2009年1月30日金曜日

ばんえいに世界最大の騎手191センチ!

 ばんえい新人ジョッキーが世界へ進出? 1月にばんえい競馬でデビューした林義直騎手(22)が、長身ジョッキーとしてギネス申請される。身長はバスケットボール選手もびっくりの191センチ。体重制限のある騎手では珍しい長身に、主催者側では、「ギネス・ワールド・レコーズ」への申請、登録へと動きだしている。本人はデビュー後まだ勝ち星がなく、初勝利、さらに身長同様のビッグなジョッキー目指し奮闘中だ。
 体重1トンのばんばと並んでも、目線はほぼ同じ位置にある。10日にデビューしたばかりの林騎手だが、存在感では31人いるばんえい騎手の中でもひときわ目立つ。身長191センチ。それまでの最長身だった船山蔵人騎手(25、182センチ)より9センチ高い。プロバスケットボールのレラカムイ北海道の中心選手で、190センチの折茂武彦をも上回る。足は29センチというビッグサイズだ。
 デビューから前開催まで計8レースに騎乗した。3着(2回)が最高で待望の初勝利はまだ挙げていない。「馬越しにゴールが見えすぎて焦ってしまう。馬の世話は楽だけど、背が大きくて得をしたことはないです」と苦笑する。大きすぎるがゆえの悩みもあるが、その大きさで、名前を売る機会を得ることになった。
 ばんえい競馬を運営するオッズパーク・ばんえい・マネジメントでは「現在、主催の帯広市とともにギネス世界記録の申請、登録への準備を進めています。世界でもこんな大きな騎手はいないですし、全面的に売り出していきたい」とびっくりプランを明かした。当の本人も「皆さんに喜んでもらえるよう、身長以外でも1番になりたい」と発奮材料にしている。
 伊達市で生まれ育った。大手牧場の競走馬を見て育ち、幼少時から騎手を志していた。しかし、中学卒業時で身長は187センチに伸びた。高校ではバスケットボール部に所属し、一時は騎手への道はあきらめた。それでも減量やケガなどを乗り越え、2度目の受験で騎手に合格した。「自分にしかできない騎乗スタイルを早くみつけて活躍していきたい」と、大きな目標を持っている。(日刊スポーツ)

高知競馬:景気悪化で、売り上げ減止まらず 収支見込み下方修正

 県は29日、高知競馬の収支状況を発表し、今年度末の収支見込みを第2四半期終了時の計画より1000万円以上少ない約3600万円に下方修正した。年末年始の自場売り上げが計画の約7割にとどまるなど、県は「景気悪化の影響が大きく、売り上げ減少に歯止めがかからない」と危機感を抱いている。
 県競馬対策課によると、第3四半期(10月6日~12月31日)は、入場料などの収入が10億5040万円、賞典奨励金や人件費などの支出が10億5090万円。収支は48万2000円の赤字で、計画に比べ赤字額が約52万円多いものの、ほぼ計画通りだった。
 しかし、第4四半期に入り、第16回開催(1月1~12日)の終了時点で25万9000円の赤字が出ており、計画(1188万円)を大きく下回っている。このため、年度末の収支見込みを約4700万円から約3600万円に減額修正した。
 第3四半期は、中央競馬の重賞レースの開催が多いため、例年売り上げが落ちるが、書き入れ時の正月三が日を含む第16回開催で年間の収支を改善させてきた。しかし今年は高知競輪と開催が重なるなどして、自場売り上げが計画の75%にとどまった。
 さらに、同課は景気後退の影響による客離れを指摘しており、「予断を許さない状況で、他場分の売り上げを中心に収支改善に努めたい」と話している。(毎日新聞)

門別競馬場でナイター開催を実施

 ホッカイドウ競馬の平成21年度開催日程が30日、(社)北海道軽種馬振興公社より発表された。 来年度のホッカイドウ競馬は、4月29日の札幌開催で開幕。11月19日の門別開催まで、16開催82日間を予定しており、門別開催は全日ナイター開催で行われる。 また、ステイヤーズC(門別・ダート2600m)の施行時期を6月から9月に変更するほか、エーデルワイス賞(交流GIII、門別・ダート1200m)と北海道2歳優駿(交流GIII、門別・ダート1800m)の1着賞金をいずれも2000万円から1600万円に減額。ブリーダーズゴールドC(交流GII、門別・ダート2000m)のJRA所属馬の出走枠を従来より1頭多い5頭に変更することなども併せて発表されている。(Netkeiba.com)

高知競馬の運営状況、年末年始は売り上げ減

 高知県は29日、今年度の高知競馬の運営状況を発表した。上半期(4~10月初め)終了時点での計画比の黒字見込額は約4780万円だったが、第3四半期(10月6日~12月31日)と第16回開催(1月1~12日)終了時点では約3630万円まで縮小した。
 県競馬対策課によると、県知事賞や高知市長賞があり、年間の売り上げに大きなウエートを占める12月31日~1月3日の売り上げが自場開催分で計画比73・2%、対前年度同期比でも73・7%と低調。正月三が日を含めた第16回開催の自場開催分も計画比75%にとどまったことなどが響き、黒字見込額が約1000万円目減りしたという。
 年末年始の売り上げが低調だったことについて、同課は「競合開催の他の競馬場が多く、正月は高知競輪とも競合した。さらに不況の影響も否定できない。今後も競馬事業の運営は予断が許されない」とみている。(産経ニュース)

2009年1月29日木曜日

"馬券場"に市民戸惑い


 自分たちの地域にもこんな構想が持ち上がるかもしれません。道は、道内各地にホッカイドウ競馬の場外馬券場の設置を進めています。新たに札幌白石区を候補地にあげていることがわかりました。ホッカイドウ競馬のミニ場外馬券場の候補地になっているのは札幌白石区中央1条5丁目のパチンコ店跡地です。幹線道路に面し、駐車場もある事が選ばれた理由です。ミニ場外馬券場は売り上げを伸ばす切り札として道が2001年から設置を進め現在、12か所あります。白石区には馬券販売機8台を設置する計画ですが住民は困惑しています。(田中記者)「候補地のすぐとなりには住宅があります」菊池秋義さんは馬券場ができる事で土地の値段が下がったり、交通事故が増えるのではと心配しています。(菊池さん)「道路も狭いし、散歩するにも、車が次から次へと入ってくるようになったら危険を感じます」一方、高橋知事は今後も馬券場設置に前向きです。(高橋知事)「場外馬券売場のさらなる増設は是非取り組んでいきたい課題です」存続の危機にあるホッカイドウ競馬はかつて、年間20億円を超える赤字に苦しんでいましたが今年度は5億5千万円以下に圧縮される見込みです。場外馬券場の設置を進めた効果が大きいと考えているのです。道はすでに地元に計画の内容を説明していて町内会側は近く協議を始めます。(札幌テレビ)

登別で道営競馬ミニ場外開設の説明会、十数人雇用へ


 北海道競馬事務所が登別市若草町の旧パチンコ店に開設を予定している、道営ホッカイドウ競馬のミニ場外勝馬投票券発売所「Aiba登別室蘭」(仮称)について、地元町内会への説明会が28日夜、美園町の老人憩の家・光和園で開かれた。道側の説明に対し、開設に反対する意見は出されなかった。  説明会は同事務所と登別市の共催で、美園・若草地区連合町内会を構成する町内会の役員ら約30人が出席。同事務所の北村健所長、施設の運営を行う北海道競馬株式会社(本社札幌)の山本憲和代表取締役らが説明に当たった。
 説明によると、Aiba登別室蘭の客席は250席で、自動発払機6台と有人窓口、専門紙や軽食などを扱う売店、喫煙室を設置する。駐車場は170台分を確保し、地元から十数人雇用する方針。発売する馬券は道営と帯広市の「ばんえい」、南関東(大井、川崎、船橋、浦和)など。発売時間は午前10時から午後5時(ナイトレース開催時は午後2時―同9時)まで。発売日は年間で350日程度。
 地域貢献策として(1)周辺商店などとの連携による地域活性化(2)情報発信コーナーを設ける(3)地域住民が自由に使える地域交流室の設置や、非開催日・営業時間外の施設活用(4)自動体外式除細動器(AED)の配備(5)特産物のPR―などを検討していることを示し、ごみの散乱防止や防犯、児童・生徒への対策なども説明した。
 質疑応答では、出席者から「道営があと2年でなくなるという話があるが、メドはどうなのか」「大きなレースの時は駐車場が足りるのか」「ミニ場外の設置地域で問題が起きたことはあるか」といった質問が出された。
 これらに対し道側は「この先も道営の場外として経営していける」「駐車間隔を詰めることで対応できる」「ミニ場外がある地域における地元とのトラブル事例はない」と答えた。同事務所と市は、今後も説明会を開く方針でいる。(室蘭民法)
【写真=老人憩の家・光和園で開かれた「Aiba登別室蘭」の説明会】

2009年1月25日日曜日

塩漬けニュータウン用地を競走馬牧場に ハイテク構想見直し


 全国で見直しが進められているニュータウン計画のうち、ハイテク都市構想が描かれていた大津市伊香立の「びわこサイエンスパーク」予定地を、競走馬の育成牧場として整備する計画が進んでいる。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニング・センター(滋賀県栗東市)に近い立地を生かそうという試みで、開発を進める都市再生機構(UR)と大津市は2月にも牧場などを運営できる事業者の募集を開始する予定。先端産業に目を奪われていたニュータウン事業が行き詰まる中、地域の特性を生かした新たな開発モデルとなるか注目を集めそうだ。
 びわこサイエンスパークは、先端技術型の企業や研究所と住宅が一体となった約200
ヘクタールのニュータウンを、京都市境に近い山林に開発する計画。当初は世界一の高さを誇るタワーの建設や京都大学のキャンパス誘致などの案が浮上したものの約40ヘクタールの造成を始めただけで開発は頓挫していた。
 平成16年7月に大規模公共事業の見直しや
特殊法人の統合・再編で、URが誕生。ほぼ同時に「新しいニュータウン整備には着手せず、着工ずみの事業は平成25年までに工事を終えるか、30年までに土地の処分を完了させる」との政府方針が示された。
びわこサイエンスパークも見直し対象のとなったが、予定地の大部分は「塩漬け状態」で山林のまま。開発計画をまとめる協議会の一員である大津市が、里山の残る環境を生かして
競走馬の育成牧場を整備する計画を打ち出した。
 
栗東トレセンでは最大約2000頭の競走馬を厩舎(きゆうしや)で管理できる。休養やコンディション調整の必要な競走馬は、北海道などの育成牧場に預けられるているが、遠方の場合、輸送費や馬への負担も大きいのがネックになっていた。
 滋賀県内にも育成牧場は新設されつつあるため、同市は
ニュータウン予定地に競走馬の育成牧場を整備すると同時に、一般向けの乗馬施設や観光農園も併設し、「観光振興を図りたい」としている。 一方、URは「地域の特性に合わせた大胆な発想の転換」と歓迎しており、「計画が行き詰まっている他のニュータウンにも、突破口を示すヒントになるのでは」としている。(産経ニュース)

<写真>一部の造成が始まっただけで広大な敷地が手つかずで残っているびわこサイエンスパークの予定地=大津市伊香立(笹井香予子撮影)

2009年1月22日木曜日

地主33人が訴え取り下げ 笠松競馬土地訴訟

 羽島郡笠松町、笠松競馬場の土地明け渡し訴訟(控訴審)で、一審で勝訴した原告側の地主の訴えの取り下げが33人に達し、原告側は一審判決時から4割近く減ったことが21日、分かった。
 県地方競馬組合に一部の土地明け渡しを命じた、昨年5月の一審判決時の原告は86人。その後、同8―12月に26人が、今月14―16日に7人が取り下げ、原告側は53人まで減少した。
 原告側の土地は市街化調整区域で開発が制限されており、土地返還に伴って競馬場が廃止された場合、競馬場の賃料収入を上回る跡地利用の見通しが不透明なことが取り下げの一因とみられている。
 取り下げを勧めてきた県調騎会の加藤幸保調教師は「賃上げを求める訴訟と思って参加したが、土地返還につながるとは知らなかった、という地主が多かった。大詰めの段階で取り下げが続出すること自体、訴訟に疑問を抱かざるを得ない」と話した。原告側代理人の異相武憲弁護士は「取り下げる理由は分からないが、これで何かが変わるとしたら大きな勘違い。原告団に動揺はないし、方針も全くぶれない。判決にも影響はないと考えている」と語った。
 控訴審は名高裁で2月4日に和解協議し、決裂すれば弁論に移行し、結審する見通し。(岐阜新聞)

2009年1月20日火曜日

国、許可に否定的 瀬長馬券場/地元の反対表明考慮

 豊見城市の瀬長島で日本レーシングサービス(東京都、西岡宗俊社長)が地方競馬の場外馬券売り場の建設を計画している問題で、地方競馬を管轄する農林水産省競馬監督課は二十日、「市長や市議会が反対する現状では、許可は考えられない」と述べ、馬券売り場の開設許可に否定的な見解を示した。 同課は「まだ申請はあがっていないが、地域の合意が得られない中で、地方競馬の主催者である競馬組合などが申請を進めることは考えにくい」と説明した。 日本レーシングサービスの原田充雅場外対策室長は沖縄タイムスの取材に「市長および議会の見解を受け止めた上で、地域の意向を尊重したい」と述べ、予定通り計画を進めるかについて明言しなかった。(沖縄タイムス)

人手不足を補うアジア系騎乗者

 平成5年10月に開場して以来、順調に利用馬が増え続けている浦河のBTC(財団法人・軽種馬育成調教センター)は、大晦日と元日の2日間こそ閉場したものの、年明けとともに多くの育成馬で賑わう日々だ。 昨年秋の段階で、すでに騎乗したままこの施設に通える範囲にある民間育成牧場の馬房数はついに700を超え、現在もなお増えつつある。 開場して15年が経過したこの一大調教施設は、冬季間の今こそ利用価値が最も高まる季節で、屋内の施設が充実しているために、悪天候時にもほとんど影響なく調教が可能だ。 いずれも屋内の直線ウッドコース(1000m)、ダートコース(600m)、坂路ウッドコース(1000m)などが冬季間の調教場となるが、これらの利用料は1日あたり800円。日曜日を除き月25日間の利用でも、わずか2万円にしかならない。
 当初はわずか1日平均35頭程度の利用からスタートしたこの施設が、開場12年目の平成17年には、1日平均500頭を超える頭数にまで激増しており、以後、数字はほぼ横ばいのまま安定している。 それに伴って、利用馬の競走成績もまた年を追うごとに上昇の一途をたどり、平成19年度には、中央751勝、地方2194勝を数えるまでになった。実際にどの程度の期間もしくは回数、ここで調教を積まれたかは馬によりかなりの差があり、一様ではないが、いわゆる「BTC効果」とも言うべき付加価値をこの施設から実感として受け止めている関係者はひじょうに多い。広大な面積、抜群のロケーション、様々な施設によりバラエティに富んだ調教メニューが組めることなど、冬季間という気象上のハンディキャップを差し引いても、この施設の魅力は余りある。
 さて、現在、ここを主に利用している育成牧場は大小合わせて約40牧場ほど。近年はどこの育成牧場でも騎乗者不足に悩まされているのだが、その穴を埋めているのが、東南アジア系諸国からの出稼ぎ騎乗者たちだ。以前、ここではオセアニア系白人が多かったのだが、近年は完全にマレーシアやフィリピンなどから来ている騎乗者が主流である。 浦河町における外国人登録者数は12月末現在でちょうど100人。 国別の内訳は、多い順に列記すると、フィリピン人40人、マレーシア人20人、ニュージーランド人10人韓国人8人と続く。因みに、イギリス人は4人、ブラジル人も4人、アメリカ人に至ってはわずか1人である。 マレーシア人とフィリピン人のみならず、この町で暮らす外国人たちのほぼ9割は何らかの形で「馬業界」に従事しており、その多くが騎乗者である。マレーシアもフィリピンも、もちろん競馬場があるものの、やはり日本に来て働く方が高い報酬を得られるのである。
 個人差が多少あるとは思うが、彼らの平均的な月収はおおよそ25万円程度。もちろん、母国には家族が暮らしており、実際にはそれらのうちから相当額を「仕送り」している。 私の知人Bさんは、手元に7~8万円程度を残し、他の全てを家族に送金する。金額にして17~18万円。フィリピンで、これだけあると一族郎党がみんな優雅に生活できるのだそうで、「子供を学校に通わせたり、家を改築したりしている」らしい。 で、本人は残りの7~8万円で生活するわけだが、見ていると、まず贅沢は一切しない。「せいぜい食費と後は携帯電話の通話料くらい」しか遣わず、ネオン街を飲み歩くことも、パチンコ屋に出入りすることもない。家族のためにひたすら質素な生活を送っている印象なのだ。 フィリピンでは騎手のライセンスを持つ人がとても多いという。しかし、競馬場で実際にレースに騎乗できる人はごく一部らしく、あまり上手ではない人ややや年齢が高くなった人は恵まれない環境にいるらしい。 そういう人たちが日本にやってきて騎乗者として働き始め、徐々に口コミでその輪が広がってきた。血縁や友人関係などを頼って日本にやってくるケースも多く、一牧場に数人単位で同胞が働く例が多い。また、私の知る範囲では、フィリピン人とマレーシア人が同じ牧場に所属している例はなさそうだ。 言葉の壁や習慣の違いなどのハンディキャップはあっても、当分の日本人騎乗者の人手不足が解消しそうな気配はなく、その穴をこうして東南アジアの人々が確実に埋めてくれている。この傾向はしばらく続きそうである。(Net-keiba.com)

瀬長島に場外馬券所 民有地で再計画


 地方競馬全国協会の関連会社である日本レーシングサービス(東京都、西岡宗俊社長)が、豊見城市瀬長島に地方競馬場外発売所の設置を計画していることが19日までに分かった。同社は2007年、市の計画に沿う形で市有地への施設設置を目指したが、市が計画を不採択として温泉開発の誘致を決めたため断念。その後、民有地への施設設置に計画変更した。 同社は昨年12月に市役所を訪れ、瀬長島の民間所有地の利用に変更した計画を報告。農林水産省の競馬法施行令(設置承認)に基づき、瀬長島が自治会の区域外にあり、地域社会の調整は島内唯一の居住者の同意を得たなどとして、市の賛成反対にかかわらず、場外設備の設置承認手続きを進めることを告げたという。 同計画を受け、豊見城市議会(大城英和議長)は19日午前、臨時会を開き、瀬長島への地方競馬場外発売所設置に反対する意見書と決議を全会一致で可決した。 意見書は、豊見城発祥の地としてシンボル的な存在で青少年の社会体育施設がある瀬長島に、公的とはいえギャンブル施設が立地することは「青少年の育成環境への悪影響や治安の悪化、交通量増大による事故増加、周辺地域への公害問題など、健全で文化的な市民の暮らしが脅かされることに大きな懸念がある」とし、同施設建設に反対することを要請している。あて先は農林水産相。(琉球新報)

<写真>地方競馬場外発売所設置予定地

2009年1月18日日曜日

知事選、競馬場存廃で持論 2候補が笠松入り


 25日投開票の知事選で、新人の木下一彦候補(67)と現職の古田肇候補(61)は17日、それぞれ遊説のため笠松町を訪れた。笠松競馬場の存廃問題では、両候補とも赤字補てんに税金を投入しない方針を示しているが、演説を聞いた地元住民などからは「何とかして存続を」との声が上がった。 (知事選取材班)
 木下候補は競馬場近くのスーパーマーケット前で街頭演説。存廃問題には触れなかったが、取材に対し「税金は投入せず、独立採算で運営すべきだ」との姿勢を強調した。ただ、競馬場や周辺で働く関係者の雇用が最優先だとして「県だけでなく他の行政機関と協力して、働く人たちの生活を守らなければいけない」と述べた。
 スーパーで買い物をしていた岐阜市柳津町の主婦(67)は「競馬場がなくなると、高齢者の集まる場所がなくなってしまうのでは」と話した。
 古田候補は町中央公民館で個人演説会を開いた。約20分の演説で、最後に存廃問題に触れて「地域の経済効果や多くのファン、競馬関係者のことを考えると簡単な話ではない」と説明。その上で「当面は裁判で白か黒かの判断が下る。あらゆる可能性を考えながら存続の道を探っていきたい」と語った。
 演説を聞いた建築板金業男性(59)は「競馬が大好きなので、大変とは思うが存続させてほしい」と期待を寄せた。地元の主婦(54)は「昔から笠松競馬があったものがなくなるのは寂しい。でも直接は自分に関係ない」と複雑な表情を浮かべた。
 笠松競馬場は県と笠松、岐南の両町でつくる組合が運営する。売り上げの低迷で運営が厳しく、県は原則的に単年度で赤字になれば廃止する方針。一部地主が土地の明け渡しを求めた訴訟は、名古屋高裁で控訴審が続いている。(中日新聞)

<写真>候補者の演説に耳を傾ける支持者ら=笠松町で

2009年1月14日水曜日

荒尾競馬:女性騎手と45頭参戦 岩手競馬から借り受け--きょうから

 荒尾市の荒尾競馬は14日から、雪やコース凍結でレースを休止している岩手競馬(岩手県)の競走馬45頭を借り受け、出走させる。女性騎手も参戦し、3月末まで荒尾競馬の魅力がアップして売り上げ増につながると関係者は期待している。
 岩手競馬からは調教師1人と皆川麻由美騎手ら3騎手、厩(きゅう)務員11人も帯同する。
 経営難が続く荒尾競馬は、所属馬が最盛期の半分の約370頭に減り、1レースの出走馬が6~7頭になるなど魅力を落としていた。このため、冬季に休止する北国の地方競馬と提携して出走増を図っている。今冬は北海道競馬の31頭も出走している。(毎日新聞)

岩手競馬 黒字2年連続ほぼ確実

 知事明言 岩手競馬の今季通常開催が12日終了し、昨年4月5日から125日間の売り上げは212億7400万円と、計画を1億9600万円、0.9%上回った。3月の特別開催を残しているが、岩手県競馬組合管理者の達増拓也知事は13日の定例記者会見で「(昨季に続いて)2年度連続の黒字はほぼ確実」と明言した。 県競馬組合によると、売り上げは競馬場や場外馬券売り場が148億5900万円で、計画比0.3%(3800万円)増。全国の地方競馬などで岩手競馬の馬券を売ってもらう広域委託は計画比1.5%(7200万円)減の46億2900万円だが、インターネットが同14.7%(2億3000万円)増の17億8600万円と好調だった。 今季は前半に売り上げが大きく減り、6月に計画の収入見込みを下方修正。コスト削減など経営の見直しを進め、後半は落ち込みに歯止めがかかった。昨季と比べた売り上げは6.4%減だった。 達増知事は会見の中で「黒字達成は大変よかった。一般の経済情勢は昨年より悪化しているが、企画イベントや支援してくれる人たちの力が実を結んだ。新年度も地に足の付いた改革でファンや県民の期待に応えたい」と語った。 岩手競馬は3月20―23日と28、29の両日の6日間、水沢競馬場(奥州市)で特別開催を行い、本年度の全日程を終える。 (河北新報)

2009年1月13日火曜日

場外馬券売り場南九州初設置へ JRA宮崎育成牧場

 日本中央競馬会(JRA)の宮崎育成牧場(吉本英昭場長、宮崎市花ケ島町)で、場外馬券売り場を設置する計画が進んでいる。JRA直営の売り場は南九州初といい、早ければ今秋にもオープンする。
 計画によると、牧場内のインフォメーションコーナーを改装し、自動発売機と発売払い戻し兼用機計8台を設置し、JRAが主催するレースの馬券を買うことができる。
 JRA全体で売り上げが落ち込んでおり、同牧場の存続も危ういことから、収益を上げられる事業を展開する目的で計画した。無料の会員制にして、年間約10億円の売り上げを見込む。認知度を高めてファンを増やそうという狙いもあるという。
 牧場側は売り場の設置に伴って、警備員や清掃員などの雇用を検討している。駐車場は、場内にある既存施設(500~600台収容)で対応する。
 昨年10~11月には、隣接する神宮東、権現自治会などに計画の概要を説明し、理解を求めた。治安の悪化や交通渋滞などを不安視する声も出たが、売り場の規模が小さいことや会員制にすることなどから、おおむね了承を得られたとしている。
 同牧場は宮崎北署と今後、警備計画や施設の運用などについて協議し、農林水産相の許可を得て改装に乗り出す。同牧場総務課は「競馬になじみのない南九州で唯一の売り場。ファンのすそ野を広げたい」と話している。(読売新聞)
<写真>改装予定のJRAインフォメーションコーナー

2009年1月10日土曜日

正月売り上げ期待外れ 福山競馬黒字ピンチ 6600万円減 企画レースで挽回図る

 福山市営競馬(福山市千代田町)で1月2~4日に行われた正月競馬の売り上げが、前年同期比6600万円(13%)減の約4億4800万円だったことが、同市競馬事務局のまとめで分かった。約20億円の累積赤字を抱える同市営競馬は、単年度を通じての黒字確保が事業継続の大前提だが、2008年度は第2四半期(7~9月)決算がわずか17万円の黒字と厳しい状況。1年で最も馬券が売れる正月競馬に望みをつないでいた同事務局は、当てが外れた格好で、「今後の魅力ある企画レースで挽回(ばんかい)したい」と巻き返しに懸命だ。(諏訪智史)
 09年の正月競馬は、3日の第9レース「農林水産大臣賞典第44回福山大賞典」(2600メートル)の売り上げが約1億1300万円と、08年の同レースに続き2年連続で1億円の大台に乗るなど明るい兆しも見られたが、その他のレースで販売が伸び悩み、3日間では前年同期(約5億1400万円)の87%にとどまった。
 同市営競馬の08年度上半期(4~9月)の収支は、前年同期比67・5%減の約2490万円の黒字に落ち込んだ。競馬事務局は上半期終了時点で、年間販売収入が前年度比6・5%減となり、08年度は黒字ゼロになると予測していた。だが、その後の景気悪化の影響などで、第3四半期(10~12月)が赤字となる恐れが出てくるなど、予測を上回る厳しい経営を強いられている。 単年度の黒字確保は、「競馬事業継続の前提」(羽田皓市長)だけに、08年度決算が赤字に転落した場合、廃止論が浮上することも考えられる。佐藤彰三・競馬事務局長は「非常に厳しいと受け止めざるを得ない。人気を呼びそうな今後の企画レースをPRし、売り上げアップを目指したい」と話している。(読売新聞)