2014年7月29日火曜日

昨年度黒字2億1900万円 佐賀競馬 九州唯一の地方競馬


「佐賀競馬」の2013年度収支は、好調なインターネット販売に支えられて2億1900万円の黒字となったことが28日の県競馬組合議会で報告された。売り上げ増による黒字は1996年度以来、17年ぶり。前年度8100万円の赤字により2億9500万円まで膨らんでいた累積赤字は、一気に7600万円に圧縮した。同組合は「本年度中の累積赤字解消を目指したい」としている。
 決算概要によると、13年度の売上額は前年度比25・6%増の131億9700万円。日本中央競馬会(JRA)の投票システム「I-PAT(アイパット)」を中心にネット販売が前年度比1・9倍増となるなど大きく貢献した。
 佐賀競馬はピーク時の1991年度に年間360億円を売り上げていたが、バブル崩壊後の景気低迷などで売り上げが急減した。2006年度以降は累積赤字に陥り、経費削減で経営健全化に努めてきた。

 この日は14年度第1四半期(4~6月)の売上額が前年度比7・8%増の30億2200万円と好調を持続していることも報告された。同組合は「長年続いた低落傾向が上向きになることが期待される」とし、ネット販売と対照的に苦戦している本場のてこ入れとしては、エレベーター設置やトイレの洋式化などに取り組むことを説明した。(佐賀新聞)