2009年2月22日日曜日

馬券の発売スタイル見直し ニュートラックかみのやま

 勝馬投票券(馬券)の場外発売を上山市や酒田市などで行う「ニュートラックかみのやま」(阿部佐一社長)は、3月17日から馬券の発売スタイルをリニューアルする。1-3着を着順通りに当てる3連勝単式(3連単)や2つの競馬の馬券を同時発売する2場併売方式を導入。近年の馬券の売り上げは低迷しており、新システムの稼働による売り上げの持ち直しが期待される。

 同社は各地方競馬主催者の委託を受け、両市のほか、福島県飯館村の計3カ所で場外発売所を運営する。特別区競馬組合による大井競馬など、主に南関東の4競馬と岩手競馬を中心に、馬券を取り扱っている。ただ、売り上げは下降線をたどっており、第26期(2007.4.1-08.3.31)の売上高は7億8070万円で、前期比8.1%減だった。

 同社で放映するレース映像やオッズ画面などは日本レーシングサービスからの配信。ただ、その受信システムは旧かみのやま競馬時代からの設備を活用しており、老朽化に伴うシステムの更新に合わせ、売り上げ増に向けた対策として新たな発売スタイルの導入に踏み切った。総事業費は約3億円。

 3連単に加え、枠番で1、2着を的中させる枠番連勝単式(枠単)も導入するため、発売する馬券は9種類に増える。特に3連単は難易度が高まる分、高配当が期待でき「馬券の購買意欲につながってほしい」と阿部社長。各種のオッズを表示するため室内モニターの台数を増やす予定だ。

 また、2場併売方式を導入することで、主体となる大井、川崎、船橋、浦和の4競馬と同日開催の競馬の馬券も終日購入できるようになる。同社は金沢や北海道などの地方競馬で、ダートグレード競走がある日に同時発売を行う方針。

 新システムの導入工事のため、3月12-16日の馬券発売を休止する。問い合わせは同社023(672)0373。(山形放送)