2011年7月24日日曜日

南関2冠牝馬クラーベ薬物反応JDD失格


 13日のジャパンダートダービー(統一G1、ダート2000メートル、大井)で中央勢の牡馬相手に3着と好走したクラーベセクレタ(牝3、船橋・川島正行)に、禁止薬物陽性反応が出た。確認されたのは興奮作用があるとされるカフェイン。レース後に採取された尿を、宇都宮にある競走馬理化学研究所で調べた結果、禁止薬物が検出され、23日午後1時にTCK特別区競馬+組合(大井競馬場)に連絡があった。これを受けて同馬の3着は取り消され失格。賞金は馬主、調教師、騎手、厩務員とも返上。4位入線のタガノロックオン以下が繰り上がる。

 大井競馬では同馬に対して、レース当日からさかのぼって30日間の出走停止処分を科した。過去に禁止薬物が検出された時には、管理調教師に対して30日間の賞典停止(出走手当、ナイター手当等が払われない)が科せられたことがあり、今後、川島正行師にも同様の処分が出る可能性もある。(デイリースポーツ)
【写真】ジャパンダートダービーで3着だったクラーベセクレタ
 川島正行師は「管理はしっかりしていた。厩舎の他の馬も同じ物を食べているし、原因が分からない。地方の代表として、JDDでいいレースを見せたいとやってきた。残念です」と話した。馬主のサンデーレーシングのHP上では「微量のカフェインですのでコーヒーかお茶でしょう。防犯ビデオを撮っていますので、これから確認します」と原因究明に当たることもコメントしている。

 羽田盃、東京ダービーを制した地方競馬の新女王。現在は厩舎で静養中だが、今回の汚名をそそぐためにも、秋にはさらに強い走りを見せてくれることが期待される。