を前年度より15%減らし、人件費も12年度は04年度比で約46%削ってきた。
 有識者らでつくる名古屋競馬経営改革委員会は、競馬の維持には単年度黒字の確保と累積赤字の削減が必要との意見を出していて、7月下旬に存廃などの指針を含めた経営改革の報告書をとりまとめる。
     
 〈名古屋競馬のあり方懇談会の委員を務めたこともある競馬評論家・原良馬さん(79)の話〉 どこの地方競馬場も台所事情は厳しい。競馬は雇用の裾野が広く、簡単にやめられない問題もあるが、競馬に関心がない人にとっては、赤字の際の批判は免れない。

 名古屋は人口200万人を超える都市で、競馬場がある魅力的な街づくりでプラスに転じる要素はある。中央競馬との交流を進める一方、新しいファン獲得のため、競馬場との出会いにつながる施策を続けることが重要。競馬場に足を運んでもらえば、きっと良さが分かってもらえるはずだ。
【写真上】朝の調教をえ、笑せる木之前葵手=4日午前834分、弥富市の弥富トレニングセンター
【写真下】名古屋競馬場の売上額と入場者数

2013年6月6日木曜日

笠松競馬、他場と連携で払戻率引き下げ検討

 単年度収支での赤字が続く笠松競馬(笠松町)について、古田肇知事は4日の記者会見で、他の地方競馬主催者と払戻率の引き下げを検討していることを明かし、「余裕があれば財政的に改善の道が見えてくる。それぞれの競馬場のやり方もあるが、できるだけ早く結論を出してほしい」と述べた。

 昨年6月の競馬法改正で、約75%と規定された当選馬券の払戻率は70%まで引き下げが可能になった。

 県笠松競馬支援室によると、同競馬の昨年度の馬券売上高は約106億円と3年連続で過去最低を更新。基金で赤字を補てんしている状態で、数年後に基金が底をつく可能性もあるという。

 古田知事は「ファンも多く、期待に応えようと懸命の努力している」と評価をしながらも、「ぎりぎりのところで何とかやりくりしているが、税金での赤字補てんはしない」と強い姿勢を示した。(NET KEIBA COM)

2013年6月5日水曜日

ナイター競馬出足好調 園田競馬場入場者 前年同時期17.4%増 兵庫

 園田競馬場周辺改善委員会が4日、尼崎市田能の県馬主会館会議室で開かれ、県競馬組合が2年目を迎えたナイター競馬の開催状況を報告した。

 同組合によると、4月5日から5月24日まで毎週金曜日(8日間)の1日平均入場者数は3765人、1日平均売り上げは約1億9378万円で、前年同時期(火曜日)と比べて1日平均入場者数は17・4%増の559人、1日平均売り上げは32%増の約4700万円となった。
 同組合は周辺住民とのトラブルはなく、今後とも万全の治安対策を図るとしている。
 同競馬場のナイター営業は、経営難を打開する切り札として、昨年9月7日~11月9日までの毎週金曜日(計10日間)開催。仕事帰りのサラリーマンや女性ファンが増え、前年の昼間に比べて入場者数は1日平均約4割、売り上げも約2割伸びた。
 今シーズンは4月5日から11月8日までの毎週金曜日(32日間)予定されている。(産經新聞)

2013年6月4日火曜日

福山競馬・場外馬券発売2施設 兵庫の組合引き継ぐ

 兵庫県競馬組合は3日、3月末で廃止された福山競馬の場外馬券発売所2施設の運営を引き継ぎ、園田、姫路両競馬の馬券を19日以降に発売すると発表した。
 2施設は、「福山駅前発売所」(福山市三之丸町)と「シャトル柳津」(同市柳津町)で、それぞれ「ダッシュ福山駅前」「ダッシュ柳津」と改称する。同組合は現在2施設を所有・管理する民間業者と、馬券収入の一部を運営委託料とする契約を5月末までに、結んだ。柳津は19日から、駅前は26日から馬券を販売する。
 同組合は「南関東を始めとした全国の地方競馬の発売も検討したい」としている。(読売新聞)

2013年6月3日月曜日

名古屋競馬:実質赤字で廃止可能性も

 名古屋競馬(名古屋市港区)は3日、2012年度決算で4700万円の実質赤字になると、愛知県競馬組合議会の臨時会で明らかにした。単年度の実質赤字は09年度から4年連続で、累積赤字は約40億円にのぼる。県などが設置した経営改革委員会は「13年度の実質黒字化」を存続の最低条件としており、管理者の大村秀章知事は議会で「税金で維持するのは筋ではない。赤字がひろがるのなら、ある時点で見切りをつけるのは選択肢の一つ」と廃止可能性に言及した。

 12年度の馬券売り上げは前年度比3%増の約151億3000万円。電話・インターネットでの売り上げが同29.3%増の約57億5300万円と大きく伸びたが、業者への手数料(11〜16%)支払いで収益率が低下した。実質赤字だが、経営再建用の基金約4800万円を充当し、決算上は約100万円の黒字にした。
 県競馬組合は14年度に払戻率を下げるなどの方法で黒字化する計画だった。だが経営改革委員会が4月、13年度の実質黒字化が必要と表明したため、13年度の黒字化が急務となっている。
 同競馬は13年度、中央競馬の馬券販売を開始するなど増収策を打ち出しているが、県競馬組合は「さらに経費削減などを進め、実質黒字化を達成したい」としている。
 名古屋競馬は県と名古屋・豊明両市で構成する県競馬組合が運営。組合議会は今年3月、14年度以降の実質赤字が見込まれる場合、事業を廃止するよう求める決議案を可決した。(毎日新聞)