2009年1月29日木曜日

登別で道営競馬ミニ場外開設の説明会、十数人雇用へ


 北海道競馬事務所が登別市若草町の旧パチンコ店に開設を予定している、道営ホッカイドウ競馬のミニ場外勝馬投票券発売所「Aiba登別室蘭」(仮称)について、地元町内会への説明会が28日夜、美園町の老人憩の家・光和園で開かれた。道側の説明に対し、開設に反対する意見は出されなかった。  説明会は同事務所と登別市の共催で、美園・若草地区連合町内会を構成する町内会の役員ら約30人が出席。同事務所の北村健所長、施設の運営を行う北海道競馬株式会社(本社札幌)の山本憲和代表取締役らが説明に当たった。
 説明によると、Aiba登別室蘭の客席は250席で、自動発払機6台と有人窓口、専門紙や軽食などを扱う売店、喫煙室を設置する。駐車場は170台分を確保し、地元から十数人雇用する方針。発売する馬券は道営と帯広市の「ばんえい」、南関東(大井、川崎、船橋、浦和)など。発売時間は午前10時から午後5時(ナイトレース開催時は午後2時―同9時)まで。発売日は年間で350日程度。
 地域貢献策として(1)周辺商店などとの連携による地域活性化(2)情報発信コーナーを設ける(3)地域住民が自由に使える地域交流室の設置や、非開催日・営業時間外の施設活用(4)自動体外式除細動器(AED)の配備(5)特産物のPR―などを検討していることを示し、ごみの散乱防止や防犯、児童・生徒への対策なども説明した。
 質疑応答では、出席者から「道営があと2年でなくなるという話があるが、メドはどうなのか」「大きなレースの時は駐車場が足りるのか」「ミニ場外の設置地域で問題が起きたことはあるか」といった質問が出された。
 これらに対し道側は「この先も道営の場外として経営していける」「駐車間隔を詰めることで対応できる」「ミニ場外がある地域における地元とのトラブル事例はない」と答えた。同事務所と市は、今後も説明会を開く方針でいる。(室蘭民法)
【写真=老人憩の家・光和園で開かれた「Aiba登別室蘭」の説明会】