2010年2月24日水曜日

福山競馬場視察 存廃議論へ


 福山競馬の存廃を考える「福山市営競馬検討委員会」の委員6人が23日、福山市千代田町の福山競馬場を視察した。老朽化が進み、更新費用の工面が課題となっている施設の現状を把握するために実施した。

 委員は市競馬事務局職員と完成後約40年が経過したスタンドや、1997年に導入した大型スクリーン(縦7・7メートル、横13・8メートル)などを約1時間かけて視察した。

 大型スクリーンはすでに耐用年数の10年を3年超過しており、故障には中古の部品を探しながら対応しているという。スクリーンを更新すれば数億円の支出は避けられず、現在の競馬事業の収支で捻出するのは不可能とみられている。

 委員の坂本朋顕弁護士は「どこも古くなっているという印象。難しいかもしれないが、更新費用を作るためにさらに議論する必要がある」と話した。(中国新聞)

【写真説明】市競馬事務局の職員(左端)から施設の説明を受ける委員