2010年4月6日火曜日

福山競馬の販売ワースト更新


 福山競馬の2009年度の売り上げは77億8400万円で、戦後の草創期を除いたワースト記録を更新した。前年度割れは18年連続となり、売り上げ減と入場者減にも歯止めはかからなかった。存廃議論が本格化する中、正念場とも言える今シーズンが10日、開幕する。

 主催者の市によると、3月28日まで開催85日間の売り上げは、前年度よりさらに2億円余り減った。経費削減の一環で開催日数を10日間圧縮した05年度以降では最も少なく、入場者数も1万1390人減の17万6907人とワーストを塗り替えた。

 第3四半期まで赤字3187万円となっていた通年の収支は5月末にまとまる予定。馬主や調教師への賞金、手当などの「賞典奨励費」約5500万円圧縮と、09年度当初に施設等整備基金から取り崩した1億6千万円の全額活用により辛うじて黒字が確保できる見通しという。

 今シーズンは10日から始まる。市は初めて上位3頭を着順に関係なく当てる3連勝複式を全レースに導入。額にハート模様がある競走馬「ハマノバレンタイン」などの話題づくりにも努める。(中国新聞)