2009年8月11日火曜日

福山競馬2544万円赤字 09年度第1四半期 不況で売り上げ減


 福山市営競馬の2009年度第1四半期(4~6月)の収支が2544万円の赤字となったことが10日、市議会競馬事業特別委員会(小川勝己委員長)で報告された。四半期ごとの収支を公表し始めた05年度以降、第3四半期での赤字(08年度)はあったが、第1四半期が赤字となるのは初めてで、景気後退に伴う馬券の売り上げ減少が主な要因とみられる。市競馬事務局は、売り上げが現状のまま推移すれば、事業継続の前提としている単年度黒字の確保が困難になるとみており、巻き返しを図っている。

 市競馬事務局によると、第1四半期の1日平均の売り上げは8240万円で、前年同期(9217万円)と比べ約1割減。1日平均の入場客も2118人と、前年同期(2263人)から約150人減った。

 同市営競馬の馬券の発売収入は、1991年度の345億2923万円をピークに年々減少。05年度には100億円を切り、08年度には秋以降の急激な景気後退の影響で、38年ぶりに80億円を下回った。09年度も、1人当たりの購買単価が低くなっているとみられ、仮に第1四半期の売り上げのペースが続けば、08年度を更に下回るとみられる。

 高知競馬と連携したレースのPRなどに努めている市競馬事務局は「予想以上に厳しい結果だが、更なる経費削減や魅力的なレースの提供で、何とか持ちこたえたい」としている。(読売新聞)